Yahoo! JAPAN

目白駅からはじめる雑司が谷・池袋さんぽ ~都心のエアポケットツアー~

さんたつ

緑豊かな目白の住宅地から都電が走る雑司が谷へと歩くと、街の雰囲気が一変する。鬼子母神堂、宣教師館、著名人が眠る霊園と見どころも満載。立教大学のキャンパスがある池袋は、自由学園の建築美を楽しみ、池袋防災館で防災学を体験できる、学びのエリアでもある。

スタート:JR山手線目白駅ー(5分/0.4㎞)→切手の博物館ー(13分/0.9㎞)→徳川ビレッジー(6分/0.4㎞)→目白庭園ー(13分/0.9㎞)→雑司ヶ谷鬼子母神堂ー(17分/1.2㎞)ー雑司が谷旧宣教師館ー(2分/0.2㎞)→雑司ケ谷霊園ー( 13分/0.9㎞)→法明寺ー(3分/0.2㎞)→古書往来座ー( 13分/0.9㎞)→自由学園 明日館ー(3分/0.2㎞)→豊島区立郷土資料館ー(すぐ)→池袋防災館ー(8分・0.5㎞)→ゴール:JR・地下鉄・私鉄池袋駅

今回のコース◆約6.7㎞/約1時間36分/約8900歩

1 切手の博物館

マニア垂涎の切手を展示

昭和63年(1988)、世界的に著名な切手収集家・水原明窓氏が私財を投じて開館。企画展示室は4カ月ごとに展示が替わり、毎回約800点の世界の切手を紹介する。切手関連の書籍・カタログや雑誌・オークション誌などを公開する図書館や、ミュージアムショップも併設。

切手の博物館(きってのはくぶつかん)
住所:東京都豊島区目白1-4-23/営業時間:10:30〜17:00/定休日:月/アクセス:JR山手線目白駅から徒歩3分

2 徳川ビレッジ

外国人向け高級賃貸住宅

尾張徳川家第19代徳川義親侯爵の本邸敷地内に造られた外国人専用の高級住宅地。緑濃い約7000坪の敷地に、庭と駐車場、メイドルームなどを備えた33邸が立つ。一角には門扉に金色の葵の紋をあしらった徳川黎明会の洋風建物がある。住居のため、立ち入り不可。

徳川ビレッジ
住所:東京都豊島区目白3/アクセス:JR山手線目白駅から徒歩5分

3 目白庭園

『赤い鳥』にちなんだ小さな庭園

目白は、児童文学を変えたといわれる文芸雑誌『赤い鳥』が大正7年(1918)に創刊された地。これにちなんで開園した回遊式庭園で、シダレザクラや紅葉など四季の草花が楽しめる。池畔に立つ木造瓦葺き平屋建ての数奇屋建築の赤鳥庵が、趣のある景観をつくっている。

目白庭園(めじろていえん)
住所:東京都豊島区目白3-20-18/営業時間:9:00〜17:00/定休日:第2・4月(祝の場合は翌)/アクセス:JR山手線目白駅から徒歩5分

4 雑司が谷鬼子母神堂

安産・子育ての神様を祀る

永禄4年(1561)に、この地の武士であった山村丹右衛門が掘り出した鬼子母神像を安置したのが始まり。現在の鬼子母神堂は寛文4年(1664)の建立で、豊島区内最古の建築物。参道のケヤキ並木も見事で、古いもので樹齢400年もあり、東京都指定の天然記念物となっている。

雑司ヶ谷鬼子母神堂(ぞうしがやきしぼじんどう)
住所:東京都豊島区雑司が谷3-15-20/営業時間:9:00~17:00/アクセス:JR山手線目白駅から徒歩15分

5 雑司が谷旧宣教師館

宣教師が住んだ区内最古の木造洋館

明治40年(1907)に、アメリカ人宣教師J.M.マッケーレブの住居として建築。昭和16年(1941)に帰国するまで34年間、この家で暮らした。19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色をもつ木造2階建て。天井には割竹を使っている。東京都指定有形文化財。

雑司が谷旧宣教師館(ぞうしがやきゅうせんきょうしかん)
住所:東京都豊島区雑司が谷1-25-5/営業時間:9:00〜16:30/定休日:月(祝の場合はその翌も休)・第3日/アクセス:都電荒川線雑司ヶ谷駅から徒歩7分

6 雑司ケ谷霊園

緑の霊園で文人や偉人の墓参り

江戸時代には、将軍家の薬草栽培の御薬園、鷹狩り部屋や鷹の飼育場として使用されていた。明治7年(1874)に公営霊園として開設され、夏目漱石(写真)や竹久夢二、永井荷風など多くの著名人が眠る。ケヤキの古木や銀杏の高木もあり、黄葉も見られる。

雑司ケ谷霊園(ぞうしがやれいえん)
住所:東京都豊島区雑司が谷4-25-1/営業時間:入園自由
/アクセス:都電荒川線雑司ヶ谷駅から徒歩5分

7 法明寺

山門に続く桜並木の参道が美しい

弘仁元年(810)、真言宗の寺としての開創。後の正和元年(1312)に日蓮宗に改宗し、現寺号に改める。雑司ヶ谷鬼子母神堂の本坊でもある。境内には日蓮聖人を祀る祖師堂(安国堂)や、そろばん、枡、天秤などの珍しい文様を描いた梵鐘などがある。

法明寺(ほうみょうじ)
住所:東京都豊島区南池袋3-18-18/営業時間:9:00~17:00/アクセス:JR池袋駅から徒歩15分

8 古書 往来座

文学・カルチャー系が強い古書店

『東京芸術劇場』にあった古書店「古本大學」が都の立ち退きにともない、2004年に移転。文芸、美術、映画などの棚に並んで、顔ハメ付き本飾り棚「毒民」、本のゴンドラ「ホンド」などの独自什器が印象的。スタッフ手作りの『名画座かんぺ』(無料)は都内の名画座の上映スケジュールが一目でわかる。

古書 往来座
住所:東京都豊島区南池袋3-8-1 1F/営業時間:12:00台~21:00(月は~18:00)/定休日:臨時休あり/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅、地下鉄副都心線雑司が谷駅から徒歩7分

9 自由学園 明日館

巨匠ライトが手がけた校舎

大正10年(1921)に、ジャーナリスト兼教育者の羽仁もと子・吉一夫妻が理想の教育の場として設立した学校。建物の設計は数々の名建築を残したフランク・ロイド・ライトで、校舎は国の重要文化財。幾何学的に配したホールの窓に注目したい。喫茶付き入館券800円。

自由学園明日館(じゆうがくみょうにちかん)
住所:東京都豊島区西池袋2-31-3/営業時間:10:00〜15:30
/定休日:月・不定休あり(事前に要確認)/アクセス:JR池袋駅から徒歩5分

10 豊島区立郷土資料館

ヤミ市やアトリエ村の模型は必見

この地に人類が現れた約3万年前から現代にいたる豊島区行きの歴史を通史的に紹介。貴重な写真や資料の展示も注目に値するが、戦後の池袋ヤミ市や、1930年代に画家や彫刻家が住んだ長崎アトリエ村などの精巧なジオラマ展示が興味深い。往時の臨場感が伝わってくる。

豊島区立郷土資料館
住所:豊島区西池袋2-37-4 としま産業振興プラザ(IKE・Biz)7F /営業時間:9:00~16:30/定休日:月・祝・第3日/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩6分

11 池袋防災館

地震や火災の防災を体験で学ぶ

インストラクターが、各体験コーナー(地震、煙、消火、救急、視聴覚、救助救出など)をツアー方式で案内してくれる。基本コース(4体験・所要1時間40分)は9時20分、13時、15時の計3回。毎週金曜には17時と19時からナイトツアーを開催している。

池袋防災館(いけぶくろぼうさいかん)
住所:東京都豊島区西池袋2-37-8/営業時間:9:00〜17:00(金は〜21:00)/定休日:第1・3火、第3火の翌(祝の場合は翌)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩5分

12 Mo's Café

手作りにこだわるカフェレストラン

昼は洋食、夜は欧風家庭料理の店。ランチメニュー950円〜日替わりを含めて常時7種類。自慢の特製メンチカツは、揚げた後オーブンで焼くので余分な油が落ち、胃にもやさしい。ティータイムなら生地にもバナナを練り込んだバナナタルト420円がおすすめ。

Mo's Café(モズカフェ)
住所:東京都豊島区雑司が谷2-5-18/営業時間: 11:30〜14:30LO・18:00〜21:00LO/定休日:月(火はランチのみ)・祝/アクセス:地下鉄副都心線雑司ヶ谷駅から徒歩3分

13 千登利

約70年続く老舗居酒屋の名物・牛肉豆腐を

昭和24年(1949)創業。後にビルに建て替えたが、年季の入った白木のカウンターは創業時から使っているもの。多くの客が開口一番に注文するのが豆腐1丁と牛スジ肉をじっくり煮込んだ牛肉豆腐590円。やきとん1本160円〜。

千登利(ちどり)
住所:東京都豊島区西池袋1-37-15/営業時間: 16:30〜22:30LO/定休日:月/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩4分

取材・文・撮影=塙 広明(アドグリーン)

【関連記事】

おすすめの記事