今牧輝琉・古田一紀出演で、あさのあつこ原作の近未来SF『NO.6』をミュージカル化
2024年11月、東京・天王洲 銀河劇場、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、ミュージカル『NO.6』が上演されることが決定した。
『NO.6』は、ベストセラー小説『バッテリー』や『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズなど、10代の少年少女の人間関係や感情を濃密に描く作品で人気を集めている、あさのあつこによる日本の近未来SF、ディストピア小説。小説のコミカライズが2011~2014年に連載された他、2011年にはテレビアニメも放送された。
今作で紫苑役を演じるのは、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン、ミュージカル『新テニスの王子様』の越前リョーマ役などで注目を浴びる、今牧輝琉。そして、ネズミ役を演じるのは、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで越前リョーマ役を務めた後、現在は声優としても活動の幅を広げ、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』など多くの作品に出演する古田一紀。特別なシンパシーを抱く2人が、W主演で少年たちの激しく切ない物語を演じる。
脚本・演出・音楽は、人と人との関わりを繊細に表現する作品作りに定評のある浅井さやか(One on One)が手掛け、ステージング・振付の當間里美と共に、美しい音楽が彩るミュージカルとして『NO.6』の複雑な人間模様と独自の世界観を届ける。
【STORY】
再会を必ず。
人類が科学の粋を集めて作り上げた理想都市“NO.6”の高級住宅街・クロノスで暮らす紫苑は、幼い頃からその優秀さを認められ将来を約束されたエリートだ。
12歳の誕生日。いつもとは違う嵐の到来に、紫苑は言葉にできない胸のざわめきを覚えていた。思わず開け放つ窓。すると突然びしょぬれの少年が飛び込んできた。
矯正施設から脱走した犯罪者と知りながら、ネズミと名乗る彼を介抱する紫苑だったが、
翌朝、彼は再び逃走者となり紫苑の前から姿を消していた。
4年後。紫苑はネズミを匿ったことがきっかけでクロノスを追いやられ、母親と共に下町・ロストタウンで暮らしていた。ある日、
紫苑の働く公園内で変死体が発見される。疑問を抱き当局へ不信感を募らせていた紫苑は、事件の容疑者として連行されそうになるが…すんでのところで救出に飛び出したのは、あの日出会ったネズミだった︕
全てを捨てて西ブロックに逃げ込んだ紫苑に、そこでネズミは紫苑の知らなかった本当の“NO.6”の姿を語る。
偶然か運命か。互いに命を助け合うことになったふたりに過酷な「真実」が待ち受ける。
不器用だが強く繋いだ手と手が向かう先にあったものとは——
原作 あさのあつこ コメント
『NO.6』という作品は、わたしにとって大きな挑戦の一作です。
二人の少年と共に国家や現実に挑む。その覚悟で書き続けました。
その二人が生身の身体を持ち、NO.6の世界が舞台の上に現出する。
最高のキャストによって表現される。今、興奮と幸せを噛み締めています。
出演者コメント
■紫苑役:今牧輝琉
現実とはかけ離れているようで、今の世の中に何か訴えかけているような世界の作品だなと思います。
弱いけど立ち向かう強さ、さまざまな感情、不思議な魂の惹かれあいや人間関係、どれをとっても楽しみでしかないです!!
(別作品で)同じ役を演じたことのある古田一紀さんとだからこそ共鳴、共感できる、ネズミと紫苑を創っていきたいです。
この『NO.6』の世界をしっかりとミュージカルとして表現できたらいいなと思います!!
■ネズミ役:古田一紀
稽古から大千秋楽まで、1日たりとも気を抜くことなく作品のために駆け抜けます。
『NO.6』の持つテーマやメッセージをミュージカルとして届けることについての意味や意義と向き合って、観に来て良かったと心から
思っていただける作品になるように全力で準備します。
最高の作品と、今この瞬間の自分にしか作り上げられないネズミを皆様に届けられることがとても楽しみです!!