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檻の外からクマに餌を与えようとした男性、右腕を噛まれ自らナイフで切断(タイ)

Techinsight

タイ北部チエンマイ県チェンダオ地区の「野生動物保護財団」が運営する保護区内で25日、クマに餌やりをしていたボランティアの男性が襲われた(画像は『Thai PBS 2024年1月26日付「เสียแขนขวา “หนุ่มสวิส” ถูกหมีควายกัดแขนยอมตัดเอาตัวรอด」』のスクリーンショット)

タイ北部チエンマイ県チェンダオ地区の「野生動物保護財団」が運営する保護区内で25日、クマに檻の外から餌を与えようとしたボランティアの男性がクマに襲われた。右腕を噛まれて命の危険を感じた男性はその後、自ら腕を切り落としたという。タイのニュースメディア『Bangkok Post』などが伝えた。

チエンマイ県チェンダオ地区の野生動物保護区内で今月25日、スイス出身のステファン・クラウディオ・スペコーニャさん(Stefan Claudio Specogna、32)がツキノワグマ(アジアクロクマ)に襲われた。

ステファンさんは檻の外から右腕を入れ、中にあったトレーにフルーツを載せようとしたところ突然、クマに噛みつかれて引っ張られたという。ところがクマが腕を放そうとしなかったため、持っていたポケットナイフで自ら腕を切り落とし、居合わせた人々がその場で応急処置を施した。

そうして近くのチェンダオの病院に搬送されたステファンさんはその後、北部最大の都市チェンマイの私立病院に転院して手術を受けた。YouTubeチャンネル『ข่าวช่อง8』の映像を見ると、ステファンさんは肘下10センチほどを残して腕を切断したようだが、回収できた腕はズタズタの状態で縫合は叶わなかったという。

問題を起こしたツキノワグマは2013年、森の外をさまよっていたところを保護され、当初はチェンダオ地区のパーデーン国立公園の管理下に置かれていた。しかしその後、同財団の敷地内に移され、事故当時は合法的に飼育されていたそうで、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「私だったらまず、クマをナイフで攻撃していたと思う。」
「クマを傷つけず、自分の腕を切るなんて! なんて勇敢なんだ。動物へ愛をリスペクトするよ。」
「動物の命を守るため、自分の腕を失うなんて…。早く回復しますように。」
「クマをナイフで刺すこともできたろうに。なんて思いやりがあるのだろう。」
「問題は檻に手を入れた男性にあると思う。もっと注意を払うべきだった。」
「クマを檻の中で飼っていること自体がおかしい。」
「これはトラウマになるね。」

ちなみにメキシコの動物園では2022年、飼育員の男性がトラに襲われ、4日後に病院で死亡した。檻の金網の間からトラを撫でようとして右手に食いつかれ、そのまま檻の中に腕を引きずり込まれたという。

画像は『Thai PBS 2024年1月26日付「เสียแขนขวา “หนุ่มสวิส” ถูกหมีควายกัดแขนยอมตัดเอาตัวรอด」』『The Sun 2024年1月26日付「MAUL HORROR Brave wildlife volunteer hacks his own ARM off with pocket knife to flee bear that had jaws locked on his bloodied limb」(Credit: Jam Press)、2022年1月29日付「JAWS OF DEATH Mum ‘tries to kill’ toddler 3 by ‘throwing’ her 16ft into bear enclosure before she’s saved by zookeepers」(Credit: East2West)』『The Mirror 2022年6月15日付「Private zoo keeper dies after hand mauled by TIGER he tried to pet at feeding time」(Image: CEN)、2020年8月6日付「Boy 11 mauled to death by bears after being dragged inside cage at holiday resort」(Image: Vesti.ru)』『ABC7 Chicago 2023年7月26日付「Woman found dead after suspected bear encounter near Yellowstone officials say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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