【菊池市】ぎょぎょぎょ!巨人の指が、地中から伸びてきているみたい!!樹齢700年の大楠が圧巻~福本八幡宮~
菊池市泗水町福本にあまりにも大きな木を発見。そこに引き寄せられていくと、福本八幡宮という神社があり、敷地内に三つの菊池遺産がありました。
場所は孔子公園近く
【熊本一謎の公園?】泗水町にある孔子公園に行ってみた!【ネタ】 | 肥後ジャーナル - 熊本の今をお届けするメディアサイト (higojournal.com)孔子公園から車で3分。とても静かな場所です。牛の声が風に乗って聞こえてきました。
数台置ける駐車場があります。 まず車を置いたらこんなものが。
一字一石塔。(いちじいっせきとう) 小石を集め、経文を小石一つに1字ずつ書き写し、先祖などの冥福を祈って地中に埋め、その上に印として石碑を建てたものが一字一石塔。 ここにあるものは、正徳4年建立。助右衛門という人が亡くなった両親の冥福と武運長久(ぶうんちょうきゅう..武人としての命運が長く続くこと。また、出征した兵がいつまでも無事なこと。)を祈念して建てたものだそう。
長い時間を掛けて作られたものが、この下に埋まっているんだなぁ。この塔はきのこみたいにひょっこりとしたフォルムでした。
整備された美しい神社
道路沿いに現れる福本八幡宮。
木々の隙間から光がたっぷりと入り明るい場所です。
福本八幡宮自体が菊池遺産となっております。
広々とした境内です。「触ると危険」という張り紙がたくさんあるので気を付けてください。
拝殿にて手を合わせます。
砲弾がありました。神社で時々見かける砲弾。何故こんな所に?と思いネットにて調べてみると、
日露戦争では2万個以上の砲弾が寺社仏閣に奉納 なお、各地の寺院や神社にはなぜか、砲弾が奉納されていることが多い。 これは日清戦争後、「陸軍戦利品整理委員会」が戦争記念品として自治体に分配したのがきっかけだ。 そこから寺院や神社、学校、役場などに分けられた。
との事。
裏に回ると、
大きな大きな楠があります。
樹齢700年。
土から盛り上がっている根っこ。まだまだ活発なようです。
まるで巨人の指のような根が圧巻です。
高さは約26m、枝張り約33m、幹周りは約8m。
下に埋まっているもの、上に伸びるもの。その中間に立って、沢山の歴史を感じます。 少し秋を帯びた風が木々を揺らし、静かな住宅にざわざわという葉の音を立て、心地の良い空間でした。 大楠を見上げ、700年という時の長さを理解しようとしてみますが、その木を見上げた首が少し痛くなり、自らをちっぽけな生き物だと感じるだけなのでした。
早鷹天神(はいたかてんじん)
大楠の横に、「早鷹天神」というものがありました。南京錠で閉じられた小屋に厳重に収められておりました。
元は神社の小高い所にあり、明治時代頃に現在地に遷座した。地元では「ハイタカさん」と親しみを込めて呼ぶ。早鷹天神座像は神像一本彫りで、彩色衣冠束帯刀を帯ぶ座像である。 とのこと。 衣冠束 とは
衣冠束帯(いかんそくたい、古音:いくわんそくたい)とは、平安時代後期に生まれた日本の衣裳の名称の一つで、公家の正装をいう
見にくいですが、歴史でよく見る服装です。
失礼のないように、少しだけ覗いて写真を撮らせてもらいました。
たった今供えられたような榊がピカピカとしており、地域の方々に今もなお大切にされているものなんだなと感じました。1336年創立とは、また気が遠くなるような昔昔。これからも大切されていきますように。
鳥居の上には石が乗っており、幼少期に自分も必死でそうやって遊んでいたことを思い出しました。
神社の外へもどんどん超えてゆく大楠の根と枝。
この大楠から見た私達の生活は、数分間カーブミラーに写る雲のような、小さなものでしょう。大きな木に出会うと、いい意味で持たされた時間を短く感じ、毎日を大切に生きて行かなければと、感じさせられます。 忙しい生活がありながらも、このような歴史遺産を大切にされている方々に感謝いたします。 ※ゴミ箱などはありませんので、来た時よりも美しく、をよろしくお願い致します。