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なぜ「若い女性」は人間扱いされないのか? 宇垣美里と片桐仁が語るしんどかった20代!

コクリコ

なぜ「若い女性」は人間扱いされないのか? 宇垣美里と片桐仁が語るしんどかった20代!

ルッキズム──。言葉はよく聞くけれど、それって実はどういうことなの?
自分もしていたり、されていたりする?

そんなルッキズムの基本を、漫画やコラムでわかりやすく紐解く本『つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~』が、若い人たちの間で注目されています。

その著者のうちの1人、前川裕奈さんが、YouTubeチャンネル『出版区』の人気動画「宇垣・片桐の踊る! ミリしら会議」に登場。

3人で一緒に、身近に潜むルッキズムについて語り合ったところ、「自分もこんなことされた!」「気づかずに言ってたかも!」と大盛り上がり。

動画内から、注目の内容をピックアップしてお届けします!!

【10歳の壁】『整形したい』と言い出した子どもに親は何を伝えるべき?ルッキズム時代の想定問答

今さら聞けないルッキズムの疑問にこたえる入門書

宇垣:片桐さん、これまでどんなあだ名がありました?

片桐:僕は小学生のとき、おじさんみたいな顔をした子どもだったので、「おじん」とか。まあでも外見であだ名って、もうメジャーじゃないですよね。

宇垣:もう許されないみたいなところもありますし。そこで今回取り上げる本はコチラ、『つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~』。

日々のさまざまな「カワイイ」に振り回されていませんか? 日常に潜むモヤモヤや今さら聞けないルッキズムの疑問に答える入門書。ルッキズムの基本からお互いにできることまで、漫画を読みながら楽しく学べる作品となっております。

片桐:こんな本が出るんですね。

宇垣:今悩んでいる人にすぐさま届いてほしい! やっぱりこういう表に出ている仕事をしていると、どうしても「ブス」とか「老けたな」とか言われて。

片桐:そんなこと言われるんですか!?

宇垣:言われます、言われます。テレビに出てる人には言っていいんだと思っている。「老けた」と言われても「ええ、成長しているので」みたいな気持ちなんですけどね。

片桐:人だと思っていないんだなって、思いますね。

ルッキズムに悩む若い人たちに向けた本を出したかった

宇垣:それでは著者の前川裕奈さんにお越しいただきましょう。

前川:よろしくお願いします。

宇垣:めちゃくちゃ面白かったです。これ、高校生のときに読みたかった。

片桐:これを言うことで相手はどう思うか、ってことをね。自分は褒め言葉のつもりでも、相手にとってはそうじゃない場合も。

宇垣:そこは受け止める側によりますからね。ここからは前川さんのプロフィールを深掘りしつつ、ルッキズムに向き合うまでの経緯をお聞きしたいと思います。現在はどういった活動を?

前川:現在はセルフラブをテーマとしたフィットネスウェアブランドkelluna.の代表を務めていまして、それと並行して本や講演などでルッキズム問題を提起しています。

片桐:本を書こうと思ったきっかけが、何かあったんですか?

前川:私自身、学生のときにルッキズムに悩んでいたんですけど、まだルッキズムという概念も浸透していない時代だったので、何が問題かわかってなかったんですよね。

でもスリランカに赴任したときに、東京のノイズ……、広告や会話から離れることができてラクになって。他にも様々な経験が重なって、その蓄積で、「これってルッキズムだったんだ!」と気づけたんです。

片桐:この本は、漫画が入っているのがわかりやすいですよね。

宇垣:とくに「痩せなきゃ、痩せなきゃ」ってなった主人公のお話はけっこう胸にくるものがありました。ホントさりげないことなんですよね。

誰かにデブと言われたわけじゃないのに、「このほうが愛されるんじゃないか」と思うと食べられなくなっちゃう。すごくよくわかる!と思いながら読んでいました。

前川:人によってはスルーできるような小さな発言も、呪いになってしまう。受け取り手の感じ方にも自由があるので、何がきっかけになるのかは本当にわからない。

片桐:でも悪気なく言ってたかもしれない、俺は。本人がどう思うかとか考えずに……。

「顔採用」というひとことにモヤモヤ……

宇垣:かわいいとか美人とか綺麗というのも、難しい言葉ですよね。

片桐:褒め言葉として言っても、相手からしたら褒められてると思わないってことがある、っていうね。

宇垣:今は見た目を褒めることはあんまりしない……。着ている服とか、物を褒めます。あとは「似合ってるね」とか。「目が大きくて綺麗だね」って言ったら、その子はもしかしたらギョロ目であると思っている可能性があるから、言えない。

前川:これを言うと、「何も褒められないし会話終了じゃん」とよく言われるんですね。でも存在とか考え方、持ち物を褒めるっていうのは、良いエネルギーになるから全然言っていい。

宇垣:男性にも「顔立ちが」はあまり言わないかも。

前川:関係性が築かれている場合だったら、形容詞を入れて褒めていい場合もあると思っていて。文脈が分かるから。それこそパートナーとかに対して「今日も顔カッコいいね」とかは全然言ったらいいと思う。

宇垣:そういえば「顔採用」って言われたな……。「絶対どこでも受かるじゃん」て言われたときは、「べつに私は見た目だけで受かったわけじゃございません!」と。

片桐:見た目で言うと、(学生時代)転校生に教室案内をしようと思ったら一言目に「お前ヘビみたいな目してんな」って言われたんですよ。そのあたりから、自分の顔が嫌で嫌でしょうがなくて。でも俺にそれ言ったやつは、完全に忘れてますからね。

前川:    学生の時って、職業とか特技の面でも大人に比べて、武器装備できるものが少ない。だから容姿での評価の比重が重くなってしまいがち。

とくに学生は狭い世界にいるから、ルッキズムに悩む人が抜け出るのがすごく難しいのかなあと思います。

片桐:そこ出たら何も関係なくなるよってわかってほしいですけど、わからないですよね……。

宇垣:本の中にもありましたけど、「美しいから何も悩みがないんでしょ」みたいに言われるのも嫌ですよね。

片桐:あの話もすごかったですね。

宇垣:「顔がかわいいから頑張って国立行かなくてもいいんじゃない?」とか、「べつに浪人しなくてもいいんじゃない?」とか、言われている子もいましたね。

片桐:それを同級生が言うの?

宇垣:親戚です。そう言われたから逆に「浪人できない」って、泣きながら勉強していたのがすごい記憶に残っています。

前川:特定の悩みを口にすると、それを「贅沢だ!」と言われることもありうるから、言えない人はすごい多いと思っていて。

でも誰だって悩む権利はあるし、傷ついたり悩む気持ちを否定しないこともすごく大事だと思います。

“自虐”は自分を守れるけどまわりを守らない

宇垣:日本人の謙遜の文化って、自虐と紙一重だと思いますけど……。

片桐:ありますよね、褒められても「いやいやいや」って言っちゃう。

宇垣:自分も言うし、両親とかも「言ってるな」と思いますよね。

片桐:子どものことをちょっと自虐的に言っちゃったりとかは、良くないなとは思うけどありますね。「ホントに飯食わない」とか。“男らしくない”的なことを暗に言っちゃってんのかな、と。

宇垣:自分で自分のことを自虐するのって、同じ属性の人のことを下げているのと一緒なのに、つい言っちゃって。「私なんておばあなんで」とか。言ったほうがラクだから思わず自虐しちゃって。

前川:自虐は盾になりますからね。でも年齢を理由にしたネガティブな発言は、同世代も巻き込むことになってしまう。

反対にちょっと年上の私がめちゃくちゃ人生を楽しんでいたら、「歳をとるのは怖くない」「人生ってこの先にも光があるんだ」と思ってもらえる、と気づいて。

そこからは年齢の自虐などは飲み込むよう意識しています。

宇垣:自分も先輩にそうしてもらった気がします。「30代めっちゃ楽しい!」、「40代ハッピーです!」って言われて、全然怖くなかったし、自分も同じ姿を見せたいって思います。

実際私、若くない女性になってすごくラクになったと思いました。

前川:20代、なかなかしんどかったですね。

宇垣:あれは“若い女性”であって人間ではない、という扱いをする人がすごく多かったから。

前川:「若さが武器」みたいなことも言われますけど、若い子がそれを楽しんでいるかというと、苦しんでるところもありますよね。

宇垣:「いいよいいよ、そこで笑ってくれてたら」とか。許すまじ、って思ってましたけど。

片桐:ハハハ。

上世代にももっとルッキズムについて知ってもらいたい!

宇垣:ルッキズム、なくなるものではないと思うんですけど、「これを言ったら誰かを傷つけることになるかも」というのは知っておきたいですよね。

片桐:この本、年齢層が高めの人が読んでも思い当たるところがありますから。ぜひ親子三代とかで、ね。

宇垣:かつての当たり前が若い世代を傷つけるかもしれないし、もうそれは許されないですよ、というところもありますから、こういう形でわかりやすく入ってほしいなと思いますよね。

ということでポップを考えていきましょう。私はこちら!

──カワイイって100通りあるねんで!? 押しつけられる規範には力強くNOを!

片桐:あるねんで!(笑) はい、私はこちら。

──『そのカワイイは誰のため?』「自分のため!」なら良し!!

宇垣:間違いない! 自分が好きならそれでいいですからね。でも、「そうじゃないと愛されない」と思うんだったら、それはNOです。ということですよね?

前川:そうです!

終始賑やかな雰囲気のなかおこなわれた『つまり、それがルッキズム』の著者・前川裕奈さん(中央)と、宇垣美里さん(右)、片桐仁さん(左)のトーク。もっと聞きたい人はYouTubeチャンネル「宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議」をチェック!

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