「新鮮で、面白く、独創的」「観客に新たな衝撃を与える」“究極のブルース映画”『ブルースの魂』予告編
B.B.キング(1925-2015)生誕100周年を記念して、映画『ブルースの魂』が、12月28日(土)より公開が決定した。このたび、“ブルースの核心が浮かび上がる”予告編が解禁となった。
完成から50年の時を経て、ついに日本初上陸
1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家ロバート・マンスーリスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影。彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
本作では、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスと共に、ハーレムでの愛と苦悩をアマチュア俳優たち自身の人生経験と演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力<人生の苦しみに痛む魂の回復力>が共有される。
ニューヨークのハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘の物語
フレディ(ローランド・サンチェス)は、子供のころ生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。フレディは、刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが…。
予告編は、B.B.キングをはじめとする伝説的ミュージシャンたちによるブルースの核心が浮かび上がるパフォーマンスやインタビューに加え、本作のストーリーを担う若いカップルの愛と苦闘のシーンが折り重なる重厚感たっぷりな映像となっている。
冒頭、マンス・リプスカムの「ブルースは心に浮かぶ感情なんだ」というコメントに続き、B.B.キングの痺れる圧巻のパフォーマンスからはじまる。各々のミュージシャンの強烈なインパクトを与える名演奏&魂の叫び声は、まさに鳥肌もの。これぞ究極のブルース映画だと言えるパンチの効いた予告編となっている。
『ブルースの魂』は12月28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺ほか全国ロードショー