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犬が『膀胱炎』になっている時に見せるサイン5選

わんちゃんホンポ

犬の膀胱炎のサイン

膀胱の粘膜に炎症を起こす病気で細菌感染と尿結晶が主な原因です。

犬の尿結晶には様々な種類があり、種類によって治療法が全く違います。食事の改善・薬の投与・外科手術などです。

膀胱炎のサインが現れた時はすぐに病院へ行ってください。できるだけ新しい尿を持参するとすぐに検査をしてもらえます。エコー検査で膀胱内の様子を確認し結石の有無や、膀胱壁の様子を確認することができます。

オスはカテーテルという管を尿道に挿入して尿をとることができますが、メスの場合は採尿しにくい場合があります。

採尿できなかった場合は後日尿を持参してもらい再度検査を行います。

1.何度もトイレに行く

膀胱炎になると何度もトイレに行きます。残尿感があるからです。

出しすぎて尿が全くでないこともあります。

2.トイレに座ったまま動かない

残尿感からトイレに座ったまま動かなくなります。

おしっこがまだあるような残尿感があるからです。

3.トイレの時間が長くなる

おしっこが出終わるまでに時間がかかるため、トイレの時間が長くなります。

4.鳴き声をあげる

おしっこが出る時に痛みがあり、鳴き声をあげます。

あまりの痛さにジッとしていられず動き回ることもあります。

5.血尿が出る

膀胱炎の症状が悪化すると、尿に血が混じります。

初期段階では尿の色が濃くなったと感じたり、オレンジや赤っぽく見える程度で気づきにくいです。

重度になると血だけが出ていると感じるほど真っ赤になります。ペットシーツで排尿する犬は血尿に気づけますが、外で土や芝生に排尿する場合は全く気づけないことがあります。

陰部や包皮周りの被毛が赤色や茶色になっていないか確認してみましょう。

膀胱炎の原因と治療法

細菌感染

細菌感染による膀胱炎は「細菌性膀胱炎」と言います。

細菌感染が原因の膀胱炎はメスに起こりやすいです。尿道が太くて短いためです。オスは尿道が細くて長く、細菌感染を起こしにくいです。

大腸菌が膀胱炎の原因になることがありますが、メスは尿道と肛門の距離が近く、オスよりも感染しやすいです。

外で排尿をする時、陰部が地面に触れやすいことでも細菌感染しやすいです。膀胱内に細菌がいなくなるまで抗生物質の内服によって治療します。

尿結晶

犬の尿結晶には「ストルバイト」や「シュウ酸カルシウム」などの種類があります。

ストルバイトが膀胱炎の原因である時は、尿結晶を溶かして尿と一緒に排出する手助けをする療養食があります。食事の改善で治すことができます。

シュウ酸カルシウムが膀胱炎の原因である時は、外科手術が必要になる可能性があります。シュウ酸カルシウム結晶はストラバイト結晶のように療養食で溶かすことができません。注意が必要です。

膀胱炎の予防法

細菌感染による膀胱炎の予防法は、排泄を我慢させず水分補給をしっかり行うことです。日頃から水を飲む量が少ない犬には、適量の水を飲めるような工夫が必要です。

体力や免疫力が低下している時にも、細菌感染しやすいです。体調の変化を見逃さないようにしましょう。

外で排尿をした後は、陰部を温かいシャワーで洗い流すなど清潔を保ちましょう。

トイレを我慢させない

おしっこを我慢させる時間が長いと、膀胱内に細菌が繁殖しやすいです。

外に出なければ排尿することができず我慢することが習慣になっている犬は、おしっこをティッシュで吸い取って血尿の有無を確認してみると良いです。

遺伝

膀胱炎の原因になるストルバイト(尿結晶)は遺伝性が高いとされています。もともと尿が酸性に近い状態です。

膀胱炎の症状が全くない状態でも尿検査をしてみると尿のpHが高いことが発見されます。pHという数値で表しますが、pH8.0を超えると治療が必要です。

遺伝によってpHが高い犬は膀胱炎やストルバイトの有無に関係なく、予防のための治療を続けなければならないことがあります。ドッグフードを療養食にするだけで可能です。

まとめ

犬が膀胱炎になっている時に見せるサインは主に5つあります。膀胱炎の原因・治療法・予防法もぜひお役立てください。

日頃から愛犬のおしっこの確認をお願いします。ニオイと色の変化を見ると膀胱炎や病気に気づきやすいです。


(獣医師監修:平松育子)

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