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認知症当事者「希望」語る 「自分らしく地域貢献を」〈横浜市都筑区〉

タウンニュース

メイン会場の区役所会議室

『都筑区認知症フォーラム』が12日、都筑区役所をメイン会場に区内5カ所の地域ケアプラザをサテライト会場としてオンラインで配信された。認知症の当事者と専門家が対談し、認知症になっても希望が見える生活のあり方を体験談を通じて訴えた。

フォーラムを主催したのは都筑区認知症サポート連絡会と都筑区役所。2009年から毎年開催され、今回で13回。コロナ禍で各会場の参加人数が制限される中、150人が参加した。

今回のテーマは「認知症の希望」。自分の体験を広く知ってもらおうと、かながわオレンジ大使を務める若年性認知症の当事者が登壇。横浜市総合保健医療センターの若年性認知症支援コーディネーター・川中洋至さんと対談した。また認知症サポート医の小林雅子さんが解説役として参加した。

対談に先立ち、佐藤友也区長が「地域共生社会を築いていくことが大切。今回は当事者の生の声を聞くことができる貴重な機会」とあいさつ。

登壇した当事者は「家族から『物忘れが多い、書類の整理がつかない、怒りっぽい』と指摘され、受診した結果、アルツハイマー型認知症の診断を受けた」と説明。「戸惑いもあったが、現在は『できることをやろう』と週4日就労支援事業所に通って広報誌配りや弁当箱の洗浄作業をしている。『お変わりありませんか』の声かけを欠かさないよう努力している」と語り、自らも『お散歩ボランティア』として若い障害者を支えているほか、月2回アートスクールに通ったり、県や市が開く「本人ミーティングに参加したりと、活発に活動している生活ぶりを紹介した。「認知症になっても全てができなくなるわけではない。頑張ろうとしている人に活躍の場を与えてほしい。認知症になってもそれで終わりというわけではないので、これからも自分らしく地域に貢献していきたい。チャレンジしなくなったら、僕が僕でなくなる」と訴えた。

サポート医の小林さんは「認知症は個人差があり、確定診断も難しいが、症状や進行の程度も人それぞれ。出来ないことよりもできることに注目して活躍の道を開くことが大切。自分らしくいきいきと暮らしたいという思いが実現できるよう地域全体で取り組んでいく必要がある」と呼びかけた。

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