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『ブラックパンサー』故チャドウィック・ボーズマン、『罪人たち』に影響 ─ 「ああ、監督は喪失から立ち直りきっていないのかもしれない」

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『ブラックパンサー』シリーズのライアン・クーグラー監督による最新作『罪人たち』が、映画賞シーズンの有力候補として話題だ。2026年(第83回)ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)ほか7部門にノミネート。での健闘を期待する声も大きい。

米では、『罪人たち』の製作に、2020年に逝去したチャドウィック・ボーズマンの影響があったことが明かされている。『ブラックパンサー』(2018)でタッグを組んだボーズマンとクーグラーは深い友情で結ばれ、撮影後には、ボーズマンからブレスレットを贈られていたというのだ。

「彼が亡くなったあと、(ブレスレットを)必死に探しました。僕は、彼の存在を当たり前だと思っていたんです。いつもそばにいるものと思っていた。」

もう何ひとつとして当たり前とは思えない──その思いが、ボーズマンを弔った『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)の完成後、クーグラーを『罪人たち』の製作へと急がせた。「すべてが奪われ、自分を支えてくれる観客に心を開く機会を失ってしまうのではないかという恐怖がありました」という。

舞台は1932年、アメリカ南部ミシシッピ州。双子の兄弟スモーク&スタックは、久々に戻ってきた故郷で、一攫千金を夢見てダンスホールをオープンさせる。当時禁じられていた酒や音楽、あらゆる欲望を詰め込んだような空間に、多くの人々が詰めかけた。ところが、“招かれざる者”が現れ、最高の歓喜は絶望に呑み込まれる……。

© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema® is a registered trademark of Dolby Laboratories

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クーグラーの大叔父からインスピレーションを受けた本作の企画は、製作会社Proximity Mediaを設立した妻やプロデューサーたちをも驚かせたという。しかしクーグラーは、自らにとって最もパーソナル、かつ最も野心的な企画に熱意を傾けた。登場人物たちは、大叔父と同じくなじみ深い人物にしたかったと話す。

「登場人物は、ただ皆さんとは状況が異なるだけです。黒人の小作人なら、金曜と土曜の夜、日曜の朝には教会で数時間の自由を得られる。希望や欲望、夢、野心は同じですが、この地の現実にぶつかっているのです。[中略]私たちの心の奥底には、理解できるものがあるはず。カメラを手に取るたび、“私がこの仕事をするのは、状況は違えど、誰もが基本的にはみな同じだからだ”と考えていました。」

『ブラックパンサー』や『クリード』など、既存の原作やオリジナル作品のある映画を手がけてきたクーグラーにとって、自身のオリジナル脚本は『フルートベール駅で』(2014)以来。究極的には自分以外によるべのない撮影を振り返り、「自分の弱さを感じました」という。

「他の映画では話さないようなことを俳優たちに話すようになったんです。彼らは、“ああ、監督は喪失から立ち直りきっていないのかもしれない”と理解してくれました。」

すでに『罪人たち』は多くの映画賞にノミネートされ、クーグラーはキャストたちと触れ合ったり、『エターナルズ』(2021)や『ハムネット』の旧友クロエ・ジャオ監督との再会を楽しんでいる。

「友達と会えるのは、いつだって幸せです」とクーグラーは話した。

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