<母親の職業がハズかしい!>最愛の夫が突然死。生きるか死ぬか…なら描くしかない!【まんが】
私(リサ)の職業は漫画家です。夫も漫画家で、私は元々夫のアシスタントをしていました。夫はそれなりの人気作家で、単行本やキャラクターグッズの売れ行きも好調。
とにかく絵を描くことが大好きな夫を、すぐそばで支えることが私の使命でした。やがて彼と結婚して娘のコハルが生まれ、家族そろって過ごす穏やかな日々。夫はコハルを溺愛していました。しかしコハルが3才のとき、そんな幸せな毎日が突然失われてしまったのです……。
夫のマサトは漫画家で、私は彼のアシスタントをしていました。それなりの売れっ子だった夫は、いつも楽しそうに漫画を描いていました。そしてそんな夫を見つめながら、支えるのが私の生き甲斐になっていたのです。その後、私たちは結婚をして、娘のコハルが生まれました。夫はコハルのことを溺愛していました。
しかし、夫は突然亡くなってしまったのです。
コハルを育てるために、毎日必死で描きました。どんな内容でも依頼があれば描きました。私には仕事を選んでいる余裕はなかったのです。スケジュールがタイトになってしまうこともたくさんありました。けれど、どんなに忙しくてもコハルが学校から帰ってきたら一緒におやつを食べ、その日あったことを聞く、その時間だけはかならず確保してきました。 もともと絵を描くことは得意でしたが、私にそこまで突出した才能はありませんでした。 夫が描く漫画が世に出るサポートをするのが私の役割。 楽しそうに漫画を描く夫の姿を見るのが大好きだったのです。 忙しい中でも絵を使ってコミュニケーションをとる夫とコハルの姿を見ていると、心の底から幸せを感じられました。 しかし夫が亡くなり、女手ひとつでコハルを育てていかなくてはいけない状況に。 コハルに寂しい思いをさせたくない。 私には「絵を描くこと」以外に進むべき道が見えなかったのです。 どんな仕事も必死にこなしてきました。 コハルが素直にスクスク成長してくれたことが、何よりのご褒美でした。
私(コハル)は、ママ(リサ)と2人暮らしをしています。パパは私が3才くらいのときに亡くなってしまいました。漫画家だったパパのことは正直あまり覚えてないけれど、家にはパパが描いた漫画の単行本やキャラクターグッズが飾られています。ママは在宅でイラストレーターをしているようです。ママの仕事についてはあまりよく知らないけれど、パパと同じく絵を仕事にできていることに、尊敬の念を抱いています。私は現在大学3年生。この先の就職先を含めて、じっくりと自分の進路を考えていきたいと思っています。
パパは漫画家をしていました。今も家にはパパが描いていた漫画本やキャラクターグッズが飾られています。きっとすごい漫画家さんだったんだろうな~と思っています。ママもパパと同じく絵を描く仕事をしています。でも、私はママの作品をほとんど見たことがないのです。ママが、なんて名前で活動しているのかさえも知らないのです。
ある日。ママの友人のハルカさんから呼び出しがあって、ママが慌てて外出した時があったのです。私がママの代わりにハルカさんのところに行ってもよかったのですが、提出の迫った大学のレポート作成があったので、私は家に残ってパソコンで作業することにしたのです。
パパのことはほとんど覚えていないけれど、パパの描いた漫画を読むと明るくて優しい人だったんだろうな……ということが伝わってきました。 表現を仕事にしている人は、作品にその人の人柄が出るんだな……とパパから教わった気がします。 パパにもっと会いたかったけれど、私は寂しくはありませんでした。 ママはいつも家にいてくれて、ずっと私を守ってくれていたのです。 ママの作品を見ることはほとんどなかったけれど、きっとママもパパと同じように温かい作品を作っているんだろうと思っていました。 それなのに……。 私は、ママのパソコン画面を見て凍りついてしまったのです。
私は、まだコハルに言えていない秘密がありました。そう、実は私の職業は……?
友人のハルカから突然呼び出しがあって、慌てていたので、仕事中のパソコン画面を消してくるのを忘れてしまった私。 うっかりしてしまったのです。家にはコハルがいる!! 間に合って……! その一心で家に戻り、仕事部屋のドアを開けると、そこには私のパソコンの前で呆然としているコハルの姿があったのです。
バレてしまった。
「こんなの描かないでよ!!! パパみたいなの描いてよ!!!!!」 そう言って、コハルは部屋に閉じこもってしまいました。残された私は、パソコンの前に向かいます。出かける前に行っていた作業がそのまま残されていました。執筆途中の生々しいイラストが画面に残っていたのです。
そう、私の職業は「エロ漫画家」です。 コハルに知られたくない……というより、教えるタイミングを見計らっていた……、いや、そういうタイミングがなかったと言った方が正しいかもしれません。 私の職業を知ったときのコハルの反応が予想できず、逃げていたとも言えるでしょう。 まさかあそこまで拒否されるとは……。 心のどこかで予想はしていましたが、実際に目の当たりにしてしまい、ひどくショックを受けている自分がいました。 コハルのために必死でエロ漫画を描いてきた日々。 けれどコハルにとっては「汚い」「気持ち悪い」仕事でしかなかったのでした。