窓の「ガラス」が突然割れてしまう…?知らないと怖い“やりがちなNG行為”
衝撃を受けてないのに、いきなり窓ガラスが割れるという恐ろしい現象が実際に起こっていることを知っていますか? 場合によっては危険な状況に巻き込まれてしまうかもしれません。今回は、イケダガラス株式会社の方に身を守るために今すぐできる自宅の窓ガラス対策を教えて頂きました。
教えてくれたのは……イケダガラス株式会社
イケダガラス株式会社は1943年創業の総合ガラスメーカー。自社工場で加工・流通・販売・施工まで行い、複層ガラス・合わせガラス・強化ガラス・耐熱強化ガラスなどを主に取り扱っている。建築・産業・自動車の3分野においてガラスを通じた社会貢献を目指す。
まるで怪奇現象……家の窓ガラスが勝手に割れる!?
皆さんは、ガラスの「熱割れ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 温度差が原因で衝撃が加わらなくてもガラスが勝手に割れる現象のことです。「ガラスの熱中症」としても知られており、今年の猛暑ではこの「熱割れ」による窓ガラスの破損被害が多く発生しています。中には小さい子どもやペットが怪我するケースも報告されています。さらに注意すべきは、この危険な「熱割れ」現象は夏だけでなく冬にも起こる可能性があるということです。
冬でも要注意!ガラスの「熱割れ」
夜の冷え込みで冷たくなったガラスに、朝日で気温が上昇するとことによって急激な温度差が生じます。この温度差が原因となって突然ガラスが割れる「熱割れ」が起こってしまうことがあるのです。災害対策と同様に「熱割れ」対策への取り組みが大切です。
今すぐ実践しよう!「熱割れ」からガラスを守る4箇条
その1: ガラスに物を密着させない
布団や毛布、枕などの寝具 ・家具(たんすやソファなど)を窓ガラスに密着させるのは避けましょう。衣類や洗濯物など乾燥させるために窓ガラスに掛けるのもNGです。観葉植物や観賞用水槽にも同様の注意が必要です。
その2: 家電製品を近づけない
空気清浄機や加湿器などの家電製品を窓ガラスに近づけないようにしましょう。
その3: カーテンにも注意して
遮光カーテンや厚手のカーテンは、窓ガラスに直接触れないように距離を保つようにします。また、日中などカーテンを束ねる際にも窓ガラスに触れないように注意しましょう。
その4: 窓の周りにものを置かない
シャッターやロールブラインドを中途半端な位置で止めないようにしましょう。段ボールや紙類、ポスターなどをガラス面に貼るのもNGです。また、外にあるエアコン室外機や植物によって窓ガラスに影が生じるのを防ぎましょう。
放置すると危険!窓ガラスのヒビを見つけたときにすべきこと
窓ガラスにヒビが入っていると強度が著しく低下します。台風や地震などの災害時などにも、一瞬で割れてしまう危険性につながります。万が一窓ガラスのヒビを見つけたら、緊急に対策をとる必要があります。
<対策1> 養生テープで一時的に補強
窓ガラスのヒビを見つけたら、まず養生テープで一時的に補強します。
<対策2> 触れない
ガラスの割れ目を直接触ると手を切る恐れがあります。絶対に触れないように注意しましょう。
<対策3> 早急にガラス交換を依頼する
窓ガラスが下の階などに落下する可能性がある場合にはすぐに立ち入り禁止措置を取り、工務店や住宅会社、マンションの管理会社に連絡しましょう。早急にガラス交換を依頼することが大切です。
災害に備えて自宅の「ガラス」の見直しを
近年、災害や防犯対策として高い安全性を発揮しているのが「合わせガラス」です。安全性が高く、割れにくいとされています。合わせガラスが普及する以前は、薄い1枚板のガラスが使われいました。このガラスは耐久力が低く、わずかな衝撃で割れてしまう可能性があります。自宅など、身近にある窓ガラスの安全性を考えてみることも大切かもしれません。
いかがでしたか? 自宅の窓ガラスに潜む「熱割れ」のリスクを知って驚きました。窓ガラスに囲まれたリビングで過ごすことも多い我が家……。大切な家族が思わぬ被害に合わないためにも、災害対策の一つとして窓ガラスの対策を日頃から意識しようと思いました。皆さんも自宅の窓ガラス対策を始めてみませんか?
Mitomi/ライター