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2024年はどの車両が姿を消すのか 人気の「ベテラン」鉄道車両をピックアップ!

鉄道ホビダス

▲255系の懐かしいスカート原型時代の姿。現状、置き換え予定は発表されていないが、初期の車両は車齢30年を迎え、動向が注目されている。

’06.12.29 総武本線 佐倉〜物井 P:北川将吾
(お立ち台通信より)

 毎年3月のダイヤ改正が近づくと、車両や列車の引退が話題になります。各社今年の発表はまだですが、今回は、鉄道ホビダス編集部で今後の動向が注目されている車両をいくつかピックアップしてご紹介いたします。

↓今後が気になる車両たちをピックアップ!↓
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■255系

 255系は1993年に登場した特急型電車で、現在「わかしお」「さざなみ」「しおさい」などで使用されています。今年7月でデビューから30周年が経過し、いよいよベテランの域に達した255系。2014年頃からVVVFインバータの更新工事が行なわれるなどはしましたが、車体や内装自体はほぼ登場時のままとなっています。現状、房総方面の特急置き換え計画は発表されていませんが、2024年春から房総特急の全席指定化も予定されており、動きが注目されます。

■681系

 681系は1992年に量産先行車、1995年より量産車が登場したJR西日本の特急型交直流電車。現在「サンダーバード」や「しらさぎ」を中心に活躍していますが、こちらも登場から30年近くが経過しており、さらには2024年春の北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、現在金沢駅まで運転されている「サンダーバード」「しらさぎ」は敦賀駅発着に変更となります。現在、詳しくは発表されていませんが、運用される681・683系に何らかの動きがある可能性は非常に高いでしょう。その中でも683系より古い681系は特に今後が気になる車両です。

■京成3400形

 初代AE形「スカイライナー」の機器類を流用し、新製車体に組み合わせたのが京成3400形です。当時最新だった3700形に類似する見た目ながら、普通鋼で製造されているのも特徴の一つです。そんな3400形も車体は30年もの、AE形から流用した機器類に関しては40年ものとなり、名実ともに大ベテランな車両となりました。そのため、2020年頃より廃車が発生し、現在では3448編成8両1本のみが現役となっています。

■東京メトロ02系

 営団地下鉄時代の1988年に登場した丸ノ内線用02系。当初はチョッパ制御でしたが、増備途中でVVVFインバータ制御に変更となりました。2009年頃より「B修工事」と言われる大規模なリニューアルが実施され、変更された帯には02系より前の丸ノ内線車両の象徴であった、「サインウェーブ」と呼ばれる波模様が復活しました。
 2019年より後継となる2000系が運用開始。以降続々と投入が続けられ、2023年11月現在残る02系は6本のみとなりました。銀座線01系や日比谷線03系の引退が記憶に新しい中、現在残る最古の「0シリーズ」である02系はいつまで見ることができるでしょうか。

■阪急3300系

 阪急3300系は阪急線と地下鉄堺筋線の直通用に1967年に登場した車両で、今回挙げた中でも特にベテランの車両です。登場時は非冷房だった同車ですが、後年冷房化や方向幕の設置、さらにはリニューアル工事などを経て多くが現役でしたが、後継車両の登場などにより徐々に廃車が進行。2023年11月現在は8両1本と7両3本がわずかに現役です。
 阪急電鉄では2024年夏以降、新型となる京都線用2300系と神宝線用2000系の登場が予定されており、3300系に何らかの動きがあっても不思議ではない状況になりつつあります。

 昭和生まれもさることながら、平成初期に誕生した車両の更新時期も近づいてきた昨今。まだ新しいと思っていた車両の引退を見ると、時の流れを感じざるを得ません。いずれの車両もまだ明確な引退時期は決まっていませんが、見れるうち、乗れるうちに思い出に残しておきたいものです。

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