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ペペロンチーノに使われる「鷹の爪」って唐辛子とどう違うの?

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ペペロンチーノに使われる「鷹の爪」って唐辛子とどう違うの?

漬物やきんぴらごぼう、ペペロンチーノ、麻婆豆腐など和食、洋食、中華のさまざまな料理に香辛料として使用される鷹の爪。そんな鷹の爪と唐辛子の違いはご存知だろうか。じつは鷹の爪は、唐辛子の品種のひとつである。今回は、そんな鷹の爪の特徴や鷹の爪に含まれる辛み成分の効果について解説する。

1.唐辛子の種類と歴史

「唐辛子(とうがらし)」は、中南米が原産のナス科トウガラシ属の野菜で、数百から数千種といわれるほど非常にたくさんの品種がある。ピーマンやシシトウガラシ、パプリカなど辛みがほとんどない甘味種も含まれるが、一般的には辛いものを指すことが多い。

日本での唐辛子の歴史

日本への伝来は、16世紀半ばにポルトガル人が伝えたという説や、17世紀の初めの豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日本に持ち帰ってきたとする説など諸説ある。その後、日本各地に広まり「万願寺とうがらし」や「ひもとうがらし」、「三宝甘長とうがらし」など特徴ある品種がいまに伝えられている。かつては、日本でも盛んに栽培され海外にも輸出していたが、栽培に手間がかかることなどから生産量が減少し、消費のほとんどを輸入している。

2.鷹の爪とは

「鷹の爪(たかのつめ)」は、唐辛子の品種のひとつである。実がおよそ6cm、やや曲がった紡錘形をしており、その形が鷹の爪に似ていることから名前が付いた。未熟な実は緑色をしているが、熟すと真っ赤になる。熟した実は、乾燥させ香辛料として使われ、粉末にしたものは一味唐辛子と呼ばれる。ちなみに一味唐辛子のほかに七味唐辛子もあるが、ふたつは唐辛子の種類が違うわけではない。七味唐辛子は、鷹の爪のほか、山椒(さんしょう)、麻の実(おのみ)、黒胡麻、陳皮(ちんぴ)など7種類の香辛料が調合された調味料で、一味唐辛子は鷹の爪だけの粉末である。鷹の爪は、香辛料に使われるほか、辛み成分には防虫効果があるとされ、昔から米びつの中に入れるなどして使われてきた。また、漬け込んだ液を植物に散布すると、病害虫の予防にも効果があるといわれ自然派の防除剤として家庭菜園でも使用されている。

鷹の爪の主な産地と旬の時期

唐辛子の生産は、東京都、大分県、北海道が多いが、鷹の爪の主な産地は、福岡県や兵庫県、栃木県などである(農水省統計 平成28年度産地域特産野菜生産状況)。秋から初冬にかけて収穫され、乾燥させてから出荷される。

3.鷹の爪など辛い唐辛子の栄養成分

鷹の爪の辛さは、カプサイシンと呼ばれる辛み成分によるものであり、カプサイシンには次のような働きがあるといわれている。アドレナリンの分泌を活発にして、体温を上昇させ、発汗を促し脂肪を燃焼させる。胃を刺激して、消化液の分泌を促し、食欲を増進させる。しかし、カプサイシンを摂り過ぎると、粘膜を傷つける可能性がある。胃腸が荒れたり、下痢をしたり、咳が出たりするので、鷹の爪の食べ過ぎには注意しよう。鷹の爪は、種が辛いと思われることが多いが、実際には生の鷹の爪の種や果肉の部分には、辛味成分であるカプサイシンはほとんど含まれていない。辛み成分があるのは胎座(たいざ)と呼ばれる部分である。鷹の爪の胎座は、同じ仲間であるピーマンを想像するとわかりやすいが、種がついている白い綿のような部分である。生の鷹の爪は、胎座部分が辛く、果肉や種は辛くないが、乾燥させることによって、全体に辛さが広がるのである。

結論

辛み成分であるカプサイシンが豊富に含まれる鷹の爪。夏バテで疲れた胃を刺激して食欲を増進してくれたり、寒い冬には体温を上昇させてくれたりと、健康効果も期待できる食材である。和洋中のさまざまな料理にも合うので、積極的に食べるようにしよう。

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