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犬にしてはいけない『水の飲ませ方』4選 その理由と正しい与え方を解説

わんちゃんホンポ

犬の体で重要な役割を担う水分

犬の体の約60〜70%は水分でできています。体内の水分は栄養素や酸素を体の隅々まで運んだり、老廃物を体外へ排出したり、体温の調節をしたりと、重要な役割を担っています。

犬の飲水量が減ると体に不調が出たり、尿石症や膀胱炎などの病気を起こしやすくなったりします。愛犬の健康を維持するためには、毎日十分に水を飲ませることがとても大事なのです。

犬に必要な1日の飲水量の目安は、ドライフードが主食なら体重1kg当たり50〜60ml。ウェットフードや水分が多めの手作り食が主食の場合は、この目安よりも少なめでも大丈夫です。

食事内容のほか気温や運動状況でも飲水量は変わるため、上記目安より20%程度多かったり少なかったりしても問題ないとされています。

犬にしてはいけない『水の飲ませ方』は?

健康維持のために愛犬に毎日十分に水を飲ませることが大事ですが、その飲ませ方に注意が必要です。間違った飲ませ方をすると飲水量が減ることになったり、病気に繋がったりする恐れがあるからです。

ここからは犬にしてはいけない『水の飲ませ方』をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

1.飲みづらい容器で飲ませる

さまざまなタイプの水入れ容器がありますが、愛犬にとって飲みやすい容器で水を飲ませることが重要です。飲みづらい容器だとしっかり飲めずに、飲水量が減る原因になります。

犬にとって水が飲みやすくたっぷり飲めるのは、適度な深さのボウルタイプの容器です。犬は舌を裏側に曲げ、お玉のように水をすくって飲みます。そのため容器が浅すぎても深すぎても飲みづらく、水分不足やストレスに繋がります。

愛犬の体型に合ったサイズで、なおかつ愛犬のマズルの長さに合った深さのものを選びましょう。

サークルやクレートに取り付けられるノズルタイプの給水器は、ひっくり返して水をこぼす心配がないのがメリットのひとつです。

一方で、出てくる水の量が少なめなため、喉がカラカラのときにゴクゴク飲めないというデメリットがあります。ノズルタイプは、ボウルタイプと併用したほうがいいでしょう。

2.ずっと入れ替えていない水を飲ませる

犬がボウルから水を飲む際、唾液が水の中に入ります。その唾液に含まれている菌が繁殖するため、ずっと入れ替えていない水を飲ませるのはよくありません。

愛犬用の飲み水は、最低でも1日2回は入れ替えるようにしましょう。朝晩の愛犬の食事の前に水を入れ替えるのを習慣にするといいかもしれません。

食べかすや抜け毛、ほこりなどで水が汚れていることに気づいたときも水を入れ替えましょう。水を入れ替えるときに、容器をきれいに洗うこともお忘れなく。

ノズルタイプの給水器や循環式の自動給水器も菌が繁殖しないわけではないので、水を注ぎ足すだけではなく、朝晩水の入れ替えと洗浄をすると安心です。

3.量を制限して飲ませる

犬の飲み水は、好きなときに好きなだけ飲めるようにしておくのが基本です。犬が食事する場所だけではなく、犬がよくいる場所などにも飲み水を置いておくといいでしょう。

特に留守番時は、こぼしたり飲み干したりした場合を考えると、数ヵ所に飲み水を置いておいたほうがいいです。

愛犬が異常に水を飲むようになると「どうして?」と心配になると思いますが、多飲多尿が症状のひとつとなる病気があります。例えば糖尿病、慢性腎臓病、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、子宮蓄膿症、尿崩症などです。

多飲とは1日の飲水量が体重1kg当たり100ml以上のことを言い、多尿とは1日の尿量が体重1kg当たり50ml以上のことを言います。

愛犬が多飲多尿になった場合に、飼い主さんの自己判断で飲水量を制限するのは危険です。多飲多尿を示す病気の多くは、おしっこがたくさん出るために体が水分不足となってお水をたくさん飲むようになります。

このような状態の犬に水分制限をしてしまうと、脱水症状を起こす恐れがあります。愛犬に多飲多尿の症状が見られたら水は飲みたがるだけ飲ませてあげて、早めに動物病院を受診しましょう。

4.川や池、水たまりなどの水を飲ませる

川や池、水たまりなどには、どんな細菌や寄生虫が潜んでいるか分かりません。こうした場所の水を飲むことで、レプトスピラ症(細菌性の人獣共通感染症)やジアルジア症(ジアルジアという原虫が小腸に寄生する寄生虫感染症)などに感染することもあります。

愛犬が病気にならないように、川や池、水たまりなどの水を愛犬に飲ませるのは避けましょう。お出かけや散歩の際は愛犬用の水を持参して、それを飲ませてあげてください。

まとめ

犬にとって水とは、体の機能を維持するために必要不可欠なものです。十分な水分を摂らずに水分不足に陥ると体調を崩すだけでなく、最悪の場合命に関わります。

愛犬が毎日しっかり水分を摂取できるように、また病気になったりしないように、犬にしてはいけない『水の飲ませ方』はしないように注意しましょう。


(獣医師監修:平松育子)

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