直腸裂傷!? 赤ちゃんを残してまさかの救急搬送!
二人の息子の育児に奮闘中のママライター“ぱんだぱん”です。長男の出産後に産道裂傷で大量出血をした経験があり、次男の出産には細心の注意を払って準備を整えていました。しかし、そんなことも虚しく、次男を出産する時にも、思わぬトラブルに見舞われてしまいました。今回は、その時の出産体験についてお話しします。
初めての出産で味わった恐怖体験!
1人目の長男を出産してちょうど1週間が経過した頃、実家に里帰りしていた私は、トイレで大量に出血してしまいました。産褥ナプキンでもカバーしきれない出血量だったので、腰にバスタオルを巻きつけて近くの救急外来へ行きました。
診察の結果、「産道裂傷」と診断され、そのまま産道の傷口縫合手術を受けることになってしまいました。痛みはありませんでしたが、出血が多かったからか、血の気が引いていく感覚がとても怖かったことを覚えています。
この時の恐怖心から、なかなか2人目を考えることができませんでした。しかし、長男が大きくなると心に変化が…。だんだんと「長男に兄弟をつくってあげたい」と思うようになり、長男出産から約4年後、2人目を授かりました。
出産への不安やリスクを減らすために必要なことは?
健診で2人目の妊娠が確認できた時はとても嬉しかったのですが、先々のことを考えると再び恐怖心がよみがえってきました。このままではおなかの赤ちゃんにも良くないと考え、1人目の出産トラブルを産院の先生に伝え、今後のことを相談することにしました。
1人目出産後の緊急手術時の症状と手術についての記録を持参し、不安に思うことを正直に相談したのです。先生はじっくりと私の話を聞き、一つひとつ丁寧に答えてくれました。そのおかげで不安も薄れ、心の準備が整いました。
「準備は万端。あとは赤ちゃんが無事生まれてくれることを待つだけ」と思いながら、出産までの日々を過ごしました。
突然の破水! そして再び予期せぬトラブルが…
そんな淡い期待もかなわず、切迫流産・切迫早産で、楽しい妊娠期間とは程遠い状態になってしまいました。しかも正期産に入った初日、妊娠37週0日の夜に破水して入院することに。
無痛分娩を予定していたので、翌朝に麻酔と陣痛促進剤を入れて赤ちゃんは無事に誕生しました。ホッとしたのもつかの間。赤ちゃんとの対面を果たした直後、会陰裂傷の縫合中に直腸まで裂傷してしまっていることがわかりました。
突然のことで驚きましたが、事前に相談していたからこそ先生が念入りにチェックし、早めに直腸の裂傷を見つけてもらえたのだと思います。
市立病院へ救急搬送! 麻酔が切れかかった中での手術
直腸の縫合は外科手術になるそうで、救急車で大きな病院へ搬送されることになりました。無痛分娩に使用した麻酔の効果が残っていたので、そのまま縫合手術の開始です。
しかし、麻酔の効果が薄れると同時に痛みを感じ、だんだんと強まる痛みをじっと我慢したことを覚えています。そしてもう一つ、産院へ残したままの赤ちゃんがとても気がかりでした。
翌日の午後にようやく赤ちゃんと再会でき、少し遅くなりましたが授乳を始めることができました。入院生活はとても不便で、早く退院したいという気持ちでいっぱい。しかし、家事や育児から解放されて、赤ちゃんと2人だけで過ごした1週間の入院生活は、今では良い思い出になっています。
予定日より3週間も早い37週で生まれた赤ちゃんは、体重2686g、身長50cmと少し小さめでした。生まれてすぐに黄疸が出たので光線療法を受けましたが、退院後は元気にすくすく育ち、もうすぐ1歳になります。二人目出産について前向きな気持ちにしてくれた産院の先生に、今でも感謝しています。おかげで突然のトラブルも焦らずに対処できたと思います。不安なことがあれば、先生にしっかり相談することが、自分や赤ちゃんのためになるということを実感した出産でした。
[ぱんだぱん*プロフィール]
男の子2人と夫の4人家族。主婦業のかたわら、フリーランスでライティングなどの仕事をしています。春から保育園へ通うことになった次男がちゃんと園に馴染めるか、今から心配しながら入園準備に追われています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。