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有村架純、志尊淳が“演じない”新作映画について本音トーク!『人と仕事』イベントレポート

映画ログプラス

ドキュメンタリー映画『人と仕事』完成報告トークイベント


有村架純、志尊淳、森ガキ侑大監督登壇

9月16日(木)、東京都内にてドキュメンタリー映画『人と仕事』完成報告トークイベントが開催され、有村架純さん、志尊淳さん、森ガキ侑大監督が登壇しました。

元々は有村さん、志尊さん出演、森ガキ侑大監督で、保育士をモデルにした映画『保育士T』を2020年春に制作予定でしたが、緊急事態宣言の発出などにより、撮影協力を得ることができなくなり、企画は頓挫。しかし、その一週間後、スターサンズの河村光庸プロデューサーが「有村さんと志尊さんで、今の世の中を写し出すドキュメンタリーを作る」という企画を立案し、誕生したのが本作。劇中では、有村さん、志尊さん、そして森ガキ監督がコロナに打ちひしがれた日本の職場を訪れ、「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士や介護福祉士、その他、声なき仕事人達の現状をレポートし、自らとも向き合っていく生の姿がスクリーンに映し出されています。

―― コロナ禍の休業要請によって撮影が出来ない。お二人も役の準備されていたものが流れてしまった。最初はショックでしたよね。ドキュメンタリーと聞いていかがでしたか?

有村架純(以下、有村さん)
どんどん状況が変わっていくので、自分も日々順応していかないとけない覚悟はあるけど、実際に撮影が出来なくなってしまったことは当然ショックでしたし、心の準備をしていたので、「ドキュメンタリーにしないか?」とおっしゃられた時に、どう自分の中で咀嚼しながら進めていけるのかなって不安が生じてしまって、とても悩みましたし、事務所の方や森ガキさんと沢山話しました。

有村架純さん

―― どんなところで(オファーを)受けようと思いましたか?

有村さん
志尊さんも一緒に取り組んでくださるということで心強かったのもありますし、森ガキさんも私たちに寄り添ってくれる方だったので、きっと自分本位なドキュメンタリー映画ではなく、皆さんに近付く、寄り添うような作品になるのかなと話し合いを重ねた時に感じて、是非一緒に頑張らせてくださいという気持ちになりました。

―― 志尊さんは撮影が出来ないと聞いた時はいかがでしたか?

志尊淳(以下、志尊さん)
過去にも決まっていた仕事がなくなることはあったんですけど、今回は急なことで、世界の状況がわからない。“撮れるだろう”と思っていた自分がいて、でも日に日に状況が悪化していく中で、撮れないことに対して辛い思いもありました。

沢山のことを我慢している方々がいる中で、作品を絶やしたくない。残念ではあったけど、色んな形で出来ないかなと思っていた時に河村さんから「ドキュメンタリーはどうか?」とお話をいただきました。

ドキュメンタリーは筋書きがないのでどういう方向に進んでいくかも未知な部分だし、コロナウイルスがどう広がるか分からない中で、“どうしたらいいんだろう”って。それでも河村さんの熱量が凄くて、作品を絶やさないという想いを強く思っていらっしゃったので、自分が少しでも力添えできるなら精一杯やりたいと思いました。

志尊淳さん

―― 劇中では保育園の子供たちと触れ合っているシーンもありました。

志尊さん
10代の時に保父さんになるのが夢だったんです。「(保育園の取材に)本当に行きたいです!」と言っていて、物凄く楽しかったと同時に、毎日されている保育士さんたちはスゴイと思いました。保育士の方に実際にやってみて感じる職業の悩みもお聞きして、僕が感じたことは劇中でお話しています。でも、本当に楽しかったですね。逆に僕が遊んでもらった感じがありました(笑)

有村さん
私も数時間ですが楽しい時間を過ごさせてもらって、子供たちと触れ合うことでとってもエネルギーをいただいて、元気になって帰ってきた日だったんです。でも、それはその日だけ行って、数時間触れ合ったから“あっ、楽しかったな”と思えるだけで、きっと毎日朝からお子さんたちが帰られるまで、その後の事務作業まで過ごすとより大変な思いをされているんだなと実感しましたし、「好き」っていう気持ちがないとお仕事は続けられないだろうなと思います。

―― 森ガキ監督も色んなお仕事をされている方にカメラを向けながらお話を聞いて、どんなことを感じられましたか?

森ガキ侑大監督(以下、森ガキ監督)
色んな悩みとか現状に苦しんでいる方を見るというのは、めちゃくちゃ辛かったです。話を聞いても、“何も解決をしてあげられないな”と思いながら、その日帰るんです。そうするとご飯とか、他の作業をやる時にそのことが頭から離れなかったりするので、ドキュメンタリーは覚悟と熱意がないと出来ないことだと思って、大変な映画を引き受けてしまったという気持ちがあったんです。でも、その中で新たな気づき、発見、今後の作品に活かせるような出来事が沢山あったので、こういう機会をいただけて自分の中で成長出来ました。

森ガキ侑大監督

―― お二人も悩みとか涙を浮かべるところを目の前で体験されて、どんな気持ちになられましたか?

志尊さん
寄り添いたいという気持ちで接してはいるんですけど、簡単に「分かります」という言葉も使えなくて。僕には聞くことしか出来なかったですし、このように感じている方が世の中に沢山いらっしゃって“どうしたらいいんだろう”って僕自身も思っていましたし、このドキュメンタリーはどこへ向かって行くんだろうという不安だったり、何が聞けたんだろうって思ってしまうことは沢山あったんですけど。

「これが正解だよ」と見せたいわけではなくて、「それぞれの方がこういう思いをしています」ということを一人でも多くの人に共有することで、同じ人がいたんだとか、こうやって思ってる方がいたんだって知るという環境がない中で、皆さんがどう思うか分からないですけど、“共有出来たらな”っていう気持ちですね。

有村さん
私も「こうですよね、ああですよね」とあまり安易な言葉を発することが出来ず、ただただ聞いて、想像することしか出来なかったです。“撮影だからこういう事を言った方が良いんだろうな”っていう変な雑念は全部捨てて、とにかく自分が喋りたいこと、聞きたいことをなるべく自分の言葉でインタビューに協力して下さった方には対峙出来たらいいなと思っていました。

―― 一番緊張したシーンはどの辺りでしたか?

志尊さん
僕は渋谷のゲリラですかね。森ガキさんと思いついて、「行ってみよっか!」って行ったものの、画には映ってないですけど10人くらいに無視されているんです。心が痛くて(笑)見向きもしてくれないし、「何ですか??」みたいな感じて見られたりもしますし。森ガキさんに「もうダメです、帰りたいです」って言ってました(笑)

―― この作品の中では二人きりにするシーンがあります。あえて監督もスタッフも会議室から出ていって、カメラだけ置いて。あれはどうしてですか?

森ガキ監督
カメラを向けるとお二人ともそれが職業だから構えちゃうし、本当の二人をもうちょっと見てみたかったし、どういう方法だったら二人が緊張せずに本音を語ってくれるのかな、と。どうすればいいのかなというところでカメラだけ置いて、実験的に撮れない可能性もあって、ハラハラしながら大丈夫かなと思いながら二人に託しました。その時に、二人が真摯にテーマ、この映画に向き合っている映像を見た時に、河村さんと「これは新しい映画が出来たかもね」っていう話はしました。

なので、あそこの場面はやって良かったと思っているんですけど、お二人はどうですか?

志尊さん
森ガキさんが「ほぼ使わない記録用だから、二人でぶっちゃけトークをして仲を深めるためにも、作品の方向を定めるためにも、全然カットする、カットする!何話してもいいから!ただ、カメラ置いてるだけだから気にしないで!」と。それだったら色々本音でぶつかれるかなと思って、ぶつかったら、

すーごい、使われてました(笑)

有村さん
そうですね、“結構使ってるなぁ”って(笑)

作品なら現場の待ち時間で志尊さんとも沢山コミュニケーションが取れたんでしょうけど、このドキュメンタリー映画に関しては、数回しか直接お会いしてないですよね。その短い時間の中で、腹を割って本音で喋るのは難易度が高い、ハードルが高いんじゃないかなって思ったんですけど、一回扉を開けて試してみたら、私も言葉がスッと出てきて。

有村「より心に残る作品を届けた行きたい」志尊「出来ることを精一杯やりたい」

―― 名シーンですよね、役者についても語っていました。改めて、コロナ禍で俳優という職業に対してどういう風に思っていますか?

有村さん
私は俳優とは?という定義みたいなものは正直分からないです。
自分に出来ることはやっぱり現場で100%の結果を残せるように努めていくことしか出来ないので、それはコロナ前もコロナ禍も変わらないです。でも、より皆さんの心に残る作品を届けた行きたいなという想いは確かに強くなった気がします。

志尊さん
エンターテインメントは二の次と思う方もいると思いますし、表現をする場も対面だと少なくなっています。その代わりに新しいプラットフォームができて、映像を通して出来ることがあると思うんですけど、誰もが分からない状況になっているので、自分に出来ることを精一杯やりたい、それだけですね。俳優だからどうこうというのはないですね。

―― 最後にメッセージをお願いします。

有村さん
「仕事」という存在は私にとってもなくてはならないもので、自分自身に影響を与えている存在です。皆さんと一緒に仕事という意味や価値を咀嚼しながら考えていけたら嬉しいです。まだまだこの状況も続くと思いますので、どうかご自愛くださいませ。

志尊さん
沢山の情報が出回っていますし、コロナウイルスに対する価値観や環境は人それぞれ違うと思うので、皆が同じ方向を向くのは難しいことだと思います。今回の作品は、普段関わることのない人がどのように感じているかを僕たちも精一杯聞いてきたので、それを聞いていただくだけでも、それに対して「何かを思ってください」というのは全くないです。僕自身も聞くことで色んなことを思うことが出来て、それを皆さんとも共有したい。今だからこそ表現出来る作品になっていると思うので、是非、よろしくお願いします!

森ガキ監督
人生の中で仕事が大半だと思います。もう一回フラットに、生き方だったり、生き方を通じて仕事って何なんだろう、そして仕事を通じて人って何なんだろう、原点に帰る映画になっていると思っています。神様が生き方を見つめ直せと言っているのかなと、この映画を撮りながら思ったところがあります。辛い思いをしている方が一人でも考えるきっかけになってくれたらこの映画を作った意味があるし、希望の光が多くの人に届く作品になったと思っていますので、是非、ご覧ください。

そして、有村さん、志尊さん、スターサンズの皆さんとこの作品をこの時代に残せたことが僕の中での宝になったと思っています。本日はありがとうございました!

『人と仕事』予告編映像

キャスト

有村架純 志尊 淳

監督

森ガキ侑大

企画・製作・エグゼクティブプロデューサー

河村光庸
 
製作:堀内大示 森田圭 
プロデューサー:長井龍 小松原茂幸 花田聖 
音楽:岩代太郎 
編集:鈴尾啓太 
編集助手:藤井遼介
撮影:森ガキ侑大 Junpei Suzuki 西山勲 佐野円香 森 英人/小松原茂幸 山崎裕 
録音:森英司 黒木禎二 
歌:吉田美奈子& W.I. 
作詞:土城温美

制作:スターサンズ 
製作:『人と仕事』製作委員会 
配給:スターサンズ/KADOKAWA   
公式HP:hitotoshigoto.com
©︎2021『人と仕事』製作委員会

10月8日(金)より全国3週間限定劇場上映

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