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永野芽郁を「異常に叩く」人へ。不倫は絶対ダメ、でも…矛盾を生きている現代の既婚者たち

コクハク

永野芽郁(C)日刊ゲンダイ

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

あなた、関係なくないですか?

 夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。

 先日話題になった、永野芽郁さんと田中圭さんの“不倫疑惑”報道。本人たちは否定しているものの、自宅での密会にプライベートなLINEの文面まで流出し、SNSは大騒ぎ。特に女性からの激しいバッシングが止みません。

 正直、あれを見ていて思ったのは、「みんな、どうしてそんなに怒ってるの?」という素朴な疑問です。だって、あなた関係なくないですか?

 もちろん、芸能人だからこそ“見られる職業”としての責任はあるでしょう。でも、あれほどまでに当事者でもない人が感情を爆発させるのって、ちょっと不思議。

 もしかすると、世の中には「結婚しているのに恋愛するなんて許せない!」という強い正義感というより、「自分は我慢しているのにズルい」という抑圧からくる怒りが多く潜んでいるのではないか、と感じるのです。

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無関係な人が責める乱暴さ

本能的な欲求を…(写真:iStock)

 そもそも、不倫ってそんなに珍しいことじゃないと思っています。誰かと結婚して、何十年も一度も気持ちが揺れないなんて、現実的にはかなり難しい話。特に、夫婦の間でセックスレスが続いていたり、会話がなくなっていたりすれば、なおさらです。

 2024年の「ジャパン・セックス・サーベイ」によると、婚姻関係にあるカップルのうち、64.2%がセックスレス状態にあるとのこと。20年前の約2倍という結果に、「今やセックスレスは特別なことではない」と言える時代に突入しています。

 身体的なつながりだけじゃなく、精神的な安心感やスキンシップが失われると、人は孤独を埋める相手をどこかに求めたくなる。そんな誰もが抱く欲求を、無関係な人が単に「不倫=悪」と責めるのは、ちょっと乱暴すぎる気がします。

不倫はダメ。でも…矛盾を生きている現代の既婚者

社会人として、女性として(写真:iStock)

 誤解のないように言っておくと、不倫を肯定したいわけではありません。 

 ただ、「絶対に許せない! 最低!」と声を荒げる前に、(自分が不倫をしないにせよ)「自分だって、何かの拍子に近い感情を抱くかもしれない」と思ってみてもいいのでは? というのが私の考えです。

 仕事をしていると、どうしても人と出会う機会が多くなります。ましてや、永野芽郁さんのように“今をときめく”人気俳優ともなれば、モテないわけがないし、一般人には想像もできないほどの誘惑があるはずです。

 もしそんな時期に、パートナーに心を傷つけられ自己肯定感が下がり、どうしようもない気持ちになっていたら…。

 仕事を通して「一人の社会人として認められること」、そして「女性として見られること」。この両方があると、承認欲求って結構満たされてしまうんですよね。

自分がその立場になるかもしれない(写真:iStock)

 繰り返しますが、だからといって人の家庭を壊すようなことがあってはいけません。

 だけど、夫婦関係って、子どもやお金、親の介護、世間体…と、さまざまな事情が絡み合うもの。だからこそ、簡単に離婚できない人もたくさんいる。でも、心は動いてしまうこともある。

 そんな矛盾を生きているのが、現代の既婚者なのだと思います。

他人の選択を怒るより、自分の生活を

自分の生活を充実させる方が先(写真:iStock)

“浮気する側”にも、“された側”にも、それぞれの事情があって、単なる正義や道徳だけでは語れないことがたくさんあります。

 もちろん、その陰で傷つく人がいるのも事実。とはいえ、それは当事者間の話です。

 私が思うのは、自分の人生や生活に満足していれば、人の不倫をわざわざ叩くなんてこと、きっとしないんじゃないかということ。

 他人の選択に目くじらを立てるより、自分の毎日を充実させるほうが、ずっと健やかで建設的だと思いませんか?

(豆木メイ/フリーライター)

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