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8年間ニートだった私が「空白期間」をさらけ出した上で内定を得られた、たった1つの方法

ロケットニュース24

うすうす皆さんお察しかもしれないが、本日2月10日は「ニートの日」である。こんなに美しく切ない語呂合わせが他にあるだろうか。ともあれ今回はこの「ニートの日」にちなんで、8年間ニートだった筆者に、少し過去の話をさせてほしい。

過去といっても、そう遠くはない。約1年前のニート末期の頃、筆者はこうしてロケットニュースの外部ライターになる前に、ちょっとした就職活動めいたことを行っていた。そして8年間の空白期間を背負いながらも、運良く3社中1社から内定を頂けた。

にもかかわらず何故ライターをやっているのかについては以前書いた記事を参照してもらうとして……就活の際、筆者がどうやって空白期間のハンデを乗り越えたか、いかにして履歴書や面接を切り抜けたかについて書いていこうと思う。

・たった1つの方法

まず大前提だが、受ける会社によって事情は変わるし、前述の通り不採用になっている会社もある時点で、これから書くことが絶対的真理などとは口が裂けても言えない。したがって参考程度に受け取ってもらえれば幸いだ。

本題に入ろう。多くを語るつもりはない。そもそもニートが切れる手札など片手の指の数以下、いや、それどころか両目の数未満である。筆者が空白期間のハンデを乗り越えた、ただ1つの方法とは──

開き直ること

これに尽きる。あまりに単純すぎて面食らった方も多いかもしれないが、割と真剣に「開き直ること」が肝要だと思っている。

どういうことか。つまりはニートである己を変に隠そうとしないことだ。筆者は職歴がなかったので履歴書の職歴欄には「なし」と記し、すずめの涙ほどのバイト経験を書き添えた。虚偽の経歴をでっち上げたりも決してしなかった。正直村のニートである。

だがこれだけでは勝算はすがすがしいまでに皆無だ。そこで筆者の場合、ニート期間のあいだにやっていたことを自己PR欄に書いた。ひたすら小説創作しかしていなかったが、その経歴を率直に打ち明けた。

ただし打ち明けて終わりではなく、それによって何を得られたかも合わせて綴った。1つのことに取り組む努力だとか、根気強さだとかである。企業に役に立つ人間かどうかを、何とか示す必要があったからだ。

どんな小さなことでもいいから正直に、強気に書くことが大事だと思う。嘘をついてもどうせバレる。だが武器がなくては戦えない。ゆえに正直村にいながらにして、ふてぶてしさという刃を携えるわけである。

ニート期間中の出来事で履歴書に書けるようなことがないなら、学生時代まで遡ってもいい。それでも見つからなければ、履歴書を書く直前に新しい何かに挑戦するのでもいい。とにかく材料を見出して書く。それだけだ。

空白期間がない人に比べれば圧倒的に不利なのは確かで、ニートを続けてきた経歴も動かしようがないのだから、自らの「持たざる者」という現実を受け入れて泥臭く這いずり回るしか道はないのだ。

運良く面接に通ったあとも、やることは同じである。筆者はむしろ自分から積極的に空白期間に言及し、機先を制することで開き直った。虚飾することなく、いかに自分を強く見せるか。そんな襟のないエリマキトカゲのような精神で立ち回った。

繰り返しになるが、こうした立ち回りが相手側に対して確実に有効とは断言できない。しかし開き直っていたおかげで、少なくとも筆者にとっては確実なメリットというのが2つほど生まれていたのだ。

・2つのメリット

1つは、開き直ることで常に堂々としていられた点だ。ニートであることを負い目に感じなければ、就職活動に前向きに取り組めるし、面接の際にも受け答えに張りが出る。ウジウジしているよりも印象は良くなるだろう。

迷いがないと、だんだん怖いものもなくなってくる。なにせ8年間ニートをやってきた過去よりグロテスクな傷はそうそうない。そこを開き直っている人間の振る舞いには、自然と余裕が出てくるものである。

加えて2つ目のメリットは、変な後悔がなくなる点だ。ニート歴を負い目に感じ続けていると、いざ不採用になった場合に「履歴書で言及するべきだっただろうか」とか、「面接で突っ込まれた時にもっと堂々としておくべきだっただろうか」とか、そうした悔いが残ることになりかねない。

悔いが残ったままだと、次の挑戦にも弾みがつきづらい。それならいっそ自分がニートであることを潔くさらけ出した方がいいと筆者は考える。

ただ、当然ながらやりすぎはよくない。「朕(ちん)はニートなり」などという偉そうな態度はもってのほかだ。「私はニートです」くらいの塩梅が丁度良かろう。

また、もし自分に何か悪い点があってニートになってしまったのなら、それを忘れてはならないだろう。正当化の手段としてではなく、あくまで現実を乗り越え、未来をつかむための一時的な儀式として開き直ることをお勧めする。

・1度きりの人生

さて、ここまでつらつらと書き連ねてきたが、皆さんお察しの通り、要は精神論である。とはいえ精神論も馬鹿にはできない。むしろニートにまず必要なのは精神的なバネだとさえ思う。

実際、筆者は開き直ることで就活中のモチベーションを高く保てたのだ。1度きりの人生、どうせ死ぬなら前向きに生きてこそだろう。もしいま現在ニートである方や、それに近い境遇の方がこの記事を読んでくださっているなら、ぜひ参考にしていただけたらと思う。

とにもかくにも世知辛いこのご時世、ニートではない方々も含め、みな健やかな心で勤労感謝の日を迎えられれば幸いだ。お後がよろしいようで。

執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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