【相模原市南区】公民館運動会に変化 自治会対抗から自由参加へ
例年9月から11月に開催されている公民館主催の「運動会」の形態がコロナ禍前後から変化している。単位自治会対抗で順位を決めるものから自治会加入の有無にかかわらない自由参加への移行だ。主に自治会加入率の低下や担い手の高齢化が影響している。
加入率減影響
南区内では10ある公民館のうち、9つの公民館で以前より運動会を実施。館区内の小学校の校庭を借りて行われることが多く、地域の健康増進や住人同士の触れ合いを目的に開催されている。リレーや玉入れなどを行い、自治会対抗で順位を争う。参加者は自治会加入者だ。
そのような中、区内では自治会加入率が2019年は55・82%から25年は48・23%に低下。それに比例するように運動会への参加者の減少が課題になっていた。コロナ禍もあり、形態を見直したり、開催を取り辞めたりする公民館が出てきた。「運動会」ではなく、「体力テスト」などを実施しながら模索する例もある。
一方大野南、大野台、東林公民館の3つは2年前から参加者を「自治会加入者」という括りをやめ、地域の人ならだれでも参加できる「自由参加型」に切り替えて開催をしている。
模索しながら
大野台公民館は自治会対抗型を開催していた時は1日開催していたが、現在の「自由参加型」に変えてからは半日での実施と時間も短縮した。種目も輪投げや反復横跳びなどの体力テストで、準備に時間が取られないものとできるだけ簡略化も努めた。
実際、自治会に加入していなくても来場する参加者もいるという。「自治会に加入していなくても地域とのつながりは災害時には必要。そこに住む人たちが顔見知りになるきっかけにもなれば」と同館職員は話す。
大野南公民館は参加自治会が半分以下になったことから住所別ブロック戦の「自由参加型」に変更した。健康体育委員として長年運動会に携わる伊藤明さんは「自治会加入者という括りをなくし、『地域住民の楽しみ・健康・交流の視点に立つ』という事業の原点に回帰した」と話す一方で、課題を「周知」とした。「従来は自治会回覧板でお知らせすれば良かったが、自治会に加入していない人にも参加してほしいので、告知は模索している」という。今年は周辺の商店街に依頼し、ポスターを掲示してもらうことで、地域住民の参加につなげようとしている。
区内では現在、24年度から麻溝、大沼公民館、25年度から新磯、相模台公民館を含め、7つの公民館で「自由参加型」の形態がとられている。