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ワカサギ釣りにはどのラインを巻くべき? 名手が教える「トラブルレスなミチイト」の選び方と、WAX+PEの実力

つり人オンライン

良型の連掛けに笑顔が絶えないBMOスタッフの黒川さん(左)と浦野さん(右)

幹イトやハリスの素材を使い分けているワカサギファンは多くいるが電動リールのPEラインにこだわる人はどれだけいるだろうか。 関東の相模湖や山中湖をホームとする名手の鈴木誠さんは、釣果だけでなく快適性も上げてくれるミチイトを選んでほしいと話す。

写真と文◎編集部
写真と解説◎鈴木誠
鈴木誠(すずき・まこと)プロフィール:福島県出身。小学生のころから氷上の手繰りの釣りでワカサギに親しみ、成人して神奈川へ引っ越してからは相模湖・天狗岩に通い込みサオ頭常連に。以来ワカサギの楽しさを追求し続けている。

ワカサギ釣りのミチイト選び

ワカサギ釣りのミチイトの選び方は釣り方によって変わります。電動リールにはPEが主流ですが、芦ノ湖などボートからスピニングタックルでねらう場合はナイロンなどでもいいですし、松原湖などの氷上で盛んな手ばねザオを使った手繰り釣りをするなら張りがあってイトさばきがよく、手もとのトラブルが少ないエステルがいいです。

電動リールにPEラインを使うのは、小さなスプールに馴染みやすいしなやかさが必要だからです。私はワカサギ釣りを本格的に始めて20年になりますが、最初に電動リールを使い始めたころ、いろいろなPEを試してみたことがあり、そのなかでコーティングやイト質などの向き不向きがわかってきました。

PEラインはしなやかなものがトラブルが少ない

やはりPEラインのなかでもしなやかなものがいいです。現在愛用しているWAX+PEは色がホワイトのタイプなのですが、これは原糸そのものの色なんです。着色剤が乗っていないぶん他製品と比べてもしなやかなのが使ってみるとわかります。 張りの強いイトを小さなスプールに巻くと、スプールをフリーにしたときにイトが膨らもうとしてバックラッシュしやすくなります。それを解く際にほつれたり原糸が傷ついて強度の低下を招くのもさることながら、手がかじかんでいるときにそういったトラブル対処に煩わされるのが何よりストレスです。

電動リールの小さなスプールに巻くにはしなやかなイトでなければトラブルが増える

手が濡れない! 釣りを快適にする「撥水性」の恩恵

手がかじかむといえば、仕掛けを巻き上げてくるときにイトに付着した水が飛沫になって手もとを濡らしてしまうことはないでしょうか。1日10束をねらえるような頻度で釣れているときは仕掛けの上げ下ろしが多くなるので、こういったことが顕著に起こります。

手にかかれば冷たくてかじかむ原因になりますし、電動リールがビショビショになるのも気になります。どのリールも防水性はある程度確保されているはずですが、水濡れを抑えられれば心配も減り一日快適に楽しめます。

PEラインが編みイトである以上、その隙間にどうしても水分を含んでしまうので仕方のないことなのですが、WAX+PEは「AQCoat」というワックス(蝋)を使った特殊なコーティングが施されているので水を弾いてくれるのが特徴。水滴が穂先で落ちてくれるので、従来のシリコン系コーティングのPEと比べて水濡れが圧倒的に少ないです。

ペースよく釣れているときこそ手もとの水濡れが気になるものだが、それを減らしてくれるイトが
あるのだ

名手がおすすめする『WAX+PE』。新製品は耐久性がさらに向上

WAX+PEの初回発売から約8年が経っていますが、この秋に発売の「WAX+PE Wコート」はこのコーティングを2重にした新製品で、さらに撥水性と耐久性が向上しています。

AQCoatはワックスに熱をかけて被膜を作っているので熱に強く剥がれにくいです。頻繁な仕掛けの上げ下ろしでガイドとイトが擦れると、どんどん原糸がむき出しになって強度が低下し、不意に大きな魚が掛かったときなどにそこからラインブレイクしてしまいます。WAX+PEはその心配も少ないですね。2シーズン同じイトを巻きっぱなしで使っても問題なかったのは驚きました。とはいえ、使い方やシチュエーションによっては知らず知らずのうちに傷んでいることもありますから、ワンシーズンごとに巻き替えるのをおすすめします。ドーム船のヘリなどに擦れるのはもちろん、氷のエッジも意外と硬くて傷の原因になるんですよ。

「WAX+PE Wコート」には水を弾くワックスを使った「AQ Coat」が2 重に施され、撥水性・耐久性が高い。ちなみにワックスは植物原料100%で環境にも優しい

ガイドが削れる? PEラインが引き起こす意外なトラブル

AQCoatはガイドの摩耗を防げるメリットもあります。ワカサギ用穂先のガイドはルアーロッドと違い、ガイドリングが無くステンレスの線材に直接イトが擦れます。そのためイトの通り道が削れて溝ができてしまうことがありました。これはPEラインの凹凸によるものだったり、水が濁り気味のときは水中に漂う砂埃などの硬い粒子がイトに付着してヤスリのようになってしまったりするのが原因だと思います。

AQCoatで表面が滑らかなことと撥水性のおかげでイトに汚れが付きにくいことなど、穂先にも優しいイトになっています。 寒さのなかでいかにストレスなく過ごせるかがワカサギ釣りを楽しむうえで重要です。トラブルを減らし快適さをサポートしてくれるという視点でイトを選んでみてはいかがでしょうか。

「WAX+PE」の初回発売は2017年。「イトが変われば釣りが変わる」のキャッチフレーズのもと原糸の組み方・編み方などテストを繰り返し、この秋AQ Coatが2 重になった「WAX+PE Wコート ホワイト」が新たに登場。30m巻きで0.2号と0.3号をラインナップ。1650円+税

※このページは『つり人 2025年12月号』の記事を再編集したものです。

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