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【新型栄養失調】食べているのに栄養不足? 高齢者に増加中の「PEM」とは【DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則】

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【新型栄養失調】食べているのに栄養不足? 高齢者に増加中の「PEM」とは【DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則】

増加している高齢者の低栄養「PEM(ペム)」とは

 人が生きるために重要な栄養素であるタンパク質と、体を動かすために必要なエネルギーの両方が不足した状態を、PEM(Protein Energy Malnutrition:タンパク質・エネルギー低栄養)といいます。年齢問わず誰でも陥る可能性はありますが、特に高齢者は、このPEMに陥るリスクが高いことが知られています。

 PEMは、その原因や症状の違いから、いくつかのタイプに分類されます。タンパク質不足が主な原因となり、むくみや肝臓の脂肪化などがみられるクワシオルコル型、エネルギー不足が主な原因で、著しい体重減少や筋肉の萎縮を起こすマラスムス型、そして両方の特徴が混在するクワシオルコル・マラスムス型です。

高齢者がPEMになりやすい背景には、主に次のような要因があります。

●噛む力や飲み込む力の低下
●味や香りを感じる五感の衰え
●一人暮らしなどで買い物に行くことや家事をすることが困難になる
●身近な人との別れや意欲の低下による抑うつ傾向

これらが重なることで食事量が減減少し、低栄養状態に陥りやすくなります。

 低栄養の状態が続くと、筋力が低下して転倒や骨折のリスクが高まるほか、血管内に水分を保つ力が弱まり、体がむくみやすくなります。また、免疫力が低下することで風邪や肺炎にかかりやすくなり、病気やけがをきっかけに活動量が減少します。高齢者の場合は買い物や家事をすることが困難になるなどの事情から食事の栄養バランスが偏ることも多く、必要な栄養が足りていない状態になることもあります。こうした状態は「新型栄養失調」と呼ばれることもあります。

 PEMに陥っていないかは、身体計測や血液検査の結果から総合的に医師が判断します。なかでも血液検査で測定されるアルブミンの数値は、体内のタンパク質の状態を反映する指標の一つであり、PEMかどうかを判断する際の目安のひとつになります

 PEM予防の基本は、タンパク質豊富な食材を十分に含む栄養バランスの整った食事を、できるだけ毎日同じ時間にとること。食欲がない場合は、少量ずつ回数を増やしたり、食べやすい調理方法に工夫したりすることも重要です。

【出典】『DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則』著:栗原毅/栗原丈徳

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