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両国でうどんといえば『うどんダイニングYoshi 』。艶・コシ・味の三拍子揃った茹で立て手打ちうどん

さんたつ

相撲の街、両国。その地で、老舗ちゃんこ店に負けず劣らず、地元民の舌を魅了し続けているお店がある。それが『うどんダイニングYoshi』だ。 2010年の創業以来、ひたすら手打ちうどんにこだわり続けてきたこの店のうどんの味は、本物に違いない。今回は、絶品うどんを作り続けるオーナーの早瀬さんに、お店やうどんへの想いを語ってもらった。

うどんダイニングYoshi(ウドンダイニングヨシ)

長年の自己研磨の末、完成したオリジナルの絶品手打ちうどん

お店は交通量が少なめの道路沿いにある。大きな看板が目印。

JR両国駅から徒歩4分。立地的には決して目立つ場所にあるとは言い難いが、そんなことはお構いなしに、『うどんダイニングYoshi』のランチタイムは、常時この店のうどんを求める客でにぎわっている。

テーブル席と小上がりの席がある、落ち着いた雰囲気の店内。

驚くことに、オーナーの早瀬さんは『うどんダイニングYoshi』を始めるまで、本格的なうどん作りの経験があったわけでも、飲食店経営のノウハウがあったわけでもないらしい。

「過去にはうどん屋で働いていたこともありましたが、当時はたまに厨房に入る機会がある程度のみで……。元々自分がうどん好きだったので、一念発起して自分でうどん屋をやってみようと思ったんです」

当初は集客にも苦労した。時には自らの手で、チラシ配りをすることもあった。しかし、「おいしいうどんを作りたい」「その味を多くの人に味わってもらいたい」という信念のもと、早瀬さんは集客に苦戦しても、うどん作りの研究を止めることはなかった。

早瀬さんが作る手打ちうどん。茹でる前から美しい。

ときには小麦の配合を変えたり、またあるときには加水量を調整してみたり……とにかく実践に実践を重ねることで、ようやく今のうどんに行き着いたそうだ。

早瀬さんが「おいしいうどんとは?」を追求し続けた結果、今や『うどんダイニングYoshi』は、両国の人気うどん店としてその名が知れている。長年の試行錯誤の末に完成した手打ちうどん、一体どんな味わいなのか……期待に胸が膨らむ。

こだわりの出汁と一緒にいただく、艶めく茹で立て手打ちうどん!

とり天&玉子天うどん820円。並盛り300g、中盛り400g(+80円)、大盛り600g(+160円)。

取材日は3月上旬だったが、この日の東京は曇り空。日中の最高気温は10度にも満たない冷える一日だったため、今回は体が温まりそうな、とり天&玉子天うどん820円をいただくことにした。

茹でたてを提供するため、着丼までは少々お待ちを。

待つこと10分ほど。目の前に運ばれてきたうどんは、無数の湯気をまといながら真っ白にきらきらと輝いていた。

天かすと青ネギをのせて、いざ実食!

艶めく茹でたてうどんを一口食べて思う、「空腹を我慢して待った甲斐があった!」

コシともっちり食感を兼ね備えたこのうどんは、早瀬さんが3種の小麦を独自にブレンドして作り上げているそう。

そして、そのおいしさを引き立てるのが、旨味がしっかりと際立った出汁。聞けば、昆布や煮干し、 宗田節など、複数の出汁をバランス良く合わせているんだとか。温かな出汁が、冷えた体に染み渡る。

とり天は2個つき!ボリュームがあって◎。

次にいただいたのは揚げたてのとり天。サクサク食感の衣とは裏腹に、中の鶏もも肉はしっとりジューシーな味わいだ。そのまま食べてももちろんおいしいが、ちょこっと塩をつけていただくのも美味。

早瀬さんもおすすめの、半熟加減がたまらない玉子天。

絶妙な半熟加減の玉子天は、『うどんダイニングYoshi』の名脇役ともいえよう。いうまでもなく、単品でもその味わいが抜群だ。その上、半熟の黄身を少しうどんに絡めると、うどんに濃厚なコクがプラスされ、また別のうどんのおいしさに出合える。

艶・コシ・味のいずれもが揃った、茹で立てうどん。体が温まったのはもちろん、お腹も心も満たされて、食後は多幸感でいっぱいになった。

オーナーのうどん愛があるからこそ、“味”で勝負ができる店

注文後、手際良く調理に入る早瀬さん。麺職人としての経験を感じさせる。

「実は、ここ最近の小麦や油の価格高騰の影響を受けて、うちの店もメニューの値上げをせざるを得なくなって……」

そう語る早瀬さん。しかし、断腸の思いで値上げの決断をしたものの、料金改定後も客足が遠のくことはなかったらしい。

食券機。こちらを導入したことで、回転率もよくなったんだとか。

そう、この店を訪れる客が重要視しているのは、値段ではない。“味”なのだ。早瀬さんの作るうどんが食べたいから、このお店に訪れる。早瀬さんの作るうどんは、両国で働くサラリーマンや、地元民の胃袋をガッチリ掴んでいるのだろう。

店内の壁には、両国らしさを感じられる相撲の番付表も。

「夏と冬では過水量や茹で時間を変えて、そのシーズンならではのうどんのおいしさを提供したいなと。夏には冷やうどんでしっかりとしたコシを、冬は温かなかけうどんでもちもち感を味わってもらいたいですね」

寡黙な早瀬さんだが、取材中は端々から早瀬さんのうどん愛が伝わってきた。

平日だけでなく、週末もにぎわい続ける店でありたいという想いから、最近では土曜のランチ営業も始めたという。平日の13時以降や、土曜のランチタイムは比較的すぐに入店しやすいようだ。

一杯でお腹も心も満たされる『うどんダイニングYoshi』の手打ちうどん、両国を訪れた際には、ぜひ味わってほしい。

うどんダイニングYoshi(ウドンダイニングヨシ)
住所:東京都墨田区両国2-4-5 シルバーパレス両国103/営業時間:11:30〜13:50LO・18:00〜21:00LO/定休日:日・祝/アクセス:JR総武線両国駅より徒歩4分

取材・文・撮影=杉井亜希

株式会社アステル
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