夏は涼しく、冬は暖かい魔法のベンチ!三宮『磯上公園』のクールベンチがすごかった 神戸市
神戸市が夏の厳しい暑さ対策として、都心部や主要駅の周辺や人が集まる公園・広場を中心に設置した「クールスポット」。中でも昨年リニューアルが行われた『磯上公園』(神戸市中央区)には、特にユニークなものがあると聞き、取材に行ってきました。
リニューアルされた同公園は「芝生広場」や幼児や障害のある人も一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」、米国在住の世界的な造園家・栗栖宝一さんが手掛けた「ヒーリングガーデン」など、幅広い年代の人が立ち寄れる憩いの場となっています。
取材時も子どもたちが遊具や広場で遊んだり、大人が散歩したりする姿が見られ、暑い中でも利用者は多い印象です。
園内には至るところに神戸市の定めた「クールスポット」が。ベンチも数多く設置されており、どの時間帯に行っても日陰で涼しく座れる場所を見つけられそう。
またヒーリングガーデン内は木陰になっており、所々に設置されたベンチでは滝の水音を聞きながら快適に過ごすことができます。
ですが、記者が一番ビックリしたのはこちらの「クールベンチ」。屋根がついた四角い見た目が特徴的で「屋根がついている=日陰で涼しい」だけかと思いきや…。
なんと座面のアルミ板に電気が流れ、夏は冷たく、冬は暖かくなるベンチなのです!電気を流すと熱が移動する「ペルチェ素子」の性質を利用しており、神戸高専と早水電機工業株式会社が共同で開発したものなのだとか。これはすごいぞ!
使用する電気は舗装面の太陽光パネルで集められたもので、座面や天井部分には神戸市産の間伐材が使用されているそうです。触ってみると確かにひんやりとしていて、これは遊びに夢中の子どもたちの休憩にもピッタリです。
取材時もベンチは子どもたちに引っ張りだこ。いろんな公園に増えてほしいな~と思いました。次は寒くなったころに訪問して、その温かさはどれほどなのか試してみたいと思います♪
場所
磯上公園
(神戸市中央区八幡通2丁目1)