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内藤秀一郎&駒木根葵汰が語る“真のヒーロー像”『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』2ショットインタビュー

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内藤秀一郎、駒木根葵汰

7月22日公開の映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』で、半世紀にわたり、その時代を生きた全国の子どもたち、そして大人たちを虜にしてきた日本を代表する2大スーパーヒーロー、初代「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の生みの親・石ノ森章太郎が託したヒーローへの願い、ヒーロー誕生の秘密が描かれるアニバーサリー作品。

本の執筆でスランプとなり悩んでいた『仮面ライダーセイバー』の神山飛羽真はなぜか“ゼンカイジャー”の世界へ。ちょうど同じ頃、『機界戦隊ゼンカイジャー』の五色田介人は新堂倫太郎(仮面ライダーブレイズ)と出会うなど、あらゆる世界が混ざり合うおかしな現象が起きていた。

世界を元に戻すべく、飛羽真は介人と協力。さらに、歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊の力も借り、2大ヒーローたちが集結する。集まることが仕組まれたものとして悪い予感が募る中、鍵を握る謎の少年(鈴木福)と出会う……という物語が描かれる。

総力を結集し、己の存在を賭けて、唯一無二、本物のスーパーヒーローになるべく立ち向かう神山飛羽真(仮面ライダーセイバー)役の内藤秀一郎、五色田介人(ゼンカイザー)役の駒木根葵汰に、歴代ヒーローとの共演や撮影裏話、お互いの芝居の印象や役作り、さらに理想のヒーロー像を教えてもらった。

――本作では昭和、平成、令和のヒーローたちが集結します。お二人が子どもの頃にハマったヒーローを教えてください。

駒木根:「スーパー戦隊」では『百獣戦隊ガオレンジャー』『特捜戦隊デカレンジャー』をよく観ていました。キャラクターで好きだったのは“ガオシルバー”です。「仮面ライダー」は『仮面ライダー555』のゲームを夢中でやっていました。『仮面ライダー龍騎』のヘルメットを被って、お父さんのお手伝いをしながらお仕事ごっこなんかもやっていました。

内藤:僕がハマったのは『仮面ライダー電王』です。ごっこ遊びは『仮面ライダー龍騎』の記憶が一番残っています。2号ライダーの“仮面ライダーナイト”のダークバイザーを弟とケンカする時に持ち出して……。

駒木根:それ、ヒーローが一番やっちゃいけないやつじゃん!

内藤:本当はダメだけど、当時はそんな使い方もしちゃってましたね(笑)。もちろん、メインはヒーローごっこで正しく使っていました。

駒木根:僕は姉と妹がいたので、プリキュアごっこもやりました。

――今回は「仮面ライダー」「スーパー戦隊」がシリーズの垣根を超えて共闘します。お互いの作品や演技にはどんな印象を持っていますか?

内藤:駒木根くんはとにかく明るくて元気。普段もすごく元気なタイプだけど、『機界戦隊ゼンカイジャー』の世界に入ると普段よりさらに元気な駒木根くんになります。

駒木根:ちょっと待って。いつも駒木根くんなんて呼ばないじゃん。なんか自分のことじゃないみたいで気持ち悪い……。

内藤:でも、インタビューだから。で、駒木根くんは……

駒木根:やめて〜!(笑)

――いつも通りでお願いいたします(笑)。

内藤:葵汰くんは振り切ってやっているという印象があります。「仮面ライダーセイバー」はシリアスな展開も多いので自分自身、気分が落ちてしまうこともよくあります。明るい世界観でうらやましいな、と思うと同時に、シリアスな展開になったときの葵汰くんの演技を観てみたいという気持ちにもなります。

駒木根:僕は『仮面ライダーセイバー』を観ていて“自分にはできないな”と思っています。今回の劇場版で、僕はセイバーの世界に入っていくのですが、台本を見たとき、漢字が多いことにびっくりしちゃいました(笑)。ゼンカイジャーはカタカナが多めなので。内藤くんは脳を使うタイプの役、僕は体を使うタイプの役。朝の早い撮影で脳を動かす役をこなすなんてすごいと思います。僕だったら、知恵熱出ちゃいます(笑)

内藤:僕は朝早くからあの元気なテンションで動ける葵汰くんはすごいって思います。

駒木根:本当に全然タイプが違うよね。日本とブラジルくらいの違いがある。

内藤:確かに。

駒木根:僕にはできないことだから、すごく尊敬しています。今回の劇場版で、ちょっとテンション高めな演技を見たときは驚きました。

内藤:もともとは、明るいキャラクターなんだよね。子どもに本を読み聞かせたり、笑顔で人の話を聞くっていう……

駒木根:いつの間にかあんな風になっちゃったのね(笑)。

内藤:最終回に向けてよりシリアスになっているので、そのイメージが強いんだと思います。

――内藤さんは脳を使い、駒木根さんは朝からテンション高めで元気いっぱいで演じる役。早朝の撮影でテンションを持っていくコツはつかみましたか?

駒木根:僕は現場に入ってから、まず一回「わーーー!」と大声を出します。それが準備運動です(笑)。挨拶をとにかく大きく元気にを心がけています。でかい声が出せれば“ゼンカイジャー”になれます。元気で明るく挨拶できれば“ゼンカイジャー”になれるかも! って夢を子どもたちに持ってもらえるとうれしいです。

内藤:僕は、葵汰くんとは真逆で、朝から自分の感情を一番下まで落とすところから始まります。落とし方は毎回違うのですが、よくやっていたのは音楽を聴きながら落とす方法です。

駒木根:テンション上げるために音楽を聴くってよく言うけれど、落とすためにってあんまり聞かないよね(笑)。

内藤:テンションが落ちそうな曲を聴きながら、移動のロケバスの中で「もし、こんなことが起きたら嫌だな」という最悪の未来を想像しながら、がんばって気持ちを落とそうとしているけれど、気がついたらいつも寝ています(笑)。なので、現場に入って監督とシーンについていろいろと話をしながら、落とした気分を作っていくことが多かったです。

内藤秀一郎 撮影:山本れお

――落ちたテンションを元に戻すときはどのように?

駒木根:上げるのは簡単でしょ?

内藤:簡単じゃないよ! テンションの高い演技は嘘がつけないという印象があります。だから、葵汰くんの姿を見ながら「急に上げられるのはすごいって思っています。自分がもし、テンションの高いシーンを演じるなら、心の奥底から出るよろこびのようなものを想像して演じると思います」

――上げ切ったテンションを下げるときの演技はどのようにしていますか?

駒木根:基本、下げるシーンのない、真面目におふざけしている作品ですが、僕がテンションを上げられる理由のひとつに、現場の雰囲気があります。セット、共演者、そしてスタッフが作ってくれる雰囲気で自然とテンションが上がります。

内藤:じゃあ、明日、急にテンションを落とすシーンがありますと言われたら?

駒木根:現場に行って、周りのテンションが落ちていたらそこに合わせる感じかな?

内藤:柔軟だね、すごい!

駒木根:自分だけの調整だとアンバランスになってしまうので、周りに合わせるのが一番かなと。なので、テンションが低いシーンで、僕がうまくテンション落とせてなかったら周りのせいってことです(笑)。

――現場のチームワークの良さの話の流れでは?

駒木根:周りがちゃんとできていれば、僕もできるよって言う、ある意味チームワークです(笑)。冗談は別にして、一人では何もできないので、チームワークは大切だと、実感する毎日です。

駒木根葵汰 撮影:山本れお

――今回は、鈴木福さん演じる“謎の少年”がキーパーソンとなります。「仮面ライダー」「スーパー戦隊」両シリーズの大ファンでもある鈴木さんとの共演はいかがでしたか?

駒木根:撮影に入る前に石ノ森先生の漫画を読んで勉強したり、改めて作品を観たそうです。シーンをただ演じるのではなく、監督と話し合いながらキャラクターのバックボーンを考え、さらに先につながるような表情を作っていたという話を聞いて、さすがずっと子役から活躍してきた人は違うなと思いました。

内藤:福くんの「仮面ライダー」愛が伝わってきたのは、2大ヒーローたちが全員集まっているときに、一人一人キャラクター説明をしてくれたときです。目はキラキラ輝いているし、かわいいなと思いました。僕自身も『仮面ライダーセイバー』を観ている子どもたちに、キラキラした目で見てもらえるようにがんばろうと、身が引き締まりました。撮影の序盤での出来事だったので、すごく感謝しています。

――福くんすごいですね。

内藤:福くんというより、福様です、本当に。

駒木根:福くんの熱量も感じました。暑い日の撮影で、キャストがテントで休憩しているときも、ヒーローたちのそばに日傘を手に駆け寄って行って、ヒーローたちを観察したり、記念撮影をしたりして。ずっと現場に立っている感じでした。ヒーローに憧れていた子が出演する側になって、一緒に作品作りができるなんて、すごく素敵なことだと思いました。いつか僕に憧れてくれた子どもがヒーローになって「駒木根さんに憧れていました」と名前を出してもらえたら最高です!

――お二人もヒーロー集結のシーンでは福くんのようにテンションあがったのではないでしょうか?

駒木根:僕は、一度最初の映画で戦隊ヒーローが集まるシーンは見ています。でも、今回は仮面ライダーも一緒なので、数に圧倒されたし、一体一体のオーラもすごくて言葉にならなかったです。僕はちょうど半年くらいヒーローをやっていますが、改めてヒーローの責任と重み、そして自分がこの中に入れることのよろこびを同時に噛み締めていました。

内藤:自分がこのヒーローたちの前に立っていいのか? という気持ちになり、最初は自信がなくていろいろと考えることもありました。自分が今までやってきた1年を振り返ったりしながら……。

駒木根:分かる!

内藤:僕は、どうしてここにいるんだろうという思いもよぎったけれど、僕自身も1年間仮面ライダーをやってきたのだから、自信を持って神山飛羽真としてここに立っていいと気持ちを切り替えました。最初のシーンは緊張で声が震えていたけれど、ヒーローたちのアツい思いを背負っていると考えたら、気合も入りました。

撮影:山本れお

――令和でヒーローを演じているお二人。理想のヒーロー像を教えてください。

駒木根:僕はまさに、ゼンカイジャーを通して体現しています。機械生命体であるキカイノイドがヒーローになったり、ゼンカイジャーの敵だけど悪のヒーロー・ステイシーをしっかりと受け止める強さのように、違う生命体であっても、自分のことをよく思っていない相手に対しても“救ってあげよう”という優しい思いを持っているゼンカイザーは理想のヒーローだと思って演じています。こういう人がいたら、すごく明るくなるし、救われる人もたくさんいると思います。自分の理想であり、しっかりと演じなければいけないという気持ちです。1年間通じて、五色田介人を自分の中にしっかり落とし込めるようになっていたら、自然と自分自身も彼のような人間に近づくことができるんじゃないかな。憧れでもあり、自分の挑戦としての1年になるという思いで臨んでいます。

内藤:本編に「人の痛みが分かる人がヒーロー」というセリフがあります。僕自身、そう思っていますし、神山飛羽真もそれを理解して、たとえ自分がきついときでさえも、全部笑顔で返しています。そんな風にできるのってすごくかっこいいし、相手も気分がいいですよね。僕の周りでそれができている人は、母親です。習い事とか好きなことはなんでもやらせてくれたけれど、三人兄弟だったし、きっとお金もかかって大変だったはず。なのに、大変だというのを見せなかった母親はすごいなって大人になって思いました。子どもの頃は気づかなかったけれど、子どもの気持ちを優先してやりたいことを自由にやらせてくれたお母さんは、僕のヒーローです!

――では、最後に作品の見どころとファンへのメッセージをお願いします!

内藤:『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』の他にもいろいろな世界が混ざり合う物語です。12時間かけて20〜30テイク繰り返して撮影したシーンがあるんですけど、僕のせいで時間がかかってしまったのですが、みんなで力を合わせて撮ったシーンです。みんなのがんばりや思いが表情に出ているので、スクリーンで感じ取ってもらえたらうれしいです。長回しワンカットのシーン、イチオシです。

駒木根:本当にすごいシーンです。妥協しないでやりきった! って感動しました。僕もおすすめします! アニバーサリーといってもただ共闘するだけではありません。今までにはない物語が見られます。僕の登場シーンでいうと、西遊記の世界でかわいい格好をしているところかな。いつもはかわいいヒロインばかりを観ている、という方にも注目していただきたいです(笑)。今のヒーロー、昔のヒーロー、ゼンカイジャーを観ている人、観ていない人、いろんな人が楽しめる作品になっています。楽しんでください。

撮影:山本れお

取材・文=タナカシノブ 撮影:山本れお

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