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【台風情報】台風10号進路予想と必要な備え 北海道に近づくのは1日か2日にずれ込む可能性も/気象予報士が解説

Sitakke

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台風10号の進路予想や、北海道への影響について、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士が解説します。

北海道の大雨の原因は

大雨の原因は、北海道付近に停滞する前線です。
台風は離れたところにありますが、台風周辺の暖かく湿った空気が前線を刺激し、大雨になっています。

きょう27日(火)の雨を振り返ると、午前3時ごろから奥尻島などで雨が強まりはじめ、その後は道北や道南方面を中心に1時間に50ミリくらい、傘が役に立たないくらいの雨の降り方になりました。

胆振の厚真町では、午前7時40分までの3時間で105.5ミリと、観測史上一番の大雨。夕張や富良野でも記録的な雨になりました。

その後は日中は一旦雨が落ち着きましたが、昼頃から再び函館など道南から雨が強まり、江別や胆振のむかわ、日高の平取町などで雨が強まっています。

27日(火)夜~28日(水)の雨の予想

今後の予想を見ると、27日夜も広く雨が降り、オホーツク海側などで雨が強まります。

前線が少し南に進むため、日付が変わると日本海側や道南から雨がやむでしょう。今夜にかけては土砂災害や河川の氾濫などに警戒してください。## 台風10号の進路予想 北海道への影響は

台風10号の進路も見ていきましょう。

非常に強い勢力の台風10号は、奄美大島の東をゆっくり進んでいます。
今後は進路を北に変えますが、さらに動きが遅くなっています。

30日(金)にかけて九州を通過、その後31日(土)にかけて西日本、東日本を通過しますが、1日(日)に東日本で再び動きが遅くなりそうです。

予報円が大きく、どこに行くか不確実な部分もありますが、北海道に近づくのは1日(日)、もしくは2日(月)にずれ込む可能性もあるので、最新情報を確認してください。

どんな備えが必要?

台風が近づく前から暖かく湿った空気の影響で、太平洋側を中心に雨が続き、長雨によって大雨になるおそれがあります。

地盤が緩み、川は増水し災害の危険性が増すため、停電対策、お風呂に水をためるなど断水の対策、非常時に持ち出すものをリュックにまとめておきましょう。

まだまだ油断できない状況が続きそうです。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」では毎週月~金に、日々のくわしい天気予報もお伝えしています。
⇒【★最新記事:台風を押し流す風が弱く、ノロノロ台風に 近づく前から雨量が多くなるか】

文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。

※27日(火)午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。

編集:Sitakke編集部IKU

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