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スリランカ遠征釣行でモンスターラッシュ!バラマンディにナイフフィッシュにGT獲った

TSURINEWS

バラマンディ(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

今年の2月上旬、私は日本から南西に約6500km離れたインド洋に浮かぶ国「スリランカ」に出向いた。目的はもちろん釣りである。ターゲットとなる魚は、バラマンディ、ナイフフィッシュ、GTなど多岐におよび、まさに釣りの楽園といったところだ。今回はその中でもバラマンディとナイフフィッシュを捕らえた際の釣行模様を詳しくお伝えしたいと思う。

スリランカへ海外遠征釣行

早朝、福岡空港を発ち、シンガポールで乗り継ぎ現地時刻で午後11時にセイロン島の大地を踏みしめた。空港を出ると、むせ返るような熱気と微かな香辛料の香りが鼻を突く。バンコクでも感じた独特の雰囲気を再び受けたことで感傷的になってしまったが、明日から始まる夢の4日間に備えて、この日は早々にベッドに潜る運びとなった。

翌日、起床後しばらくすると、釣りをサポートしてくれるガイドのニコさんとシャクティさんがボートでホテル横の桟橋まで迎えに来てくれた。急いで朝食を済ませ、午前8時ごろに出船し、いよいよ釣り開始。

スリランカでのタックル(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

マングローブジャックが登場

この日のターゲットはバラマンディ、ナイフフィッシュだ。はじめに使用したルアーは実績のある110mmのジャークベイト。ジャークとステイをおり交ぜながら、目に見えるティンバー、葦などのストラクチャーや沖のカレント周りをテンポよく打っていく。

開始すぐに激しいアタリがあり、素早くフッキングを入れた。下に突っ込もうとするのを強引に止め、ネットイン。釣ったのは、50cmほどのマングローブジャックだった。日本ではゴマフエダイと呼ばれ、沖縄など南西諸島に生息する魚だ。

その後も同じポイントで、メッキやレディフィッシュなどをキャッチしたが本命は現れない。

本命ナイフフィッシュをキャッチ!

昼食後はガイドの判断で上流に向かう。ここはナイフフィッシュがよく釣れるポイントのようで、あちこちで魚がブレス(水面で空気を吸うこと)をしている。事前情報でかなり気難しい魚だと聞いていたので、フィネスに誘うことができるライトタックルに持ち替えた。使うのはレンジバイブの45ESに瞬貫トレブルのシャープ10を付けたかなりギリギリを攻めたセッティングのルアーだ。

また、チャドー(ジャイアントスネークヘッド)など、この手のブレスをする魚の多くは、フィーディングタイム以外は縦の動きに反応する傾向が強く、誘いの基本はリフト・アンド・フォール。ブレスを目視したら、その少し先にルアーをキャスト。ボトムを取ったら軽くシャクって、ラインを張らず緩めずの状態でフォールさせていく。

これを繰り返していると「コツッ」と微かなアタリがあった。ハリが弱いのでスウィープにフッキングをする。魚を怒らせないようにドラグを出しながら、優しく距離を詰める。上がってきたのは60~70cmほどの本命ナイフフィッシュだ。
時合いを逃すまいと、喜びをかみしめる時間もほどほどに釣り再開。この釣法で午後5時のストップフィッシングまでにさらに3尾のナイフフィッシュをキャッチ。

2日目はバラマンディ狙い

2日目、前日と同じく午前8時に出船。今回は前日よりもかなりシャローなエリアだ。ジャークベイトでは少し潜りすぎてしまい、水生植物を拾ってしまうため、板オモリを外し、フックを少し軽いものにした。

するとすぐに「ゴツン」というロッドが弾かれるようなバイトがあり、リーダーを確認してみると、ヒットもしていないのに結束から10cmほどがザラザラに傷ついていた。間違いなく、バラマンディだろう。

同じポイントをしばらく流していると、先ほどと同じ強烈なバイト。今度はしっかりフッキングが決まったようで、数分のファイトのあと、危なげなくネットイン。夢にまで見たネイティブのバラマンディだ。タイの養殖された魚と違い、金色に輝く鱗(ウロコ)が非常に印象的だった。

バラマンディをキャッチ(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

その後も連続ヒットとはいかなかったが、ルアーのサイズダウンやレンジの変更などをおこない、3尾を追加し、この日はストップフィッシングとなった。

ガッチリとフッキング(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

GTもキャッチ成功

その後の2日間はGT(ロウニンアジ)を狙う。慣れないビッグゲームだが、なんとかアベレージサイズのGTを1尾キャッチ。先週の大雨の影響かレイクとは打って変わりかなり厳しい状況の海だったが、同行者全員安打と最高の締めくくりとなった。

GTも仕留めた(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

今回で3度目となる海外での釣り。今回も新しい魚種や現地の人とのコミュニケーションを通して、釣りの楽しさを再実感できたように思う。たとえ言葉が通じなくとも、釣りという共通のレジャーで心を通わせることはできるのだと、強く伝えたい。

ぜひ皆さんも海外での釣りにチャレンジしてみてはいかがだろうか。必ず、そこには新しい発見や出会いが待っていることだろう。

こんなモンスターフィッシュと出会えるかも?(提供:週刊つりニュース西部版 別府幹太)

<週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジ環境大学部4年 別府幹太/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年7月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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