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林真理子さんが「野心」を抱き続ける理由。〈ほぼ日の學校〉

ほぼ日

国民的作家、林真理子さん。
1982年、​​ベストセラーとなったエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』で鮮烈なデビューを果たしてから、小説からエッセイまで多くの作品を生み出してきました。

2018年には紫綬褒章、2020年には菊池寛賞を受賞。さらには「同一雑誌におけるエッセイの最多掲載回数」としてギネス世界記録に認定され、作家としてこれ以上ない成功をおさめているかのように見えます。

しかし、林さんはいまでも「何かが足りない」という気持ちを抱き続けていると言います。林さんの終わりのないモチベーションは、どこから生まれているのでしょうか?(動画サービス「ほぼ日の學校」での林真理子さんの授業「林真理子が読む理由、書く理由。生きる理由。」より)

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林さんの辞書に「諦める」という言葉はありません。「このへんでいいや」「もう十分やってきたし」……そうした感情を抱いたことはないそうです。

◆林さん「そうなったらもう落ちるだけですよ。『野心のすすめ』という本の中でも書いたけれど、人っていろんな気概を持って崖の上を登り始めるじゃないですか。でも、そのうちに『私の能力では頂上には行けないわ』と思ってしまう。ただ、そう思って下を見ると、何も知らない人たちが平らなところで遊んで踊ったりしてる。それを見ると『あの中には入りたくない』『戻りたくない』と思う。すると、また上に行くしかないんです。私は、そういう人生だったんじゃないかなって思います。」

紫綬褒章、菊池寛賞、ギネス認定。これでもかといいことが続いたにもかかわらず、どこか満たされない気持ちを抱えていた林さん。自身の人生に足りていなかったのは、「本の成功」というピースだと言います。

◆林さん「売れる本が必ずしもいいとは思いませんけど、名誉だけじゃなくて、ちゃんとこう、パシッとした本を、この2〜3年のうちに出さなきゃまずいなと思っています。後世に残るものは書きたいなと思いますよね。」

そう考える林さんの心の中には、作家・瀬戸内寂聴さんからもらった、ある言葉が残っていると言います。「作家なんて死んだら、次の年から本屋に一冊もなくなるよ」──そんな言葉が、林さんの心のなかで反芻され、創作への意欲をますます掻き立てていきます。

◆林さん「たとえば向田邦子さんって、やっぱり読まれ続けるじゃないですか。ああいう風に愛される作家になりたいなと、すごく思うようになりましたね。向田邦子さんみたいな愛され方は本当に特殊で、すごいなと思いますよ。あんな作家になりたいなと思うけど、ちょっと無理かな。難しいですよ。うちは長寿の家系だからあと20年はいけるかなと思ってますけど、そのときに出版文化がちゃんとあるかどうかっていうのは、まぁ読者が決めるんでしょうね。」

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「ほぼ日の學校」で動画で配信中の林真理子さんによる授業「林真理子が読む理由、書く理由。生きる理由。」では、読むことと書くことをキーワードに林さんの人生が語られました。書店を営んでいたお母様のこと、林さんが長年書き続けてきた理由、同じ時代を生きる作家への思い……作家・林真理子のエッセンスが凝縮されたお話が、ほかにもたくさん語られています。

全編は、「ほぼ日の學校」の動画でご覧いただけます。

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