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【イベントレポート】CROSS ~IT業界テレワーク五十三次~

さくマガ

さくマガ

2020年7月16日におこなわれた「【CROSS Party online 2020 Mini
】#1~IT業界テレワーク五十三次~」その様子をイベントレポートとしてお伝えします。

CROSS とは?

CROSS は 2012年より例年
1000人規模で開催されているエンジニア向けの交流の場を提供してきました。近年では「興味の外側の自分に会いに行く」をコンセプトとし、エンジニアという枠を飛び越え、様々な職種とのコラボレーションをおこなうことでIT業界の発展に貢献できる場づくりを目指しています。

パネラー&モデレーターのご紹介

パネラー
田中邦裕さん(さくらインターネット)Twitter:@kunihirotanaka(画面右下)
千代田 まどか/ちょまどさん(マイクロソフト)Twitter:@chomado(画面右上)
山田寛さん(Yahoo! JAPAN)Twitter:@YamadaNoel(画面左上)
モデレーター
中津川篤司さん(MOONGIFT)Twitter:@goofmint(画面左下)

パネルディスカッション 自己紹介

中津川篤司さん(以下、中津川):
本日のモデレーターを担当する中津川です。私自身、このCROSSにはこれまでに3回モデレーターとして参加しています。本日のテーマはコロナ禍におけるリモートワークということで、パネラーの皆さんにお話しいただきたいと思います。まずは皆さんの自己紹介からお願いできますか。
山田寛さん(以下、山田):ヤフーの山田と申します。よろしくお願いします。社内でも社外でもコミュニティ周りのことをしています。
千代田 まどか/ちょまどさん(以下、ちょまど):マイクロソフトで「クラウド デベロッパー
アドボケイト」をしている”ちょまど”です。どうぞよろしくお願いします。
田中邦裕さん(以下、田中):さくらインターネットの田中です。さくらインターネットを創業して24年になります。本日はよろしくお願いします。

テーマ その1:コミュニケーションのかたち

中津川:
最初に「コミュニケーションのかたち」というテーマでお話をうかがいたいです。従業員同士や上司とのコミュニケーションにどのような変化があったでしょうか?
まず、山田さんからお聞かせください。
山田:
弊社の場合はもともとコミュニケーションツールがあり、テキストベースのチャットで会話をしています。また、Zoomのようなビデオ会議を使える環境があるので、ちょっと雑談したい人は気軽にコミュニケーションを取れるようになっています。弊社の場合、雑談を大切にしていて、雑談手段をチームごとに確立しています。
例えば、「何時から何時までは雑談をする時間」と決めているチームがありますね。
困りごととしては、急ぎで相談したいときに都度スケジュールを確認する必要があることです。オフィスであれば席に座っていれば話しかけられますが、オンラインだとスケジュール確認をしてから連絡をするので、工数がひとつ余計にかかってしまいますね。
中津川:雑談を大切にしているということですね。続いてちょまどさんいかがでしょう。
ちょまど:
私の場合はマイクロソフトのアメリカ本社所属なので、上司もアメリカに居ます。もともと会議もオンラインでしていたので、正直に言うとコロナ前と比べてあまり変わってないんです。
でも、日本のオフィスに出社したときの日本のチームの方と雑談する機会が減ったので、何気ないコミュニケーションが重要だったんだなとあらためて感じました。オフィスでの会話がなくなった分、クイックコール歓迎の文化は今まで以上に広がってきましたね。
中津川:やはり雑談が大事ということですね。田中さんは会社で雑談をする仕組みはあるんでしょうか。
田中:
会社で用意するものとチームで用意するものがあります。会社で用意するものだとラジオがありますね。「さくらじ」というラジオや、私がやっている「田中ラジオ」というラジオがあります。田中ラジオは毎週金曜日の夕方にやっているんですけど、3カ月くらい欠かさず毎週やってます。
あとは人事からできるだけ雑談して欲しいということを各チームに伝えているので、チームごとに雑談はしていますね。Slackだとそれぞれの「times」チャンネルを作っていて、雑談をしていたり、最近は役員の「times-
yakuin」ができました。
中津川:なるほど。ありがとうございます。コメント欄で田中さんに質問が来ているのですが、接待はどうしてましたか?
田中:接待はしてないですよ。コロナ前からあんまりしてないです。そもそも、さくらで一番交際費がかかっているのはお歳暮とお中元ですから。
中津川:そうなんですね。山田さんも飲み会が多いと思うのですが、最近はオンライン飲み会をしているんですか?
山田:オンライン飲み会は多いときには週に4回くらいしてますね(笑)
中津川:コロナ前より増えているかもしれないですね。続いてのテーマにいきたいと思います。

テーマその2:イベントのかたち

中津川:続いて、みなさんも関わりがあると思いますが、「イベントのかたち」についてお話いただきたいと思います。まずは田中さんからいかがでしょうか。
田中:
オンラインで登壇する数が増えましたね。オンラインだったら移動する必要がないから気軽に受けられるじゃないですか。だから、個人的には良くなりました。スーツ着る機会もなくなりましたし。
この間、経済同友会でオンライン講演をしましたけど、Tシャツでやりましたから。なくなったものを数えるよりは得られたものを数えて、それを強化したほうがいいなと思ってます。
中津川:実際、今日も沖縄から参加されてますよね。オンラインでのイベントは思った形でできていますか?
田中:
そうですね。思った形でできています。最初はちょっと音響が良くないとか、いろいろと問題がありましたけど、それはハードウェアで解決することですから。最初は不便でしたけど、最近は不便さを感じないですね。
ちょまど:田中さんの家がすごくつよつよな環境になっていると聞いたんですけど、最初に手を加えたのはやっぱりネット環境ですか?
田中:そうですね。Wi-Fiルーターを買い換えましたね。
ちょまど:やっぱり! まずはそこですよね。
中津川:ちょまどさんもイベント登壇が多いですが、どう変化があったかお聞かせください。
ちょまど:
明確にメリット・デメリットがあります。田中さんがおっしゃったとおり、どこからでもイベント登壇できるし、参加する側としては同時にいくつかのイベントを見ることもできますし。移動がなくなったのは大きいです。
デメリットは対面での出会いがなくなったことですね。私はDevRel職なので、DevRelとしてはデベロッパーの方々との関係を作っていくのが大事なんです。なので、スピーカー同士の控室での会話がなくなったのが寂しいです。オンラインでもお話はできますけど、対面のほうが情報量も多いですし、会えないのは寂しいですね。
中津川:なるほど。では、最後に山田さんお願いします。
山田:
コミュニティイベントをオンラインでトライアンドエラーを重ねてやってきました。僕は懇親会が好きで、そこで開発者の方と話したり、その場で課題を解決してもらったりしていたんです。でも、オンラインだと誰か一人が話す形になってしまうので、そこをどうやってみんなにアウトプットしてもらうのかを工夫しました。
中津川:皆さんありがとうございます。続いて3つ目のテーマに移りたいと思います。

テーマその3:会社のこれからのかたち

中津川:続いては会社への帰属意識についてご意見いただきたいのですが、ちょまどさんからうかがえますか。
ちょまど:
みんながテレワークになっても、マイクロソフトの場合は、これからも変わらず会社への帰属意識は高いままだと思います。みんな、社長のサティアのことが大好きだし、会社のビジョンにすごく共感しているので。組織って共通のビジョンがあるから、みんなが集まるじゃないですか。だから働く場所が離れていても、帰属意識は変わらないと思っています。
中津川:思っていた以上に熱い意見が出て驚きました。続いて山田さんいかがですか。
山田:
ヤフーの場合は「どこでもオフィス」というテレワークの制度がもともとあったので、業務は変わらずできていると思います。でも、会社には行きたいですね。僕はTwitterでよく「会社行きたい、会社行きたい」ってつぶやいてますから。
みんなでにぎやかにコミュニケーションしたいです。あとはやっぱりこういう状況ですから、今年、新卒で入った方は大変だとは思いますね。理想を描いていた社会人生活を送れていないんじゃないかなと思っています。入社式もオンラインという会社が多いですし。
中津川:
確かにそうですね。田中さんには経営者の目線でお聞きしたいのですが、ずっとオフラインで一緒に仕事をしてきた会社の方たちと、今年の新卒入社の方で会社に対する考え方に違う雰囲気を感じることはありますか。
田中:
十人十色だと思います。新卒の中にも会社に行きたい人もいると思いますが、人によって違うと思うんです。雑談が必要な人も居れば、雑談は不要だという人もいます。
いろんな人がいると思うんですよね。だから、すべての人を受け入れるということが重要だし、それぞれの事情を理解することが大事だと思います。なので、コロナ前・コロナ後という見方を僕はしてないですね。

テーマその4:これからのかたち

中津川:質問が来ていて、ぜひお聞きしたいのですが、これからの時代に管理職は必要ですか?山田さんからお聞かせください。
山田:
もちろん、居てくれないと困ります。僕は無邪気にいろんなことをやっちゃうことがあるので、そこをきちっと管理して欲しいなと思います。「仕事しすぎだよ」って言われたこともありますし。
中津川:第三者目線でアドバイスをくれるってことですね。ちょまどさんはいかがですか?
ちょまど:すみません、勉強不足で、正直「管理職」というロールのことがよく分からないのですが、つもり、管理職ってマネージャーってことですよね?
マネージャーは居ないと困ります。誰かに管理してもらわないと、自分の好きなことばっかりやっちゃうので。
山田:わかる!
ちょまど:アメリカのマネージャーって何でも「良いね!
やりなよ!」って言ってくれるので、結局やっちゃうんですけど(笑)。でも、そう言われると勇気がでるので、マネージャーは居てほしいです。
中津川:なるほど。田中さんはどう思いますか。
田中:
今のちょまどさんの話で答え出たと思うんですよね。管理職って管理するのが仕事じゃなくて、部下の人たちが安心して働くための人たちじゃないですか。だから絶対必要だと思います。
今までみたいに仕事を押し付けてくる役割の人は要らなくなっただけです。「マネージャーが悪い、管理職が悪い」というのはビッグワードすぎると思います。
山田:ヤフーの場合は管理職というのはメンバーを守るために存在しているといわれているんです。感情的になるような管理職の人は居ないですね。
ちょまど:
マイクロソフトも同じです。マイクロソフトに入社して5年くらいになりますが、一度も指示をされたことないです。どんどんチャレンジする風土ですし、マネージャーで怒っている人は見たことないですね。
田中:やっぱり部下の方が安心して仕事できるようにしないといけないですね。

評価制度に関して

中津川:最後の質問が来ています。評価制度についてです。オンラインでの仕事が続く中でどうやって評価をしていきますか?
というものですね。ちょまどさんからお聞かせください。
ちょまど:
わたしのロールの評価制度は裁量労働制です。日本の企業は何時間働いて、とか、残業が多ければ、お給料が増えるシステムが多いですよね。でもやっぱり時間指標ではなく成果指標で評価されるべきだと思います。その人がどんなインパクトを出したか、とか、どれだけ同僚を助けたか、とか。
中津川:アメリカ企業ならではかもしれないですね。山田さんはいかがでしょう。
山田:
僕の所属チームは成果物をしっかりとアウトプットすれば評価されます。エンジニアチームは週に一回、レビューする会があり、そこで成果を共有しています。
中津川:なるほど。それでは、最後に田中さんにイイ感じのことをバシっと言って締めてもらえればと思います。
ちょまど:わー、楽しみだなあ。
田中:
ハードル上げてきますね(笑)。制度の話もそうなんですけど、そもそも「こんな人に評価されたくない」って思われてる人が評価することがおかしなことなので、上司と部下の関係性が重要なんだと思います。どんなに良い評価制度を作ったとしても、結局信頼されてる人に評価されない限りは不満がずっと残るわけなので。
もう一つ、時間の話で言うと長く仕事すれば給料が増えるというのはおかしいことだと思うんですよ。良いことも悪いことも組織の上から決まっていくんで、まずは上の人がさっさと帰ることが大事だと思います。
中津川:ありがとうございます。視聴者の皆さん、パネラーの皆さん、長い時間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
執筆・企画

川崎 博則
1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

編集

武田 伸子
さくらインターネット カスタマーエンゲージメント部所属。主に「さくらのユーザ通信」(メルマガ)を担当。さくマガでは編集に関わっている。

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