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えっ!これがおもちゃ!?鍵になるのは「自然光」と「背景」!プラレールを屋外撮影してカッコよく魅せる!

鉄道ホビダス

text & photo:上石知足(鉄道ホビダス)

 コレクションに加えた模型やおもちゃを、走らせて遊ぶのももちろん楽しいですが、せっかくなら自慢の車両をカッコよく撮影するのも良いですよね。ですが普通の屋内で撮影しようとすると、どうしてもリアルに見せるのに限界があります。そこで今回は思い切ってリアルクラスを外に持ち出して、お手軽かつリアルに撮影してみました。少し寒い日が続いていますが、冬晴れが美しいこの季節にぜひお試しあれ!

【写真】外に持ち出して実践!親子でも楽しめるプラレール屋外撮影 作例はこちら!

■家の庭や公園に持っていって屋外で撮影を楽しむ

 鉄道模型の月刊誌『RMモデルズ』でも度々紹介している鉄道模型の撮影テクニックですが、もちろんおもちゃにも応用はできます。特に最近話題の「プラレールリアルクラス」はおもちゃとは侮れないほどのリアルなデフォルメが魅力的なアイテムということで、走らせたり飾ったりするだけではなく、模型的に撮影をしても楽しむことができます。
 ただ買ってそのまま箱にしまっておくだけではやはりもったいないというもの。せっかくであれば綺麗に撮りたいところですが、こうしたいわゆる「ブツ撮り」をするとなると、気合いの入ったカメラやストロボを用意するのが少しハードルに感じる方も多いでしょう。そこで日中の屋外に持っていけば光源は自然光という強力なものがあるため、ひとまずストロボの準備は省くことができます。カメラも可能であれば一眼レフやミラーレスといった専用のものがあると良いですが、スマホでも寄って撮ることができる上に、自然光が作り出す実車のような発色で、よりリアルな写真の質感に仕上がります。
 今回は屋外にリアルクラスの車両のほか、レールや自作の築堤を持ち出して撮影を試みてみました。

■実際の景色を利用する「借景」をやってみよう

 模型やおもちゃにおける屋外撮影のテクニックで最もメジャーなのがこの「借景」でしょう。これは実際の空や木々、山々の景色を「借りる」ことで、よりリアルな背景を実現することができるというものです。
 背景は少し遠めのものを活用して、車両とスケール感を合わせることができればよりリアルに見えます。また、絞り(F値)を調整できるカメラであれば、つい実車のクセで開放で撮りたくなってしまいますが、限界まで絞ることで背景がボケすぎず、より背景の持つディテールが浮かび上がるので、ここは絶対に押さえておきたいところです。

■借景だけじゃない! おもちゃや模型の屋外撮影をフルに楽しむ方法

借景のほか、おもちゃであれば公園や庭の芝生などを活用して木々に見立てるというだけでも、また違った印象に写真を仕上げることができる。

 借景も車両をリアルに見せる方法の一つですが、こうしたプラレールなどのおもちゃであれば、そのデフォルメされたフォルムなどを強調するよう、アイテム的に撮るのもまた一興です。その方法の一つとして「見立てる」というのもテクニックの一つと言えるでしょう。例えば公園や庭の芝生にレールを直接置いてセッティングすれば木々や草むらのように見立てることができますし、水辺があれば川や海沿いを走るように見立てることができます。もちろん小石などを活用して岩っぽく見せるのも面白いでしょう。
 また、今からの時期は西陽になると影が伸びるので、これを活用しない手はないでしょう。芝生シート1枚あれば、プラレールの影法師を撮ることで印象的な1枚にすることができます。

 ぜひ身近なところから、自然光を活用してコレクションを記録してみてはいかがでしょうか。ただし公園などの公共の場を利用する場合は、周囲の人たちには十分配慮して撮影に臨みましょう。

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