ケンコバ&しずちゃんの「いま一番復讐したい人」は誰!? 特設リング登場『モンキーマン』公開直前“真夏のファイトクラブ”開催
『モンキーマン』公開直前イベント開催!
気鋭監督ジョーダン・ピールと『ジョン・ウィック』シリーズ製作陣が、主演&初監督のデヴ・パテルを強力バックアップする今夏最大級の話題作『モンキーマン』が、いよいよ8月23日(金)より全国公開を迎える。
このたび待望の日本公開を目前に控え、ケンドーコバヤシ&しずちゃんがこの日のために設置された特設リングに登壇。社会の底辺から這い上がる本作の主人公にちなみ、「いま一番復讐したいのは?」という問いかけに2人は誰の名を挙げたのか? 映画『モンキーマン』公開直前<怒りの解放>イベントの模様をレポートする。
お笑い×格闘技の猛者、ケンコバ&しずちゃん登場
いよいよ今月23日(金)に迫った映画『モンキーマン』の公開を記念して、主人公〈モンキーマン〉が闇のファイトクラブで“殴られ屋”として登場することにちなみ、特設リングを設置しての公開直前イベントが開催された。
リングに登場したのは、“芸能界一の格闘技マニア”として名高いケンドーコバヤシ、そしてボクサーとしても活躍し、トークでも鋭いパンチ力を持つ南海キャンディーズ・しずちゃん。「どん底から鍛錬を積んで這いあがり強敵に立ち向かう」という、往年の少年マンガを思わせる熱いストーリーの魅力について、サブカルの猛者としても知られる両者の観点で、たっぷりとトークを披露した。
さらに、「怒りの解放」と「壮絶な復讐劇」で観る人のストレスも吹っ飛ぶ! と話題の本作にちなみ、2人が日頃から溜め込んでいる怒りやストレスを、リング上で思う存分発散していただくことに。まだまだ終わらない夏をさらに熱く盛り上げる、超激アツなイベントとなった。
ケンドーコバヤシ「主人公に共感できる」
しずちゃん「この主人公は本当に強いんだろうな」
モンキーマンこと主人公キッドが闇のファイトクラブで<殴られ屋>として日銭を稼いでいることにちなみ、ステージ上に作られた特設リングに登場したケンドーコバヤシとしずちゃん。この特設リングに立った感想について、ケンコバは「すごいっすね! 本当に鉄柱ですもんね」と本物のリングが用意されたことに驚きながらも、「こういうの好きなので、たたきつけるかもしれません!」と興奮。実際にプロの試合でも何度もリングに立ってきた経験を持つしずちゃんも、「私もリングに上がるとスイッチ入っちゃうので、たたきつけちゃうかも」と会場の笑いを誘った。
復讐の機会を伺いながらリング上で殴られ続ける日々を繰り返していた主人公キッドの、凶暴な復讐劇を描く映画『モンキーマン』。一足先に鑑賞したケンドーコバヤシは、「主人公に共感できる」とズバリ。「僕らのころは養成所やお弟子さんから始まるんですが、僕は地下ファイトクラブから来たので!」とまさかの経歴を明かしつつ、「復讐モノはみんな大好きですから。もちろん興奮しました!」と太鼓判を押す。
しずちゃんも「主人公がサンドバックを叩くシーンがあるんですが、タブラ(インドの伝統音楽に使われる代表的な太鼓)のリズムに合わせて叩いているんです。それを見て、『こんな練習方法あったんだ!』と思いました。アメリカに武者修行に行ったときにみんな音楽を聴いていたんですけど、日本人ってストイックなんですよね。私もこういう練習すればよかった」と、プロボクサーならではの視点での魅力を明かした。
本作は、あの『ジョン・ウィック』シリーズの製作スタッフによって作られた”本気のアクション”も絶賛されているが、壮絶なアクションシーンについて「画角がかっこいい」と感嘆するケンコバ。一方、しずちゃんからは「敵をオーブンレンジのとびらでバン! と倒すシーンは、やってみたいと思いました」と武闘派らしい具体的な感想コメントが。身近なものを武器にして戦う主人公の姿にほれ込んだようで、「流れるような動きのアクションって見た目以上に強く見せるように撮影すると思うんですけど、この主人公は本当に強いんだろうなと思えました。戦いたくないなと」と明かすと、すかさずケンコバから「戦うこと想定して見てたの!?」と鋭いツッコミが。
ケンコバが選ぶ「三大猿」は悟空にルフィ、そしてモンキーマン!?
そんなケンコバも“どん底”から這い上がっていく主人公の姿には共感したそうで、「本当にどん底の時を僕も経験していますからね。大阪で仕事がすべてなくなる事件を起こしてしまいまして……。ふつうは上京って、みんな憧れているものだと思いますが、自分だけは逃げるように……」と切実な過去を明かすと、しずちゃんも「中学の時に同級生の男の子に傷つくような発言をされたんですが、その時に『こいつら見返したる!』という気持ちになったのを思い出しました。どん底を経験したり傷ついたことがある人は共感できる主人公なんです」と、ぶ厚いキャリアを誇る両者ならではの見どころを語った。
本作で主人公のモチーフとして描かれているのが、インド神話における“猿頭の神”であるハヌマーン。ハヌマーンは「西遊記」はもちろん、漫画「ONE PIECE」などにも影響を与えた存在として有名だ。芸能界きっての漫画マニアとしても知られるケンコバは、「孫悟空、ルフィ、そしてモンキーマンと、まさに“三大猿”といっていいですよね。<豊臣秀吉よりモンキーマン>ですよ」と、本作の核となるモチーフにも注目したようだ。
そのモンキーマンが何度も這い上がろうとしては挫折を繰り返す本作の展開には胸を打たれるが、「実際に自分だったら相当なストレス」と感じるという2人は、それぞれ独自の“ストレス解消法”を披露。ケンコバは「内緒だったんですけど、今日は特別に……。酒です」と断言。しずちゃんから「知ってる」と突っ込まれるも、「お酒を飲む番組をやらせていただいているので、ストレスはないです」と豪語した。
かたや、しずちゃんは「お酒も好きだけど、走って汗をかいたらスッキリしますね。普段が基本的に穏やかなので、闘争心を出すのに時間がかかってしまって自分からなかなかできないんです。それを見ていたトレーナーが私を怒らせようと、サンドバックに山ちゃんの写真を貼ってくれて……そしたらいい感じだったんですよ! 怒りって大事なんだなと。心と体ってつながってるんだなって」と、おなじみの相方ネタで会場を笑わせた。
いま一番復讐したいのは?「相席スタートの山添」「山ちゃんの周囲の人」
イベントも佳境に入り、本作のストーリーにちなんで「いま一番復讐したい人」をフリップに書いて披露した2人。ケンコバは「相席スタートの山添です。かわいがっている後輩なんですけど、2週連続でご飯に行ったんです。1回目は山添が行きたい店で食べようといって、お店に入ったら先に他の芸人さんが3人いて予定より出費が……。そして一昨日も山添とご飯に行ったら、お店に先に芸人が6人もいて……。2週連続で山添に10万円も使わされてて腹立つなって……事前に手配してた気配すらあるんですよ、腹立つでしょ。最近クーラー止めたり節約してます!」と切実なブチ切れエピソードを披露した。
すると、しずちゃんは「“山ちゃんの周りの人”ですね。今まではこういう時に『山ちゃん』と言ってたんですけど、最近違うかなって気づいたんです。山ちゃんをこんな人間にした、周りの人間が悪いんじゃないかなって。山ちゃんを“復讐の鬼”にした人間がいるんですよ」と語り始める。「大阪で活動してた時に街を歩いてたら、知らない兄ちゃんが山ちゃんを馬鹿にした時があって。山ちゃんは反撃できなくて、その兄ちゃんが車に乗って去っていったのを見て“呪い”をかけてたんです。そんな風に、山ちゃんをクソみたいな人間にしたこの男に復讐したい。山ちゃんはまだ復讐の途中なんです。まさにモンキーマンなんです!」と意外な相方愛を明かし、さらにその復讐を果たすという意味を込めて、特設リング上でフリップを一撃で破壊!
華麗な右ストレートを披露し、すっきりした笑顔を見せていたしずちゃん。そのパンチを受けたケンコバは想像以上の威力に「ビビった!」と驚愕し、あまりにも強烈な右ストレートに「すごかったです! 素晴らしいですよね。短い距離なのに強くていいパンチでした」と絶賛しつつ、「暴力ではなにも解決しない、というメッセージを送りたいですね」と会場を笑わせた。
イベントの最後には、「いまは一番残暑がしんどい時期ですが、だるさを必ず吹き飛ばすアクションがあるので是非ご覧ください!」(ケンドーコバヤシ)、「今まで見たことない、ただのアクション映画じゃない復讐劇です。皆さん楽しめると思いますので見てください!」(しずちゃん)とコメントし、イベントは終始笑いと熱気にあふれたまま幕を閉じた。
『モンキーマン』は2024年8月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開