「成功の方程式を完全に覆した!」と評価される歴代韓国ドラマ 6選
絶対にコケない鉄板ネタが数多く存在する韓国ドラマ。
先の読める展開だからこそ安心して観ることができ、期待した結末や流れに満足感を得る人もいるのではないでしょうか。
しかしなかには、果敢にも斬新な試みで視聴者の度肝を抜いて大ヒットした作品が。
今回は、成功の方程式を完全に覆したと評価されている歴代の韓国ドラマを6つ紹介します。
韓ドラ界にターニングポイントをもたらした、日本でもよく知られる名作ばかりです。
(図)Danmee イ・ミンホ「モデルのような高身長俳優No.1決定戦」調査で1位に輝く!
ごめん、愛してる
1作目は、シンドロームを巻き起こした『ごめん、愛してる』。
不遇の人生を歩む主人公とヒロインが迎えた衝撃のラストに、多くの人が涙した作品です。ハッピーエンドが韓ドラ界の定番とされていた時代、サッドエンドで視聴者を見事に魅了して結末に対する概念を覆しました。
【キャスト】
ソ・ジソブ、イム・スジョン、ソ・ジヨン、チョン・ギョンホ、イ・ヘヨン 他
【あらすじ】
幼少期に、オーストラリアに養子に出され、捨てられた過去を抱えるチャ・ムヒョク(ソ・ジソブ扮)。そんな彼は、初恋の相手を救った際に受けた銃弾の傷は、誇りとなっている。しかし支えてくれていた初恋の人は彼のもとを去り、韓国へ帰れという言葉を残して消え去ってしまう。韓国に戻ったムヒョクは、そこで自らの出生にまつわる事実を知ることに。一方、ソン・ウンチェ(イム・スジョン扮)は、幼馴染でミュージシャンのチェ・ユン(チョン・ギョンホ扮)にずっと思いを寄せ続けている熱心なスタイリスト。ある日、彼女の前に最高に無礼な男が現れ・・。
バリでの出来事
2作目は、若者4人の愛と葛藤を描いた『バリでの出来事』。
庶民の女性と御曹司が登場すれば、誰もが羨むような愛の物語が繰り広げられるものですが、本作は観る者の期待を良い意味で裏切って視聴者の度肝を抜いた作品です。シンデレラストーリー一択だった韓ドラ界に大きな変化をもたらしました。
【キャスト】
ハ・ジウォン、チョ・インソン、ソ・ジソブ、パク・イェジン、キム・ヒョンボム 他
【あらすじ】
家柄の違いにより別れさせられたカン・イヌク(ソ・ジソブ扮)とチェ・ヨンジュ(パク・イェジン扮)。イヌクのことが忘れられないヨンジュはイヌクに会いに、ヨンジュの婚約者で御曹司のチョン・ジェミン(チョ・インソン扮)はヨンジュを追ってジャカルタへと向かう。そこでバリでガイドをするイ・スジョン(ハ・ジウォン扮)と出会い‥。
トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜
3作目は、不朽の名作『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』。
韓国ドラマは、映画のようなスケールで描かれた作品が多いことで知られていますが、その先陣を切ったのが本作でした。ドラマとは思えないほどの映像美が光る1作で、永世を題材に繰り広げられる壮大なストーリーは、近年も数々の作品で用いられています。
【キャスト】
コン・ユ、キム・ゴウン、イ・ドンウク、ユ・インナ、ユク・ソンジェ 他
【あらすじ】
高麗時代の英雄キム・シン(コン・ユ扮)。彼は一度命を落としたものの、神の力により不滅の命を生きるトッケビになってしまう。その後900年の時を経て、永遠の命から解き放つことができる”トッケビの花嫁”チ・ウンタク(キム・ゴウン扮)と出会い・・。
朱蒙
4作目は、伝説の英雄・朱蒙(チュモン)の生涯を描いた時代劇『朱蒙』。
権力争いをメインに、偉人を主人公にした作品は数多くありましたが、本作は主役の成長過程にポイントを置き、意気地なしで軟弱だった王子が試練を乗り越え、強く変化する様子が見どころとなっており、以降韓国のドラマ界ではヒーロー誕生劇が急増しました。
【キャスト】
ソン・イルグク、ハン・ヘジン、キム・スンス、チョン・グァンリョル、ホ・ジュノ 他
【あらすじ】
時は紀元前108年。漢の侵略により古朝鮮国が滅亡し、漢軍との闘いで重傷を負った民族の英雄ヘモスは、ハベク族の娘ユファに救われる。やがてふたりは恋に落ち、子を授かるも、へモスは漢軍に襲われ命を落とす。その後、誕生した男児を朱蒙(チュモン)を名づけることに。一方、成長した朱蒙は、兄たちの策略により宮中を追放されてしまい・・。
ミセン-未生-
5作目は、韓国で社会現象を巻き越した『ミセン-未生-』。
社内における人間模様をシビアに取り上げて、多くの人の共感を呼んだ作品です。これまでのドラマで、さほど着目されてこなかった“職場”というものの描き方を変えた1作になりました。
【キャスト】
イム・シワン、イ・ソンミン、カン・ソラ、カン・ハヌル、キム・デミョン 他
【あらすじ】
幼少期から棋士を目指していたチャン・グレ(イム・シワン扮)。父の死を機にその夢を諦め、就職はせずアルバイトに明け暮れていた。ある日、母の伝手により大手総合商社にインターンとして働くことに。しかし社会人経験がないグレは、同期から遅れをとっていて・・。
椿の花咲く頃
最後は、日本でも大きな反響を得た『椿の花咲く頃』。
ジャンルミックスものの制作を加速させたと言っても過言ではない作品で、ロマンスコメディとサスペンス、そしてヒューマン要素がバランスよく共存した脚本が秀逸。韓国のゴールデングルーブ賞と言われる百想芸術大賞で大賞を受賞しました。
【キャスト】
コン・ヒョジン、カン・ハヌル、キム・ジソク、オ・ジョンセ、ヨム・ヘラン 他
【あらすじ】
田舎町オンサンに幼い息子を連れて引っ越してきたシングルマザーのオ・ドンベク(コン・ヒョジン扮)。彼女はオンサンに「カメリア」というスナックを開き、繁盛しているものの地元の女性たちは快くは思っていなかった。それから6年の月日が経ち、以前オンサンで発生した未解決連続殺人事件が再び注目を集め・・。
(ライター/西谷瀬里)