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冬の全国大会特集(4) ラグビー 大分東明 縦横無尽に走り回る全員ラグビーで8強を狙う 【大分県】

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花園ベスト8を目指す大分東明

 聖地・花園で開催される全国高校ラグビー大会に出場する大分東明が、ワンランク上のチームになった。春の全国選抜、夏の7人制大会、秋の鹿児島国体での実績が評価され、2回戦から登場となるシード権を獲得した。県勢のシード権獲得は2009年の大分舞鶴以来、14年ぶりの快挙だ。

 

 今年のチームについて、白田誠明監督は「飛び抜けた選手はいないが、全体のレベルが高く、ラグビーIQが高い」と評価する。平均体重98.8kgの強力フォワードが接点で優位性をつくり、テンポの良い球出しでバックスに展開する。鍛え上げたパワーとフィットネスを武器に縦横無尽に走り回るのだが、狙いどころを共有できている。キャプテンの嶺和真(3年)は「誰かが突破すれば、すぐにフォローに入る。まとまりがあり、組織力があるので全員で崩すことができる」と胸を張る。

 

全国大会で結果を出したことでシード権を獲得した

 

 全国大会県予選決勝では、8年連続で同カードとなった宿敵・大分舞鶴を相手に61-21で圧勝した。接点での圧力はもちろん、こだわって練習してきたセットプレーからトライを奪い切る精度が格段に増した。そして何より、見ていて楽しい「エンジョイラグビー」で魅了する。丁寧に慎重にとばかり考えていると体が縮こまる。県予選決勝や全国の舞台ならなおさらだ。「テーマは『楽しく笑顔でプレーする』。プレッシャーにビビらず、怖がらずにやる」と嶺。気負わずに、自分たちのプレーを出すことを念頭に置くことで、自慢の多彩な攻撃が面白いように決まったのだ。

 

 全国高校ラグビー大会では8強入りが目標となる。シード校としてのプレッシャーはある。嶺は「これまで積み上げたものが認められたことは素直にうれしい。周囲の期待を感じているが花園ではチーム一丸となって、楽しんで全員ラグビーをしたい」と語った。

 27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕、組み合わせ抽選会は本日13時に行われる。

 

花園ではベスト8が目標となる

 

 

(柚野真也)

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