【静岡市歴史博物館の「今川義元~偉大なる駿河の太守~」展】母ではなかった
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の静岡市歴史博物館で6月9日まで開催中の「今川義元~偉大なる駿河の太守~」展。
義元の領地拡大の戦略、支配体制の構築、家臣団の顔ぶれが3大テーマ。「桶狭間の戦い」に至るまでの武田、北条、織田とのつばぜり合いを分かりやすく解説。最大の驚きは、近年の研究では義元の母が寿桂尼ではないとされていること。同館所蔵の「神原系図」の記述が紹介され、展示の系図でも義元の母は神原(蒲原)氏徳の女きょうだいとされている。氏親正室で彼の死後は息子たちを支えた「ゴッドマザー」と義元の関係に興味津々。(は)