一流料理研究家が教える、スーパーでの豆腐の選び方「○○のグラム数を確認しましょう」
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。今回は番組でおなじみの料理を愛する料理研究家の浜内千波さんにお越しいただきました。
浜内千波的スーパーマーケットの注目ポイントは「惣菜」。10兆円市場と言われている、スーパーの惣菜のトレンドに注目されているそうです!少し前までは、セントラルキッチンや、企業が作ったものを調理していましたが、地元の食材を使ったり、店内調理がトレンド!
▼例えば・・・
①鎌倉のスーパー地元の人気の店とコラボ他店にはないフォアグラ春巻き
~逗子のスーパー「スズキヤ」の「フォアグラときのこの春巻」
②千葉では地元の野菜とサバなどの魚を使ってサンドイッチを作ったり
③おにぎりブームもあり、特性の具材を入れ込んで作るおにぎりを販売するスーパーが多い。
→特にライフは注目です!店内で炊いた、炊き立てのお米で手作りしている。
・製造・調理の可視化をするお店が増えてきています。
~例えば、「このパン粉やこの油を使ってます」と惣菜の横にポップがついていたり。
・サミットでは、店内で販売している商品で作った惣菜やお弁当を販売しています。
サミットでは、ポテトチップス、チキンから揚げ、店内で販売しているキャベツを使って、パンも焼いてのチキンカツサンドなんていうものも。
同じスーパーでも各店舗ごとに独自に商品設計をしたり、地域の行事やライフスタイルに合わせて店頭に並ぶものが違ってきているのが当たり前になってきています。
▼例えば・・・
①ベットタウン的な所は大家族用の総菜ミールキッドが充実したり、
②コンビニに負けない位のクオリティーの高い即食のデザート。中でも特にデパ地下のフレッシュの果物を使ってのケーキやゼリーが人気。
③量り売りのサラダショップもデパ地下ならではのスタイルで随分前から実現されています。
そんな中、浜内先生がスーパーでもうひとつ注目しているのが・・・
とにかく進化しまくり!スーパーのプライベートブランド!
小売業の強みを生かす重要性が増してきている時代に突入してきていると思われます。
①顧客のニーズに答えた独自のオリジナル商品の開発が進んでいます。
②低コストで利益率が高い…流通コスト、コマーシャルを打たない等
③ブランディングによって顧客の囲い込みだ出来る
色んな特色を持って自社ブランドを立ち上げてきています。食材商品もパスタ、はちみつ、小麦粉、カレールー、パン、牛乳もういったら霧がありませんが、そんな中でも注目しているのが「豆腐」
日配品でしかも日々の豆腐料理を頂く機会が多いし、料理も使うことが多いですよね。
いま、どのスーパーにもたくさんの種類の豆腐が並んでいます。スーパーで豆腐を購入する際はどのような点に注目すれば良いかというと・・・価格も様々ですが、ナショナルブランドに比べ、比較的リーズナブルなプライベートブランドは穴場かもしれませんし、実に顧客のニーズを捕まえているところがPB商材の豆腐も一つ。
以前、PBは安かろう、まずかろうでしたが、今は顧客のニーズをしっかりブランディングされて商品につなげているため、改めてPBブランドが見直されてい要るように思えます。
豆腐を買うときに迷ったら、使う料理に応じて選ぶもの一つです。見てみると、案外豆腐料理を失敗なく、時短に作れる事が見えてきました。
ポイント…料理に合わせて、“豆腐の固さ”を選びましょう!
例…大きく分けると絹ごし、木綿豆腐と分けられます。これはみなさん意識してますよね?
好みによりますが、豆腐を料理するときは、本来は水切り・小麦粉が必要。
白和え、豆腐ハンバーグ、煎り豆腐、揚げ出し豆腐、豆腐ステーキなどは少し大変になる。でも、固い豆腐を使うことでこの作業を省くことができます。パッケージに表示している数値タンパク質量を見ると数値が高いと固いので、水切りしなくてもすぐに使えます。
一般的に…100g中タンパク質値が7g以上であれば水切りしなくてよいです。
もちろん多ければ多い程用途に合わせて使うことができます。ちなみに…絹ごし豆腐は5g位までが多い。木綿豆腐は5g~
今回は、そんなお手頃なプライベートブランドの豆腐を使ったお料理を教えていただきました。
水切り不要でコンガリ焼ける、豆腐ステーキ!
水切り不要、粉類を使わずとも、アッという間にコンガリ焼く事が出来る「豆腐ステーキ」です。
2~3人分の材料です。
・木綿豆腐 1丁(350g)※たんぱく質が多いものを選ぶ
・塩 2.8g(小さじ1/2弱)
・胡椒 少々
・サラダ油 大さじ1
・水 150㏄
・えのき 100g
・生姜 10g
・酒 大さじ1
・醤油 14g(小さじ2強)
・砂糖 5g(大さじ1/2)
・水溶き片栗粉 大さじ1~
・ねぎ 少々
作り方
・豆腐はステーキ状に1/4サイズに切り、塩、胡椒を両面にふる。
・フライパンを中火でしっかりと温め、サラダ油、豆腐を入れて両面こんがりと焼き、器に取り出す。
・同じフライパンでえのきを炒め、水、調味料を入れてひと煮立ちさせる
・生姜のすりおろしを加え、水溶き片栗粉でまとめる
・豆腐の上に餡をかけ、ねぎをふる
スー・小笠原「おいしくて、あっという間にぺろっと食べてしまいました!」
もっとカリッとしたいときは少し小麦粉か片栗粉をはたいてもよいでしょう。
浜内千波さん
■浜内さんは徳島県出身。
■1980年から料理教室「ファミリークッキングスクール」を主宰。
■いかに家庭で手軽に美味しい料理を作れるかを、40年以上 伝え続けている、まさに“家庭料理のプロ”!
■「生活は踊る」月曜日の月1レギュラーで、おもに旬の食材を使った簡単料理や季節のレシピを教えていただいています。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)