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㈱いなげや 買い物難民解決へ一歩 移動スーパーで見守りも〈厚木市・愛川町・清川村〉

タウンニュース

協定を結んだ土屋部長(左)と小野澤町長

買い物を不便に感じる高齢者などを支える移動スーパー事業が6月下旬から愛川町で始まる。地域に出向くことで住民の見守りにつながることから町は4月17日、同事業を行う(株)いなげやと地域見守り活動に関する協定を締結し協力する。

移動スーパーは、東京都や神奈川県内で店舗を展開するスーパーマーケット(株)いなげやと事業提携している「とくし丸」が行う。とくし丸は全国展開する移動スーパーで加盟スーパーは約150社ある。現在厚木市、大和市、横浜市、川崎市内にある(株)いなげやの店舗を拠点に稼動。特別仕様の軽トラックに生鮮食品など約400種、1200点以上を積み、あらかじめ決められたルートで対面販売を行っている。

愛川町の巡回エリアは全域が対象。稼働日は土・日以外の平日。商品の価格は、朝の店舗販売価格に20円を足した金額で販売される。(株)いなげやは、事業開始を前に、買い物状況や買い物に関する困りごとを町民から聞き取り調査を行い、事業に生かす計画だ。

買い物支援と見守り

愛川町の高齢化率は31・5%で県内33市町村の中で19番目と高い。今回の事業は、(株)いなげやに寄せられた買い物に行くことが出来ないという高齢の客からの声に応えるためと、地域にスーパーが少ないなどの解決につなげるのが狙い。

また、協定締結により地域に出向き対面で接するという特長を生かし、安否の把握と異変を察知した際の連絡体制を整えたことで、一人住まいの高齢者等が住みなれた地域で安心して生活を送れる地域づくりの推進に一翼を担う。

協定締結式に出席した(株)いなげやの土屋浩執行役員営業戦略統括部長は「町内のお客さまが困らないように商品を届けながら健康の見守りにつなげたい」と話した。小野澤豊町長は「協定締結で買い物支援への第一歩がきれた。地域の人が待ち遠しくなるくらいにこの事業が定着していくことを願う」と期待した。

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