愛川町 馬渡屋が奨励賞 県菓子コンクール
第31回神奈川県菓子コンクールの結果が昨年12月に発表され、愛川町の馬渡橋近くにあるマゴべヱ団子馬渡屋の「あんこ三種」と「塩こしあん」が一般銘菓の部で奨励賞を受賞した。
同コンクールは味や意匠、技術が優れた菓子を表彰するもで、2年に1度開催。馬渡屋は今回初めて応募した。
店主の吉野豪晃さんは、平日は横浜でそば屋を営み、週末にのみ馬渡屋で団子を売る。
団子はそばがきをイメージしており、そば粉と米粉、もち米を使い、そば湯で練るので柔らかく、もちもちとした食感。団子に乗せる餡は、つぶあん、きぬあん、塩こしあんが基本の3種で、季節の味も揃える。かつて絹糸業が盛んだった町の歴史を踏まえ。団子の形は繭型に整えられている。
2021年に自給自足や生きがいを主な目的として耕作を行う「あいかわ準農家制度」を活用し、そばの栽培を始めたという吉野さん。「愛川町は観光資源が豊富なのに、あまり人が訪れていない。町に少しでも足を運んでもらえるかな、と思って団子屋を始めた。ご当地銘菓として、ここでしか食べられない存在になれたら」と話した。