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田中圭、奈緒、富山えり子らの初日コメント&舞台写真が公開 ユーモアと不安が混在する『Medicine メディスン』が開幕

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『Medicine メディスン』

2024年5月6日(月・休)シアタートラムにて、『Medicine メディスン』が開幕し、初日コメントと舞台写真が公開された。

舞台『バリーターク』や『アーリントン』の作劇、映画『ONCE ONCE ダブリンの街角で』舞台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞や、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル『ラザルス』の脚本執筆などで、日本でも注目されてきたアイルランド生まれの劇作家・脚本家のエンダ・ウォルシュ。

『Medicine メディスン』         撮影:田中亜紀

『Medicine メディスン』        撮影:田中亜紀

そのエンダ・ウォルシュによる最新作『メディスン』は、ウォルシュがアイルランドの精神病院で患者とみなされた人たちがどう扱われてきたかを読んだこと、そして老人ホームへ移った自身の母親とアルツハイマー病の人々を見たことに大きな影響を受けて創作された作品。2021年に初演を迎えるとイギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載され、瞬く間に演劇界を席巻した。

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀

『Medicine メディスン』        撮影:田中亜紀

そして、『Medicine メディスン』がついに日本初演を迎えた。演出はこれまでもウォルシュ作品の『バリーターク』『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を手掛けた白井晃。出演には、田中圭、奈緒、富山えり子と魅力的なキャスト。出演者は3人の俳優と、1人のドラム演奏者のみ。

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀

なお、本公演には様々なキャラクターが音声で登場する。声の出演には、近藤公園、ワタナベケイスケ、川上友里、櫻井章喜、山﨑光、染谷隼生、山崎雄大、斉藤悠、有川マコト、今泉舞、小林勝也といった豪華メンバーが揃った。
今泉舞は今作のアンダースタディとしても参加。小林勝也は白井晃が以前演出したエンダ・ウォルシュ作品『バリーターク』にも出演していた。

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀

声の出演も含め、今作のユーモアと不安が混在する世界に期待しよう。

『Medicine メディスン』       撮影:田中亜紀


【演出】白井晃 コメント

演劇は観客の皆さんと作るものだと言うことを改めて実感しています。四人の出演者と稽古を重ねてきたことが、皆さんの目を通すことでより明確になった気がします。エンダ・ウォルシュ氏のこの不思議な戯曲を立ち上げるために、田中圭さん、奈緒さん、富山えり子さん、ドラマーの荒井康太さんと共に色々と思考し、試し、組み立ててきました。最後に劇場の中を包み込んだ空気は、主人公ジョンの心象が私たちの物語として伝えることができたと思えるものでした。奮闘してくださったキャスト、スタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

出演者 コメント

■田中圭
『Medicine メディスン』が無事幕をあけました!
ここからどんな気付きや変化が起きていくのか楽しみで仕方ありません。
自分たちで言うのもなんですが、4人のチームワークがすごく良いので、全員で全54公演楽しめたら最高だな! とワクワクしています!!
ただ、54分の1終わっただけで、今とてもヘロヘロです。
体調管理も抜かりなく走り切りたいと思います。
一先ず、初日から観てくれた皆様ありがとうございました!
後日控えている方も、ありがとうございます!
「面白かったよ」と拡散してください(笑)

■奈緒
本日『メディスン』の幕が上がりました。振り返れば、稽古場の始まりは迷路への入り口でした。白井さんも共に稽古場でたくさん汗を流し、このユーモアと優しさが詰まった『メディスン』の出口を一緒に探してくださいました。無事に初日が迎えられたこと、これから毎日新しい入り口に立ち、客席の皆様と共にこの世界に存在できることがとても嬉しいです。

■富山えり子
無事に初日を迎え、終えることができました。
今、大きな安堵と、とてつもない喜びを感じております。
初日の舞台をいっしょに創り上げてくださったお客様、この作品に関わっている全ての方々はもちろん、これまでの私の人生で出逢ってくださった全ての方々とハグしたい気持ちです。
最後まで、健康に、健全に、楽しみ抜きたいと思います。
本当にありがとうございます。

■荒井康太(Drs)
ぐにゃぐにゃにされた思考は白井さんの演出によって一旦すーっとカラダと心に溶けました。そして現実との境目なく、この戯曲の中を何度も生きる日々がはじまりました。これは何かの儀式なんじゃないか? なんて、そんな風にもうっすらと感じる自分がいます。エンダの問いかけはとてもシンプルなようで、底なしに深いようにも感じます。圭さん、奈緒さん、えり子さん、そしてみなさんと一緒にこの作品の中にいられることを嬉しく思います。一瞬一瞬を祈るように、愛おしく感じていきたいと思います。

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