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binot.

湘南人

平塚駅から少し歩いた静かな裏通りに、ナチュラルワインバー「binot.(ビーノ)」はあります。大通りの喧騒から離れた住宅街の一角に、ふっと灯りがともるように現れる小さな空間。

気取らず過ごせる空気がありながら、ワインの背景にある物語を感じられる──そんなbinot.さんにお邪魔してきました。

ワインを“飲む”と“買う”がつながる空間|binot.の店内と酒販スペース

扉を開けると、カウンターを中心にした落ち着いたバーの雰囲気が広がり、ゆったりとグラスを傾けるお客さんの姿が自然に目に入ってきます。

店内の奥には酒販スペースがあり、棚には国内外の自然派ワインがずらりと並んでいます。ボトルには、阿部さんが自ら手書きした説明タグが添えられていて、造り手の背景や味わいのニュアンスが丁寧に記されています。

気になるボトルは購入できるほか、抜栓料を支払えば店内で楽しむこともできます。ワインを“買う”ことと“飲む”ことが自然につながる、binot.ならではの心地よいリズムが流れています。

また、店内で提供している冷菜の一部はテイクアウトできます。ピクルス、レバームースやポークリエットなどのbinot.オリジナルの肴、産地にこだわったチーズなど、ワインと合わせたくなるフードがたくさん並びます。家でもbinot.の味を楽しめるのが嬉しいところです。

自然派ワインを“丁寧に伝える”。店主・阿部剛さんの歩み

binot.を語るうえで欠かせないのが、店主・阿部剛さんの存在です。 阿部さんは鎌倉で総菜店を営んでいたころ、ワインに魅了され、「満月ワインバー」というイベントをスタート。2009年には店名を「binot.」に変え、鎌倉でワインバーとしての営業を始めました。

2023年、鎌倉より西へ新しい場所を探す中で平塚の物件と出会い、移転を決意。同時に酒販免許を取得し、ワインショップ「さかえ」を併設する形で現在のbinot.が誕生しました。

阿部さんは「自然派ワインに寄り添いたい」と話します。 その言葉のとおり、ワインの仕入れは“関係づくり”から始まります。

新しい造り手と出会うと、まずは農園へ足を運び、一緒に作業をし、汗を流し、語り合い、ときには一緒にお酒を飲む。そうして「どんな人が、どんな思いでワインを造っているのか」を知ることを大切にしているそうです。

自然派ワインは日本ではまだ少数派。湿度が高く、梅雨もある日本で無農薬・減農薬のワインづくりは難易度が高いといわれています。それでも挑戦する造り手がいるのは、美味しさへの追求と、環境への配慮があるから。

「今30代の造り手たちの10年後が楽しみなんです。その10年後を支えるのは、今の30代のお客さん。だからこそ、若い人たちにも自然派ワインの美味しさを知ってほしい」

静かに語るその言葉には、造り手への敬意と、未来への期待が宿っていました。

畑の野菜、マタギの鹿、こだわりのチーズ。binot.の料理は“つながり”から生まれる

binot.の料理は、ワインと同じく“つながり”から生まれています。 阿部さんは今も鎌倉で自分の畑を持ち、店で使う野菜の一部を育てています。

平塚に移転してからは、小田原のマタギ団体「ジャパン・マルチハンターズ」とのつながりも生まれました。

取材日のメニューにも「小田原鹿のサラミ」「熱海 猪ミートソースのショートパスタ」が並び、どれも自然派ワインとの相性が抜群。

チーズも、友人や取引先の紹介でつながった岡山や滋賀の生産者から仕入れたものを使用しています。素材の味を引き出す丁寧な料理がワインの個性をより引き立ててくれます。

取材当日にいただいたワインと料理

取材当日、筆者は宮城の「DELAWARE 2024(900円・税込)」をグラスでいただきました。 香りは華やかで、果実味の奥にやわらかな酸があり、飲み進めるほどに表情が変わる一杯。

合わせたのは、メニューの中で阿部さんにおすすめいただいた「白インゲン豆とピスタチオのパテ(430円・税込)」。 素材の旨味がしっかりと感じられ、ワインの酸と香りが料理の輪郭をやさしく引き立ててくれます。

一皿と一杯が互いを補い合い、自然派ワインの魅力をより深く感じられる組み合わせでした。

自然派ワインの魅力を広げるために。イベントやおすすめワインをInstagramで発信中

平塚に移転してから、阿部さんはワイナリーを招いたイベントや試飲会など、新しい取り組みにも挑戦しています。かつて鎌倉で開催していた「満月ワインバー」の精神を受け継ぎながら、自然派ワインを気軽に楽しめる“場”をつくることを大切にしているそうです。

自然派ワインは「少し敷居が高い」と感じられることもありますが、阿部さんは“知りたい人には丁寧に伝える”というスタンスを大切にしており、気負わず楽しめる雰囲気づくりを心がけています。

毎月のイベント情報や、その日のグラスワイン、入荷したばかりのボトルなどはInstagramで積極的に発信されています。 訪れる前にチェックすると、binot.で過ごす時間がより豊かになるはずです。

自然派ワインの物語にそっと触れられる場所、binot.へ

binot.は、自然派ワインの奥深さを静かに、そして丁寧に伝えてくれる場所です。 造り手の想い、土地の恵み、店主の哲学──それらが、一杯のワインを通してそっと訪れる人に寄り添います。

気軽に立ち寄れる空気がありながら、ワインの背景にある物語を感じられる。 そんなbinot.で、自然派ワインの新しい一面に触れてみてはいかがでしょうか。

最寄り駅
JR東海道本線, 平塚駅

住所
〒254-0035 神奈川県平塚市宮の前6-20 クリオ平塚七番館102

駅徒歩
JR平塚駅より徒歩約6分

営業日
月曜日, 火曜日, 木曜日, 金曜日, 土曜日, 日曜日

営業時間
16:00~23:00

営業時間詳細
月・火・木曜日 16:00~21:00

定休日
水曜日, 年末年始

定休日詳細
大晦日、元旦

予約
電話予約

電話番号
0463-79-8239

受付開始
登録なし

受付終了
登録なし

予算(下限)
3000

予算(上限)
10000

支払い方法
現金, クレジットカード

支払い方法詳細
5, 000円以上のお会計のみクレジットカード利用可

手数料
サービス料10%

席数
10席

席の種類
テーブル席, カウンター席

個室
無し

貸切
貸切可能

最大予約人数
10人

喫煙可否
全席禁煙

駐車場
無し

設備・サービス
バリアフリー, オシャレな空間, 落ち着いた空間

コース内容
無し

ドリンクメニュー
ソフトドリンク, ビール, ワイン, 焼酎

利用シーン
ディナー, デート, 家族, 子ども, 友人, お一人様

アクセス

サービス
ペット同伴, テイクアウト, ベジタリアンメニュー, ビーガンメニュー

お子様連れ
可能

公式サイト
https://binot.co.jp/, https://www.instagram.com/winestore_sakae_binot/

開業年月日
2023-04-19

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