タオルつかみを頑張るほど足首がゆるむ!変なクセをつけて足の疾患を増やす前に知るべき事実【眠れなくなるほど面白い 図解 足と脚の話】
タオルつかみで足の指を鍛える必要はない
鍛えるよりも足の形を正そう
タオルつかみやかかと上げなど、世の中には足の指を鍛える運動が色々ありますが、私は足の指を鍛える必要はあまりないと考えています。それよりも重要なのが、「足の形」です。
足には指に力が入りやすい形と力が入りにくい形があり、私たちが歩くときはこの2種類の足の形を利用しています。前者が「回外(スピネーション)」といって、普段の立体的な足の形です。一方、後者は「回内(プロネーション)」といい、指が開いてフラットな足の形。通常は地面に足をつけるときにだけ、衝撃を和らげるためにこの形になります。回内の状態だと、足が平らになって指先が浮くため、指に力が入りにくくなるのです。
もし足の指の力が弱いと感じている方がいたら、常に足の形が回内の状態になっている可能性があります。だとすると、足の指を鍛えても効果はありません。例えば、間違った箸の持ち方では、いくら力を込めてもものはつまめません。しかし、正しい箸の持ち方をすれば、普通の力加減で楽につまめます。足の指も力が入りやすい形に正すだけで、多くの場合は十分に事足ります。
反対に、鍛えてしまうと足の指を使って歩くようになり、前のめりの歩き方になりがち。前のめりだと足が前に出にくい上、構造の弱い前側に負担がかかり、足の疾患が発症しやすくなります。
足の指には力が入る形と入らない形がある
力が入る形【回外(スピネーション)】
土踏まずができていて、その分指先がしっかりと地面について立体になっている状態。骨がカチッとしまっている足
力が入らない形【回内(プロネーション)】
土踏まずがつぶれてなくなり、指先が開いてフラットになって浮いてしまっている状態。骨がゆるんでいる足
力が入らない場合は、鍛えるより先に、 「力が入る形に戻す」必要があるお箸の持ち方で例えると…
正しく持って力が入らないのであれば、鍛える必要がある
正しく持てていない状態で力が入らないのであれば、鍛える前に、正しいフォームに直す必要がある
鍛えないよりは、鍛えたほうがいい?
変なクセがついてしまうので、アスリートは別として、基本的にはわざわざ鍛える必要はありません。前のめりになりやすい、足が前に出にくくなる、足の疾患が増えるなどの原因になります。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 足と脚の話』著:中島武志