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野村忠宏さん「積み重ねてきたものが、最後に自信を確信に変えてくれる」

TBSラジオ

今月のゲストは、柔道家の野村忠宏さん。

最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話を伺います。

今週も野村さんにたっぷりお話を伺います!
まずは忘れられない旅の話から!

野村さんの意外な一面、人見知りでネガティブ、そして几帳面で神経質…!?

野村さんの忘れられない旅1つ目は、2017年家族で行ったハワイ。
野村さんのご両親、奥様のご両親、文字通り家族みんなで行ったそう。
ただこの旅行、良い気候の中ハワイを満喫できたという点では良い思い出だったそうですが同時に“結構きつかった“とのこと。というのも『下は3歳から上は70代までの老若男女の集団』ということで『ハワイでやりたいこと』がそれぞれ異なっていたそう。

野村:私もあまり仕切るタイプじゃなくて、どちらかというと着いていくタイプで、、、女性陣は買い物に行きたい、親父はまだかまだかと、子どもたちはプールに行きたがって、、、

近藤:全部板挟みなわけですね、野村さんが。

野村:3日目くらいから、急に全身蕁麻疹が出てきて(笑)

要:あははは(笑)

近藤:限界がきていますね、、、

野村:初めはアレルギーかと思っていたんですけど、現地でたまたま友人家族が2組くらいハワイにいて。息子含めた男同士でプールに行こう~となって。そこに言った途端、蕁麻疹が消えたんです!

要・近藤:あはははは(笑)

要:何かから解放されたわけですね?(笑)

野村:だからもう、ストレスでこんなに蕁麻疹で出るんだっていうのを実感した旅行でした(笑)

野村さんは事前のアンケートでも『人見知り、ネガティブ』に加えて『神経質で几帳面』と自分を表していました。こういった部分が、ハワイの旅行にも影響してしまったようです、、、。

忘れられない旅として、現役時代に回った各国ともお答えいただきました。
何十か国と回った色々な国の思い出があると話していました。
とはいえ、遠征では練習の日々。数少ないお休みも体力の温存をと、観光に出る元気があったのは20代前半までだったそう。今思い起こすと、その国でしか味わえない景色や食べ物などがあったため、もったいなかった!と振り返っていました。

「余裕のある大人になりたいです。」

番組はいつも、ホテルで収録しています。
野村さんに「ホテルでゆっくりするなら?」という問いを投げかけてみました。

野村:読書したり、プールがあったら泳いでみたり、、、そういう時間の使い方をしながら、バーで一人で飲んでみたり(笑)

要:お酒も飲まれるんですか!

野村:現役時代はほぼ飲まなかったんですけど、、引退してから飲むようになりましたね。

近藤:ここ(ハイアットリージェンシー東京ベイホテル)には綺麗なルーフトップバーもあるんですよ~!

野村:なんだか、そういう時間を楽しめる余裕のある人になりたいですね。今まではせかせかと生きてきたので、、、!

アスリートにとってオリンピックとは?

多くの試合経験を持つ野村さん。特に印象に残っている試合のでは、畳の感触・緊張感・独特の雰囲気まで鮮明に覚えているそう。

近藤:あの大会、あの試合で、あの技で勝った!ていうのも思い出せますか?

野村:やっぱりオリンピックは特別なのでね、オリンピックに関しては、各大会5試合、3回なので15試合。それはもう鮮明に覚えています。

近藤:アスリートにとってこのオリンピックと他の大会ってどんなことが違うんでしょう?

野村:まずは一つは絶対的な注目度が違いますね。そして我々アスリートにその日は4年に1日しか来ない。プレッシャーとか緊張を抱えながら、そのすべてを出し切って金メダルを獲るという過程の重みとか、その瞬間の感動は、他の大会とは比較にならないですね。

要:なるほど

野村:あとは競技者として、自分の環境や引退後のキャリアに直結するのがオリンピックです。金メダリストと出場とでは大きな違いがうまれたりとかね。

近藤:4年に1日しかない、そこに意識や気持ちを全集中させるというのは、どういうものなんでしょう?

野村:結局のところ、決まった日のためにあらゆることを準備した自分を出すだけの日なんですよ。ただ柔道って対人競技でタイムが測れないので…。自分がやってきたという自信はあっても、最高の自分を作れた確証が無いんです。

要:相手もやってきているかもしれないですしね。

野村:そうですね、だから試合の前日に『仕上がりどうですか』といわれても、今日は最高だけど明日はわからないですが、正直な気持ちなんです。試合当日に一回戦に勝って『今日は落ち着いて試合ができている、恐怖もあるけど冷静な自分がいる。』と一戦終わってようやくヨシ!と思えるわけです。

要:うんうん

野村:だから自分は、一試合目終わるまで、特に前日から恐怖でほとんど眠れないんです、、、(笑)

「積み重ねてきたものが、自信を確信に変える。」

試合前、寝ようとしても「負けることが、この4年間すべてを否定するのではないか」というところまで考えてしまい恐怖から全然寝付けなかったという野村さん。
当日試合会場にいっても、ウォーミングアップしながら「あの選手はすごく仕上がりがいいな…」などと、意識が外に向いてしまうこともあったそう。 それを断ち切るスイッチが必要だと話していました。

野村:最後にはやっぱりやるしかないと腹が決まる瞬間があって。試合直前にトイレに行って、冷たい水で顔を洗い、鏡で自分の目を確認するんです。表情、特に目に強さが出ると思っているので、自分は世界一になれる柔道家の目をしているかと、確かめに行くんです。

要:へえ…!

野村:表情を確かめながら、今日世界一になるために、自分がやってきたプロセスを思い返して、
俺はやってきたという積み重ねてきたものが、最後に自分の自信を確信に変えてくれて、畳に登ります。

近藤:響きますね…!

要:そのメンタルとや!我々が想像できないプレッシャーとか緊張感ですよね。

野村:今自分がスポーツを伝える立場になって、過去の自分を思い出すと、俺よくあんなところで戦っていたな!と(笑)今ではもう無理だ!と(笑)

要・近藤:あはははは(笑)

今週はここまで!
来週もたっぷり野村さんにお話を伺います!お楽しみに!

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