鎌倉市の山崎小学区で体験型訓練
応急担架に地元の竹
元日の能登半島地震や台風、集中豪雨など、日本各地で多発する自然災害。いざという時に備え、鎌倉市内では自治会や町内会を中心に、防災訓練が実施されている。9月7日には山崎小学校で、学区内の10自治町内会が合同で防災訓練を開催した。
山崎小学校ブロックの防災訓練は、学区内を管轄とする山崎、台、市場、末広町、富士見町、山崎西、戸ヶ崎、戸ヶ崎あけぼの、レーベンスガルテン山崎、サウスアリーナ鎌倉大船の10自治町内会が合同で企画する。当日は145人が参加し、防災に関する知識の習得や地域間連携を図った。
昨年に続き2回目の開催となった山崎小の防災訓練。今年のテーマは「参加してみよう、確認してみよう、体験してみよう」とし、消火器による初期消火や三角巾を使った応急手当、体育館に避難所が開設された時に1人あたりが使えるスペースの把握など、参加者自身が体験できるプログラムを用意した。
石渡順二実行委員長は、「山崎地区は、大きな災害に見舞われたことが少ないが、日頃の心得と訓練の積み重ねで街全体の力をつけたい」と話した。
2本の棒と毛布や衣類を用いて作る応急担架。今回の訓練では、担架の棒の代わりに山崎地区で採取した竹を使用して、搬送体験も行われた。参加した小学5年生の男子児童は、「乗り心地も悪くなく、良い経験になった」と話した。