岡山市内に初出店!資源循環とお節介から生まれた新拠点「真庭あぐりガーデン岡山店」
JR岡山駅から車で約15分、国道53号線沿いに、2024年4月19日「真庭あぐりガーデン岡山店」がグランドオープン。真庭市が取り組んでいる資源循環の啓発拠点で、農家や生産者の優しい「お節介」を体感できる観光施設です。「真庭あぐりガーデン岡山店」では、日常的に真庭のお米や野菜、加工品を購入できるので、岡山市内にいながらも真庭を身近に感じることができます。建物内には木のぬくもりを感じられるキッズスペースや、真庭の食材がお腹いっぱい味わえる大人気カフェ&レストランもあり、家族のお出かけにもおすすめです。 (一部写真を提供していただいています)
真庭あぐりガーデンってどんな場所?
真庭あぐりガーデンは、「食」を通じて人と自然と地域を繋ぐ場として生まれました。真庭市の燃えるごみの約半分が生ごみということに着目し、生ごみをメタン発酵させることでバイオ液肥を作り、それを無償で農家に提供。その肥料で育った野菜を買い取り、真庭あぐりガーデンで販売、レストランで提供しています。そして、真庭あぐりガーデンを訪れた人がそれらを消費するというサイクルができ、「食」と「農」を通じて持続可能なまちづくりを進めています。
旬の蔵 dezi-na(デジーナ)でお買い物
真庭の方言で、「大事」を「でーじ」と言うことから、「でーじ」に育てられた旬の野菜や加工品を販売しています。こちらの特徴は、「量り売り」の商品が多く、環境保護も「でーじ」にしていること。お米や味噌、ごま油や米油などのオイル系、醤油、乾物や調味料などを、自宅から持ってきた容器に入れ、必要な分だけ購入できるので、食品ロスやパッケージロス削減になります。※お店で容器を購入することもできます。
旬の野菜も充実しています。温度管理もしっかりしているので、鮮度の良い野菜がずらりと並んでいます。夫も私も大好きなアイスプラントという野菜を見つけ、すぐ買い物かごに入れました。プチプチとした食感が楽しく、クセのない味でサラダのアクセントになります。このアイスプラントは、真庭市の取り組みである資源循環から生まれたバイオ液肥で育てられた野菜のひとつです。
栄養がしっかりあるのに捨てられることが多い、野菜の切れ端「はした野菜」を量り売りする食品ロス削減の取り組みも行っています。この日は、にんじんの皮、小松菜の茎、不揃いのかぼちゃ、ブロッコリーの芯などが並んでいました。出汁をとったり、カレーやみそ汁にいれたり「今日使う分だけ」購入できます。お子さんの離乳食にしても◎。
人気商品TOP3はこれだ!
①お節介野菜
農家で育った野菜の約2割が規定外で捨てられていたところを、おばあちゃんたちのもったいないという想いから「お節介野菜」が生まれました。おばあちゃんたちが丁寧にカットすることで、食品ロスを削減するだけでなく、働く方の時短になればという優しい「お節介」から、カレー用、BBQ用、きんぴら用、野菜炒め用など用途別に袋詰めしてくれています。
最初は5名のおばあちゃんから始まり、今では100名以上が活躍しています。おばあちゃんたちの平均年齢は82歳、中には95歳の方もいらっしゃるそうです。規格外の野菜を使うことで、年間20トンの食品ロス削減になっています。おばあちゃんたちの優しい「お節介」な想いが伝わってきます。
ベジタブルミックスは、ベビーの離乳食に最高。季節により内容は異なりますが、じゃがいも、たまねぎ、だいこん、にんじん、アスパラガスといろんな種類のお野菜がごろごろ入っています。一口サイズにカットされているので、茹でるだけで離乳食の完成。皮をむく、切るの手間が省け、夫婦で感動しました。
②ちーず豆腐
真庭市に店舗があるとうふ屋元勢の「ちーず豆腐」は、見かけたらマストバイ商品です。身近なところでも購入できるということで、ファンの方がこれを目当てに来店することも。クリームチーズのなめらかな食感に、大豆の甘味を感じられます。クラッカーにのせて食べたり、ブルーベリージャムを混ぜたりといろんな食べ方を楽しめますが、スタッフおすすめの組み合わせは、お店で購入できる「食べられるレモン」。私たち夫婦も、おすすめされたレモンをはじめ、醤油、塩コショウ&オリーブオイルなどアレンジを楽しみました。夫のおすすめは、塩コショウ&オリーブオイル。私のおすすめは、次に紹介する「麦みそ漬」のお漬物に、ちーず豆腐をのせて食べる。お漬物の歯ごたえと豆腐の滑らかさ、塩っ気と優しい甘みが合わさり、手が止まらなくなりました。真庭市の店舗にも行ってみたくなりました。
③蒜山麦みそ漬け まろやか カフェ・レストラン十字屋商店でも提供している大根の麦みそ漬けは、女性スタッフにも大人気。シャキッ、コリッとした歯ごたえが楽しく、しっかりした味わいですが、クセがなく、とても美味しいです。量も多いので、たくさん食べても数日間楽しめます。
ちょっと気になる商品
量り売りコーナーの「姫えび」 量り売りの棚には、おしゃれな瓶が並べられています。その中でも、「姫えび」はお好み焼きや酢の物に合うと人気があります。「姫ボーロ」や「デザートミキスト」は、お子さんのおやつに購入される方も多いのだとか。その他にも、店内にはスパイス、醤油、味噌、ナッツなど100種類ほどの量り売りが体験できます。
購入した商品をご紹介します
旬の蔵 dezi-naには、2度訪れたのですが、1度目は先ほど紹介した「アイスプラント」を購入。2度目は、スタッフのおすすめ「ちーず豆腐」、「食べられるレモン」、「蒜山麦みそ漬け まろやか」などを買って帰りました。どれも満足度が高く、リピートしようと思います。
行列必至の十字屋商店
真庭の四季折々の「食」を提供する十字屋商店は、平日でも10組以上の列ができるぼどの人気店。人気の理由は、メインが選べるビュッフェを楽しめること。常時20種類くらいのおばんざいやサラダが並び、フレッシュなフルーツやヨーグルト、スイーツも好きなだけ食べられます。レストランで使われる野菜は、できる限り真庭のものを使い、規格外の「お節介野菜」も使っています。
レストランでいただける白米もバイオ液肥を使って育てられた循米(めぐりまい)を提供しています。「きぬむすめ」という人気の品種です。また、訪れた人たちに「より元気になって帰ってもらいたい」というお節介の想いから、添加物や冷凍食品は一切使っておらず、出汁から丁寧に作っています。肉じゃがやねぎおやきは、お子さんにも大人気で、「はした野菜」を使ったカレーやみそ汁もおすすめです。
ランチは、6種類のメニューからメインディッシュをチョイス。1番人気は、写真の「桜鯛のフライ自家製タルタルソース添え」で、自家製のタルタルが絶品です。「桜鯛のフライ」、「三元豚肩ロースのオーブン焼き」、「牛タン・ホホの味噌煮」は、岡山店のみの提供です。
写真は、人気メニューの「真庭の豆腐ハンバーグ」。
週末はファミリーで訪れる方も多く、お子様ビュッフェが人気です。3~6歳は550円、小学生は1000円でカレーやおばんざいが食べ放題です。
テラス席には大きなパラソルがあり、快適に食事を楽しめます。店内は約60席ありますが、11:00の開店時にはすでに多くの方が並んでいました。席の事前予約はできず、来店した順番に案内されます。10:30ごろから名前を書いて待つことができるので、早めの来店をおすすめします。
【十字屋商店(カフェ・レストラン)】
営業時間:11:00~18:00 ※ランチ11:00~14:30(L.O.)、カフェ11:00~17:30(L.O.)
TEL:086-250-3327
子どもイス:あり
木のぬくもりを感じるキッズスペース
真庭の木材に囲まれた室内のキッズスペースでは、絵本や様々な形の積み木などで遊ぶことができます。無料で遊べるので、週末には多くのお子さんが集まっていました。
ベビーも裸足になって、ハイハイで動き回っていました。日々の生活の中で、木のぬくもりを全身で感じる機会が少ないので、ベビーにとって良い刺激になりました。
みらいの森で一休み
真庭あぐりガーデン岡山店の入口に、絵本の世界のようなカラフルなスペース「みらいの森」があります。床や天井に描かれた絵は、子どもたちが岡山大学の学生と一緒にペイントしたもの。「みらいの森にはどんな生き物がいたらいいかな?」「そのために、今私たちにできることは何だろう?」と、みんなで考えて描いたそうです。ストーリーを思い浮かべながら、ぜひゆっくり見てください。
まとめ
訪れた人たちが「買う・食べる・遊ぶ」を楽しみながら、実は環境に優しい取り組みに繋がっていることを体感できる観光施設でした。
ベビーはキッズスペースで、ママはゆっくりお買い物を、家族みんなが楽しく過ごせました。また県外からの友人も一緒に訪れたのですが、新しい施設にわくわくしながらお買い物を楽しんでいました。岡山市内周辺で、真庭を感じられる新しいお出かけスポットとして、来岡される方にも、県内の方にもおすすめです。
【真庭あぐりガーデン岡山店】
所在地:岡山市北区津高278-1
TEL:旬の蔵デジーナ・岡山店086-250-3328/十字屋商店・岡山店086-250-3327
営業時間:10:00~19:00(旬の蔵dezi-na)/11:00~18:00(カフェ・レストラン十字屋商店)
定休日:水曜日
ベビーカー:OK
おむつ替えスペース:あり
駐車場:あり(約80台)
真庭市にある真庭あぐりガーデンの記事はこちら。