西宮の『仁木家』知る人ぞ知る、くつろぎと彩りに満ちた隠れ家イタリアン 西宮市
西宮市山口町にある『仁木家』は、小高い丘の上に佇む、ヨーロッパの邸宅のような一軒家のレストラン。上質で落ち着いた空間の中、身体にやさしく、素材本来の味を丁寧に引き出した創作イタリアンが味わえます。“健康”と“ときめき”を大切にするこの店には、食べるほどに安心を感じることができる、あたたかな居場所が広がっていました。
テーブル越しに広がるのは、丸山や三田市街まで見渡せる雄大な景色。その眺めもまた、『仁木家』のごちそうのひとつです。
個室も多く用意されており、店名に込められた想いのとおり「家のようにくつろいでほしい」と、どこかほっとするような空間が、食事の時間を特別なものにしてくれます。
今回いただいたのは、全8品の「贅沢フルコース」。
地元農家で丁寧に育てられた旬の野菜や、鮮度のよい魚介、自家製の調味料など、シェフは自ら畑に足を運び、食材の状態を確かめて仕入れるそう。だからこそ、一皿一皿に素材の良さが素直に伝わってきました。
口コミでも人気なのが、彩り豊かな「特製みそソースで食べるサラダ」。ビーツ、紅芯大根、はやとうり、さつまいも、朝摘みのルッコラなど、素材ごとに生・ボイル・スチームと調理法を変えて、手間暇をかけて仕上げられています。特に印象的だったのは、ルッコラ。野生を思わせるような力強い香りとほのかな辛みが、ソースと合わさることで一層際立ちます。
特製ソースは、石川県産の加賀味噌に酒粕、塩こうじ、甘酒などを合わせ、旨味の掛け算で仕上げた仁木家オリジナル。まろやかなコクと自然な甘みが、野菜の個性をやさしく引き立ててくれます。
常連の間では「ピザに合わせてもおいしい」と話題になっており、その人気ぶりからオンライン販売もされているそうです。
ナポリピザは3種類から選べ、この日は定番のマルゲリータをチョイス。トマトソースの酸味とチーズのコク、そして香ばしい生地のハーモニーが絶妙で、ひと口ごとに小麦の風味が広がります。
ナポリピザは通常のピザとはまったくの別物。小麦粉・塩・酵母・水のみで仕込まれた柔らかい生地を、高温の石窯で一気に焼き上げるため、生地の扱いや火加減の見極めは非常に難しく、数年をかけて技術を習得したというシェフの腕が光ります。
ごまかしのきかないシンプルな構成だからこそ、“丁寧さ”と“技”が味に表れる一皿でした。
メインの一皿は「真鯛とハマグリのアクアパッツァ」。あっさりとした味付けながら、魚介のだしがしっかりと感じられ、添えられたかぶやブロッコリーなどの冬野菜にも旨みがしっかり染みています。スープの1滴まで飲み干したいほどでした。
最後に選んだのは、「渡り蟹のトマトクリームパスタ」。蟹みその香ばしさにトマトの酸味、生クリームのまろやかさが重なり、濃厚なソースがもちっとしたフェットチーネによく絡みます。どの料理もいろんな旨味の掛け算で、言葉では伝えきれないほどの満足感に包まれました。
高級感ある店内から絶景を眺めながら、彩り豊かな料理と奥深い味わいを楽しめる『仁木家』。特別な時間が流れる場所でありながら、“家”のような安心感も感じられ、気づけば「あの味にまた出会いたい」と思わせてくれる、不思議な魅力を持つお店です。
場所
仁木家 Ristorante Pizeria イタリア料理
(西宮市山口町上山口4-16-32)
営業時間
11:00~15:00、17:30〜21:30
定休日
不定休
駐車場
36台