inuit coffee roaster 逗子Lab.
葉山町元町バス停近くにある inuit coffee roaster 葉山本店で、オーナーの乾智彦さんにコーヒーと環境への想いをお伺いしました。今回はそのこだわりの焙煎についてさらに詳しくお話を伺うべく、逗子にオープンした逗子Lab.を訪ね、大きな焙煎機を見せていただきながらお話を聞かせていただきました。
inuit coffee roaster 葉山本店2026年3月に行われた「第4回はやまエシカルシンポジウム」に取材に行った際、パネリストとして登壇された、inuit coffee roasterの乾智彦さんのお話が非常に興味深かったので、葉山本店へお伺いし、改めてお話を聞かせていただきました。店名の由来は、オーナーご夫妻の苗字から「inuit(イヌイット)」という店名からエスキモーやアラスカを想像しておりましたが、店名の由来はオーナーご夫妻の苗字・乾(いぬい)さんから。ご主人の智彦さんは主に豆の調達や焙煎を、奥様の恵美さんはネット販売などをそれぞれ得意分野で力を合わせ、20...
湘南人
焙煎機とはいえ、スイッチを押すだけではない
葉山本店で見せていただいた焙煎機は5キロ用でしたが、逗子Lab.に導入されたのは15キロ用。葉山本店の3倍の大きさです。
3倍なら単純に3倍の豆を入れてスタートボタンを押せば生産量が3倍になって楽になるのでは?
素人の私はそう考えてしまったのですが、焙煎にも乾さんのこだわりが詰まっていました。
焙煎機とは豆を入れてスイッチを押せば自動で焙煎してくれるマシンだと思っていましたが、乾さんは違います。
約15分間の焙煎時間の中で、「RoR Rate Of Rise」と呼ばれる、釜の中でコーヒー豆の温度が時間単位でどれだけ上昇するかを記したプロファイルを作成し、理想の味に合わせて排気・火力・ドラムの回転数を細かく微調整しています。
豆が焙煎される時の音や香り、途中の豆の色を確認しながら進めていくこの作業は、研ぎ澄まされた感覚を持つ人間がマシンを操ることで初めて成し得るものなのです。
3倍の大きさだからこそ
こだわりの焙煎を行う乾さんにとって、逗子Lab.にこの大きな焙煎機を導入した当初は本当に大変だったそうです。
マシンの大きさが変わると、葉山の焙煎機で作り上げてきたプロファイルがそのままでは使えなくなります。
釜の中の温度上昇スピードや、豆を入れた時の空間温度など、小さな釜とは異なるタイミングや温度が生じるためです。
何度も何度も試行錯誤を繰り返し、やっと乾さんが納得できるプロファイルが完成したといいます。
inuit coffeeがこだわる深煎り焙煎
乾さんが逗子Lab.の焙煎機で目指しているのは、深煎りでありながらも後味がすっきりとした一杯です。
しっかりとしたコクと甘みを出しながらも、えぐみや苦味を残さない。
それを実現させるために、ほんの1秒、ほんの1度。
ちょっとした豆の色の違いなど、人間の感覚がなければ成し得ない細かなこだわりを貫いています。
研ぎ澄まされた感覚の証明
こうした感覚を養うため、乾さんは東京・世田谷にある「堀口珈琲」で学び、コーヒーの知識と感覚を磨きました。
36種のコーヒーに関わる香りを嗅ぎ分ける訓練や、塩・砂糖・クエン酸などを使った味覚トレーニング、さまざまなフルーツの味や香りを感覚に叩き込む練習など、美味しいコーヒーを見極めるための知識と感覚を身につけ、CVAのQグレーダー資格を取得しました。
「感覚が良い」「良いものがわかる」と言っても、それは目に見えるものではありません。
乾さんが資格取得を目指したのは、勉強や訓練を積むだけでなく、その感覚の確かさを証明するためでもありました。
ミサキドーナツのためのオリジナルブレンド
逗子Lab.が入るミサキドーナツ&カフェ逗子店では、inuit coffee roasterがミサキドーナツのためだけにブレンドしたオリジナルコーヒーを楽しめます。
チーズやクリーム、フルーツやチョコレートなど色とりどりの素材をふんだんに使ったミサキドーナツ。
そのドーナツの美味しさを引き立てるよう、クセがなく、コクがありながらも後味がスッキリするブレンドに仕上げられています。
こだわりのデカフェもここに
近年、良質な睡眠への関心の高まりとともにデカフェ(カフェインレスコーヒー)が注目されています。
実は私も以前飲んだデカフェの味が苦手で長らく敬遠していたのですが、これほど味にこだわる乾さんがデカフェを手がけていると知り、驚きました。
デカフェの製法には大きく3種類あります。
薬品(有機溶媒)を使う方法、二酸化炭素を使う方法、そして水を使う方法です。
なお薬品を使う方法は安全性の観点から日本では流通が禁止されており、現在日本で手にできるデカフェは水か二酸化炭素による製法のものになります。
inuit coffee roasterでは「スイスウォータープロセス」と呼ばれる、水だけを使ってカフェインを除去する製法を採用しています。
カフェイン以外の香りや旨みをあらかじめ溶かし出した水に生豆を浸すことで、風味を保ったままカフェインだけを取り除くことができる方法です。
そしてもうひとつ、美味しいデカフェに欠かせないのが豆の品質です。
デカフェは処理に手間とコストがかかるため、品質の低い豆が使われがちというのが業界の実情です。
しかし乾さんは「いつだって美味しいものを飲んでほしい」という想いから、惜しみなく良質な豆を使い続けています。
試しに自宅で淹れてみたところ、お湯を少し注いだ瞬間、キッチンにふわっと広がる香りに思わず声が出てしまいました。
「デカフェはおいしくない」という先入観が、あっさり覆された瞬間です。
シャキッとしたい朝は通常のコーヒーを。
よく働いた夜、ゆっくり眠りたい時はデカフェを。
どちらも環境や生産者への想いが込められた一杯。罪悪感なく、輝く未来に向かって気持ちよく飲める。
そんなコーヒーが、逗子でも手に入ります。
ミサキドーナツ&カフェ逗子2026年1月30日、京急逗子・葉山駅近くに「ミサキドーナツ&カフェ逗子」がオープンしました。旧逗子店の隣接地に移転し、これまであった鎌倉店の工房機能と逗子店のカフェ機能を統合し、焙煎所も併設する新業態の店舗です。2階建てのビルは明るくリフォームされ、店舗入り口の扉にはミサキドーナツのロゴでもあるドーナツ形の木製持ち手が付いています。扉を開けると、可愛らしいドーナツが並ぶショーケースが目に入ります。横にはビールとワインの冷蔵庫。足元の床はドーナツ形をイメージした丸型に色を変えてあります。カウンター前...
湘南人
最寄り駅
JR横須賀線, 逗子・葉山駅, 逗子駅, 京急逗子線
住所
神奈川県逗子市逗子6-5-3 1階 ミサキドーナツ&カフェ逗子店内
駅徒歩
JR横須賀線逗子より徒歩10分、京浜急行線逗子・葉山駅より徒歩2分
営業日
木曜日, 金曜日, 土曜日, 日曜日
営業時間
13:00〜17:00
営業時間詳細
コーヒー豆の販売のみとなります。
カフェの営業時間・メニュー詳細はミサキドーナツ&カフェ逗子店の情報をご参照ください。
定休日
月曜日, 火曜日, 水曜日
電話番号
046-874-9874
受付開始
受付終了
予算(下限)
予算(上限)
支払い方法
現金, クレジットカード, 電子マネー, QRコード決済
支払い方法詳細
対応QRコード決済:PayPay
領収書
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能
※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。
席の種類
席の種類詳細
貸切
貸切不可
喫煙可否
全席禁煙
駐車場
無し
設備・サービス
オシャレな空間, 落ち着いた空間
サービス
テイクアウト
お子様連れ
可能
公式サイト
開業年月日
2026-02-21
備考
ミサキドーナツ&カフェ逗子店内のショップとなります。