「結局、増税するっていうことですけど……」高校授業料無償化 負担1000億円
2月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、教育無償化に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「財務省と自民党は増税案をとったということですよね」
衆議院予算委員会は26日、自民、公明、日本維新の会の3党が合意した高校無償化や給食費無償化の財源に議論が集中した。新年度当初予算案の成立は確実となっているが、財源の議論は残されたままである。
自民、公明、日本維新の会の3党で合意に至った高校授業料の無償化。今年4月から公立・私立問わず、所得制限をなくして全世帯を対象に11万8800円が支給されるとしている。また、私立高校に通う世帯への支援金については来年4月から所得制限をなくして、上限額を39万6000円から45万7000円に引き上げるとした。
石破総理は高校授業料の無償化をめぐり、およそ1000億円の追加負担が必要になるとの試算を明らかにした。また、財源については「衆議院での新年度予算案の採決よりも前に示す」との考えを示している。
寺島アナ「安定的な財源をどう確保するかについての具体策は何も示さなかったということのようですけれども、藤井さん、このあたりはどうでしょう?」
藤井氏「『このままでいったら1000億円が余分に金がかかる』と。『財源どうすんねん』と。『無いやないか、無責任やないか』と。『そしたら増税しろよ、お前』ということになるんですよね」
寺島アナ「はぁー! 増税だ」
藤井氏「うん。だから国民民主の減税案と維新の増税案との戦いだったということなんですよ。で、財務省と自民党は増税案をとったということですよね。高校無償化って言ったって、結局増税するっていうことですけど、みんなからお金を集めて高校生のお父さんお母さんにお金あげるっていうことじゃないですか。貰うほうは『私立でもそんなに困ってないんですけど』っていう人も含まれているわけですよね。『ありがとう、貰えるならそりゃあ貰うわ』っていう人も含まれているわけですよね。だからそれは相当ひどい話なんですよ」
寺島アナ「そうですねぇ」