健やか親子21全国大会 秦野市から2人が受賞 助産師の取り組み評価
こども家庭庁が主催する「健やか親子21全国大会」で、助産師としての多年にわたる取り組みが認められ表彰を受けた、佐藤良枝さんと丸山照美さんが12月2日、秦野市庁舎を訪問。高橋昌和市長に受賞の報告を行った。
鹿児島で大会
「健やか親子21」は関係者や団体などが一体となって推進する、母子保健の国民運動。出生から大人になるまでの成長過程にある人やその保護者、妊産婦に対し、必要な支援を切れ目なく提供することで「すべてのこどもが健やかに育つ社会」の実現を目指している。「健やか親子21全国大会」は同運動の推進のほか、事業推進に功績のあった個人・団体を表彰するため、毎年全国持ち回りで実施。今年は11月21日・22日に鹿児島県で行われ、58回目となる。
2日に市長室を訪れた2人は、高橋市長に受賞の喜びを報告。高橋市長は「これまでの功績が認められての受賞、おめでとうございます。新生児家庭訪問事業、産後ケア事業へのご協力に感謝いたします」と感謝と労いの言葉を述べた。
「仕事振り返る機会に」
秦野市こども家庭支援課(会計年度任用職員)の訪問助産師を務める佐藤良枝さんは、「健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」を受賞。佐藤さんは、足柄上病院(松田町)で助産師として27年間勤務した後、2021年度から市の妊産婦新生児家庭訪問事業に従事している。多年にわたる活動が評価され、受賞となった。「今回の受賞でこういった表彰があることを初めて知りました。自分の仕事を振り返る良い機会になりました」と受賞の喜びを話す。
「家族の協力に感謝」
丸山照美さんは「公益社団法人母子保健推進会議会長表彰」を受賞。丸山さんは1999年、母乳相談を専門とするひまわり助産院(秦野市堀西)を開業。2021年7月から、市の産後ケア事業にも従事しており、多年にわたる活動が受賞につながった。「開業して25年。土日や夜に関わらず、今の産後ケアの前身のようなことをずっとしてきました。今回、受賞できたのは、夫や子どもの協力があってこそ」と家族への感謝を口にした。