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第1話はいい意味で予想を裏切る波乱の展開! “くっころ”初心者な鈴代さんのオーディション秘話も?『姫騎士は蛮族の嫁』セラフィーナ役・鈴代紗弓さん×ヴェーオル役・猪股慧士さんインタビュー【短期連載第1回】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

講談社「別冊少年マガジン」連載のコトバノリアキ先生による漫画『姫騎士は蛮族の嫁』。本作のTVアニメが、いよいよ2026年4月9日(木)より放送開始となります!

“姫騎士”や“蛮族”、“嫁”といった気になるワードで構成された作品タイトルに加え、作品PVの第一声が「くっ、殺せ!」と強烈なものだったことから、注目していた方も多い本作。

アニメイトタイムズでは出演声優陣への短期連載インタビューを実施。記念すべき第1回は、セラフィーナ・ド・ラヴィラント役の鈴代紗弓さん&ヴェーオル役の猪股慧士さんが登場!

所謂“くっころ”を知らない状態でオーディションに臨んでいたという鈴代さんの裏話や、かなり年齢が高めに見えるヴェーオルを演じる猪股さんの収録での苦労話は必読です。ぜひ放送前にご覧ください!

 

 

【写真】春アニメ『バルよめ』鈴代紗弓×猪股慧士インタビュー【連載第1回】

「くっころ」を知らなかったからこそのお芝居

──まずはこの作品の第一印象から伺わせてください。

ヴェーオル役 猪股慧士さん(以下、猪股):『姫騎士は蛮族の嫁』ということで、姫騎士であるセラフィーナを蛮族であるヴェーオルが嫁にもらおうとするのはタイトル通りなのですが、そのために戦うっていうワンクッションには「もらい方よ!」と思いました(笑)。ただ、セラをさらってきて婚姻の話を進めてもよかったはずなのに、武士道みたいな方法で順序にのっとって進めていこうとするのが斬新にも感じたんです。

“蛮族”って言うぐらいだから結構ヤバいキャラクターばかり登場するのかと思いきや、思ったよりもいい人たちばかりですし。第1話の収録現場に来ていたほかキャストの方たちも野蛮な感じだと思っていたそうなのですが、物語が進んでいくと全然そういうのじゃないぞとギャップを感じていました。僕も当初は普通のファンタジーものだと思っていましたが、そうやっていい意味で裏切られる展開の連続でしたね。

セラフィーナ・ド・ラヴィラント役 鈴代紗弓さん(以下、鈴代):私も最初は、結構踏み込んだタイトルだなって思っていました。セラとヴェーオルの対決から物語が始まっていたので、割と殺伐としていて、どちらかというとカラフルな感じというよりも、セピアっぽい色合いで進んでいく作品だと思っていたんです。そうしたら、「ワシの嫁になれ!」っていう人が出てきて……。

猪股:あれ!? ダークファンタジーじゃない? みたいなね(笑)。

鈴代:さっきまであんな風に戦ってたのに、セラもセラでめっちゃ頬を赤らめて、ヴェーオルの嫁になれ発言にも戸惑っていたりして。そのあたりのいい意味での落差があるので、本当にジェットコースターみたいに緩急がすごい作品だなという印象でした。

あとは原作のコトバノリアキ先生の描く絵が、とてもこの作品らしい迫力のある素敵な雰囲気で、そのあたりにも蛮族感があるというか。キャラクターたちを描く時の周りの線が太くなっていて、そのあたりもなんだかいいなぁと思いながら楽しく読ませていただきました。

猪股:少し前に流行ったスタイルに近いように思うけれど、キャラクターのひとつひとつのディティールがかなりしっかりしているよね。

鈴代:一周まわって新しい感覚があるし、だからこそアニメになったら映えるだろうなって。

猪股:原作では種族とか世界観の紹介が別ページに分けられているんです。もう詳細まで全部きっちり書かれていたので、コトバノリアキ先生はこういうものを調べたりすることや、こういったファンタジーの世界が好きなのだろうなと想像しながら読ませていただいていました。

──第1弾PVからも世界観が示されていたかと思います。「くっ、殺せ!」というあまりにも有名な台詞から始まっていましたが、こちらについての印象はいかがでしょうか?

鈴代:ちょっとお恥ずかしいのですが……実は「くっころ」というミームがあることは知っていても、何が語源になっているのだとか、それが本当はどういう意味で使われているのかを深くは知らなかったんです。

初めて原作をチェックした時やオーディションの時にも「くっ、殺せ!」という台詞はあったのですが、これが「くっころ」だとは思っておらず……。もしかしたら、知らないまま本気で「くっ、殺せ!」と言ったからオーディションに受かったのかもしれないと少し思っています。

猪股:臨場感は凄く感じましたよ。

鈴代:「くっころ」というミームと私自身が繋がっておらず、作品の台詞のひとつと認識していたので、オーディションに受かってから他の役者仲間に「くっころの奴、おめでとう」と言われて気づきました。そこで初めて「これがくっころなのか!」となったくらいです。

でもPVの時はもうなんだかわかっている状態だったので、これが「くっころ」なんだと思いながらお芝居をしていました。

猪股:知っている側からすると、タイトルを見た瞬間に「ああ、なるほど」ってなるんですよ。

鈴代:タイトルからわかるものなんですか!?

──ギャグみたいな展開になる作品も見られますが、姫騎士が蛮族に攫われたり囚われて嫁にさせられるとか、なんか酷いことされるんだろうと想像する人はいるかなと。

鈴代:なるほど、それが「くっころ」の王道なんですね。蛮族に攫われて酷い目にあいそうになるから「くっ、殺せ!」という台詞が出てくると。タイトルからでもそういう流れを読み解けるんですね。そんな「くっ、殺せ!」な作品に出演できて嬉しいです!

──「くっころの奴、おめでとう」なんて言われたりするんですね。業界内でもくっころと言われていると知り驚きました。

鈴代:言われた本人としては「え? あのくっころか!?」みたいな感じでしたよ。

猪股:4月からはもっと言われちゃうかもしれないね。

鈴代:くっころのアニメ見たよ、みたいな感じで(笑)。

一同:(笑)。

──PVのくっころは真に迫っているなと思っていました。ミームを知っていると思わず想像してしまうような部分がないといえばいいのでしょうか。

鈴代:やっぱり、くっころ初心者だった部分がいい意味で出ていたんでしょうね!

猪股:ここまでの話を聞いているとこっちが申し訳ない気持ちになってくるな……。

鈴代:きっとコトバノリアキ先生はそれを描こうと思っていただろうし、私自身もまだまだ知らないことが多いので、セラのように色々知っていけたらいいなって思いますね。

猪股:でも、知らない方が良いこともあるから……(笑)。

 

元々、ヴェーオルはあの声で演じる予定ではなかった!?

──そんな話題からの流れで恐縮ですが、おふたりが本作に出演するにあたっての経緯、オーディション時のエピソードもお話いただけますか?

猪股:僕は、元々ヴェーオルをあの声で演じる予定じゃなかったんです。オーディションではまずテープを送るのですが、その時は自分の無理のない声で行こうっていう話だったんです。言ってしまえばPVにも出ている髭の無いイケメンのイメージで行こうとしていたのですが、最終オーディションで「髭メインでお願いします」って言われました。

イケメンのイメージで行くとはいえ、一応そっちもあるかもしれないと思って準備はしていたのですが、最初は「老けろ」ということだと思ってお芝居してみたんです。そうしたら「もっと老けられる?」とディレクションを受けたので、キャラクターが壊れないギリギリのところに調整してなんとか勝負させてもらいました。

なので、自分がこの役に受かるなんて思っておらず、受かったときはまさかと思いましたよ。あそこまでやると役作りがブレてしまいかねないんです。自分の出している声があっているのだろうかという不安を抱えたまま、最後まで演じさせていただきました。

実はヴェーオルを演じる時は、喋る時の角度までほとんど決めて喋っているんです。アドリブを入れようと思ったらちゃんと準備していかなきゃいけなかったし、だからこそやりがいを感じていました。

一番不安だったのは第1話ですね。最近だと「こいつ、一発かましにきたんか?」みたいに思われそうだし、あんまり声をめちゃくちゃ作ったお芝居をする方って少ないじゃないですか。普通はみんな喋るまでどんな声で来るか知らないですし、普段の喋り方とも違いますし、だから第1話は本当に不安でした。

鈴代:確かに今喋っている猪股さんの感じとは違いますけれど、そんな不安は微塵も感じなかったです。もうブレずにずっとヴェーオルだったと思います。

猪股:ヴェーオルが見た目の印象よりも若いからっていうところもあるんだろうなと思っています。一応、彼がああいう身なりになっている理由もちゃんとあるので、先々で見られるかもしれない彼の謎についても期待していてほしいです。

短いワードを少し喋るだけとかだったらこういったキャラクターを演じることも有り得るんです。でも、最初から最後までこの声で演じ続けるのはやったことがなかったので、これは大変なことになったぞと思っていました。

受かった時はまさかとも思いましたが、このお話をいただいて定期的な収録が始まる当日までに、役作りというか「これであっているよな?」って思えるように練習を重ねていました。ヴェーオルは荒々しいけれど実は普通に優しい人なので、おそらくですがそういうところも上手くハマったのかもしれません。僕自身もあんまり尖った言い方ができるタイプではないですし。

──鈴代さんはいかがですか?

鈴代:オーディションはセラ以外にツェツィも受けさせていただいたのですが、いずれセラみたいな役も演じられるようになりたいと思いながら挑んでいました。実は、ビシっとした女剣士のキャラクターって、今まであまり演じたことがなかったんです。スタジオオーディションまで進めた時も、自分の精一杯で臨もうと意気込んでいました。

ですが、思ったよりコメディっぽい台詞があったり、もう少し可愛くやっていいよ、とディレクションをいただいたりして。もうちょっとコミカルに崩してみて、という指示もあったので、やってみたら「ちょっと面白過ぎたけれどいただきます」みたいに言われたので、「どっちなの!?」と思っていました。やり過ぎちゃってあわなかったのか、普通に面白かったのかどうか、どちらなのか判断がつかなかったんです。

でも、自分としても幅を利かせ過ぎた自覚はあったので、そこが上手くハマってくれたらいいなと思っていました。自分で考えているよりも、セラは可愛らしくて良かったんだって実感したのは、アフレコに行ってからでした。だからこそ、自分にこういったご縁があったのかなって思ったりしました。

オーディションの時に「面白過ぎたけれどいただきます」なんて言われたのは初めてだったんですよ。嬉しくはあったのですが、これは「面白いけれど今回は違う」っていうパターンかもしれないと不安になって、自分はまだまだだなと思っていたらご縁をいただけたという感じでした。

──こういった女剣士の役どころは珍しいんですね。

鈴代:こういう役どころもそうですし、主人公を演じられるのも久々のタイミングだったりしたので、凄く嬉しくて小躍りしました。

──セラみたいなビシっとした女剣士キャラクターを演じたいと思ったきっかけはあるのでしょうか?

鈴代:自分がどちらかというと結構抜けているタイプというか、おバカ系なので……本当に恥ずかしいのですが、カッコいいなと思ったからなんです。

猪股:確かに鈴代さんが演じているキャラクターは明るいイメージがあるかも。

鈴代:結構自分のテンション感と近しい役を多くいただいていたので、もちろんそれは嬉しいのですが、やっぱりビシっとする系にも憧れがあったんです。あとは声質的に実は低い声の方が出しやすく、セラみたいなキャラクターは割と演じやすかったりして、決まってからは改めて「これからも頑張らねば!」と思いました。

──主人公を演じるのが久しぶりというのも少し意外でした。

鈴代:実は、こんなに喋るTVアニメの主人公は初めてくらいなんです。

猪股:毎回100ワードぐらい喋ってるよね。

鈴代:主人公といっても色々な作品のキャラクターがいると思いますが、その中でもワード数にすると多い方だったみたいなんです。自分が噛み倒したら終わる、スケジュール的にも終わるみたいなプレッシャーと戦っていました。

制作のみなさんもかなり忙しい様子で、何時からもうダビングに入る……みたいに次の時間が決まっていそうだったので…!これはみなさんをお待たせしてしまうことになりますし、収録の時間が押すことはできないと考えて台本チェックはより念入りにして現場に行くようにしていました。

猪股:お互いより入念にチェックしてたよね。

鈴代:漢字を即座に間違えないように読めるようにしたかったので、お祖父様(※おじいさま)とかの気になったところにまで全部ルビを振ってました。難しい字も多かったのですが、“イルドレン”のような固有名詞のイントネーション問題もありました。

猪股:イ(↑)ル(↓)ドレンじゃなくて、ナシゴレンと同じイントネーションでイ(↓)ル(↑)ドレンなんだよね。あとはラヴィラントも、ラ(↓)ヴィ(↑)ラントをラ(↑)ヴィ(↓)ラントって言っちゃうんです。

鈴代:多分みんな脳内はそっち寄りだった気がします。アニメあるあるですね。

猪股:この作品は専門用語が多かったので、そのあたりの確認は必須でした。

──他にも収録時のエピソードはありますか?

猪股:ツェツィ役の菱川花菜さんが毎回おにぎりを買ってきて、今日は何のおにぎりか当ててくださいって話しているのを聞いていました。

鈴代:これはどこのコンビニだな!? みたいなことをやっていました。

猪股:赤飯っていうのは決まってたんだよね。

鈴代:猪股さんはセブンイレブンのGALAGOたまご醤油のおにぎりを持ってきていましたよね。私は中々ゲットできなかったのですが、最終回の収録の時に譲ってくださったんです。めっちゃ美味しかったです、ありがとうございました。

猪股:実は今日も食べてきました。自分の中でルーティン化しちゃってるんですよ。あとは、ずっとヴェーオルの物まねをされていたのも印象に残っています。

鈴代:物まねは本当に毎回やってましたね!

猪股:「セラァ!」ってね。あとは「ワシの嫁になれ!」とか「セラァ、飯を食え!」も(笑)。

鈴代:そういうヴェーオルの台詞をもじって遊んでいたんです。他に何を言っていたのか思い出せないような他愛もない会話ばかりでしたけれど、メインキャスト以外の方も混ざって喋っていたくらい、本当にいい雰囲気の現場でした。

猪股:僕は他の現場だとそんなに喋らないというか、自分から発言するタイプじゃないんですよ。だけど、この作品は結構喋っていたなと思いますね。なんだか全体的にずっとふわふわしていた印象があります。

鈴代:猪股さんは私からすると先輩にあたるのですが、初回から本当にお話ししやすい方だと思っていました…!。なんならほぼ初対面みたいな感じでしたが、もう以前からお世話になっていたかのような雰囲気だと勝手ながら思っていたので、本当にありがたかったです。

猪股:僕は鈴代さんも菱川さんも初めましてな感じでした。あとはマルシアス役の豊崎愛生さんのお話が面白かったですね。飼っている犬のこととか。

鈴代:そういう日常的な会話をしていましたね。スタジオにもワンちゃんがいたのですが、その子と毎回みんなで戯れたり。

 

強烈なタイトル……からの意外な展開に注目!?

──話は戻りまして、お互いのキャラクターの印象も伺えますでしょうか?

猪股:シナリオチェックをした段階では、セラには結構お堅いイメージがありました。だけどお堅いだけじゃなくて可愛いところもあって……みたいな。箱入りっていう訳ではないんだろうけれど、厳しい世界しか知らなかったところでヴェーオルと出会い、どんどん新しいことを知る。そうしててんやわんやする内に、可愛い一面も出てくるんです。

鈴代さんが演じられると伺ったのはヴェーオル役に決まったタイミングだったのですが、どんなお芝居でくるのか気になっていました。おっしゃられていた通り明るく高い声のイメージがあったので、おそらくセラはその感じでは来ないと思っていましたし。実際に聴いてみたら、しっかりストライクゾーンに投げてくれるなと驚きました。

その声を維持しながらてんやわんやする感じだったので、いっそシーンによって声を変えていくのかなと思ったりしました。そんなことを考えていたら、しっかりフラットなところを維持しつつセラだったので、凄いなと思いましたよ。こっちはいっぱいいっぱいでしたけれども(笑)

鈴代:とっても嬉しいです…!!

──鈴代さんはヴェーオルの印象についていかがですか?

鈴代:最初に原作を拝見した時は、髭の大男みたいなイメージをヴェーオルに抱いていました。堂々としているところがカッコいいなとは思いつつ、言動はなんだか変態チックじゃないか? とか、嫁になれってどういうこと!? みたいな。そういうミステリアスさもあるんだけれど、ついていきたくなる包容力もあるなって見ていました。

猪股さんの声がついたアニメのヴェーオルは、初手からヴェーオル過ぎましたね。雰囲気からそのもの過ぎて、収録で聞いた時は呼吸からもう「わぁ、凄い!」ってなっていました。すぐ隣にヴェーオルがいるように思えたというか。

猪股さんご自身は普段は和やかで穏やかな雰囲気をお持ちの印象なのですが、そこから想像がつかないくらいビシっと決めるところは決めて、どっしりと構えている。声の太さとかも他にはない唯一無二さ加減があったので、こちらはもう安心して乗っかっていました。

第1話のセラは、ヴェーオルや彼が生きてきた地に振り回されていきます。だからパスを投げるというより貰う側なので、これはもうヴェーオルに乗っかっていくしかない。本当にピッタリだなって感じていました。

こういう役柄も結構演じられてきたのかと思っていたので、実はあまりやったことがないというのは本当に意外で。緊張や不安も、こちらからは本当に見えなかったんです。

猪股:何だったら今でもずっと怖い……!!

鈴代:終盤でのヴェーオルは説明セリフや難しい単語が台詞の中に出てきます。そういう説明のところもキャラがブレずに喋っているのは凄いなって。

猪股:あれは結構難しかった。説明するということはヴェーオルがちゃんと知っていることなので、説得力がないといけないですし。セラのことを引っ張っていくというか、こっちが手ほどきをするというか。ここではこういう風にやるんだよって見せなきゃならない。

優しさも滲ませなきゃならないし、コミカルなところもヴェーオルとして演じなきゃならない。「どうやって声を出したらヴェーオルのままでいけるのかな?」っていう部分は常々考えながら演じていました。

鈴代:コメディの度合いやベースの部分がちょっと切迫していたし、あくまでもヴェーオルとは敵対関係というところで、どこまでセラとして感情を出すべきなのか実際にやってみないとわからなくて。でも、猪股さんのヴェーオルを聞いて自分の中でセラ像固まった感覚があったので、本当にありがたかったです。

──ヴェーオルはあの見た目や威厳で実は結構若いっていうのがギャップだと思うのですが、その部分はやっぱり難しかったのでしょうか?

鈴代:後々、セラが年齢差に気付いてちょっと照れたりしていたよね。正直、猪股さんのお声に艶がある感じがしているので、ヴェーオルをやっていても素の部分での若々しさみたいなものがあった感じがします。老けではない感じというか。

猪股:老けを前提にお芝居した意識はそんなになくて、この外見に合う声を頑張って出した感じです。最初は結構圧を強めにしなきゃなっていう意識がありました。あんな見た目だけれど、おじいちゃんではないところはやっぱり難しかった。

ヨボヨボのおじいちゃんみたいな喋り方ではなくどっしり構えた感じなのですが、本来はこの喋り方じゃないんです。そのあたりの事情は原作をチェックしている方はご存じのはず。その感覚を最初から自分の中に入れていたのは大きいかもしれません。ヴェーオルがどうしてこうなっているのかは、きっと追々わかってくるんじゃないかなと。

──これから第1話が放送されます。最後に今後注目してほしいポイントもお教えください。

猪股:やっぱり『姫騎士は蛮族の嫁』というタイトルが強いので……蛮族って書いてバルバロイなんですけれど。

鈴代:これ絶対、みんな最初は蛮族だと思ってるんじゃないかなって。

猪股:ただ、ハッシュタグは“#バルよめ”になっているはずです。このタイトルから殺伐としたイメージを持たれるかと思うのですが全然そんなことはなくて、ファンタジーもラブコメ的なものも楽しめる一粒で二度美味しい作品になっていると思います。第1話は色々な意味で裏切りの連続ですので、世界観やキャラクターたちの群像劇にも注目です。

原作ファンの方からするとどこまで表現してくれるんだろうっていう楽しみもあるでしょうし、アニメから本作に触れる方はこれをアニメにしちゃっていいのかみたいな驚きがあると思います。最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。

鈴代:本当にこれは「くっころ」なのか......まずはここに注目してもらいたいですね。戦闘シーンは本当にカッコいいですし、コミカルなところはとことんコミカルなので、そういうところの緩急もお楽しみいただけたら嬉しいです!

そんな部分のはっちゃけ具合や、セラが新しいものに触れる中で見えてくる風景や出会い......そこに至るまでの過程や経緯も楽しんでもらえるんじゃないかなって。あと、第1話はラストが......。

猪股:早々見ない終わり方だったよね。

鈴代:本当に衝撃的な展開だったので、あれはどう考えても第2話以降が気になってしまうはず。第1話をご覧になったのなら、せっかくなのでそのまま最終話までチェックしていただけたら嬉しいです。

 

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