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“作家と対話”するオンライン展覧会。他人とのズレを感じて、自分の感性をクリアに

Harumari

“作家と対話”するオンライン展覧会。他人とのズレを感じて、自分の感性をクリアに

「みんなちがって、みんないい」――とは、かつて詩人の金子みすゞが詩に託した言葉だが、アート鑑賞にもその言葉がしっくりくる。アートと対峙した時の思いは人それぞれ。現在開催されているアーティスト・岡田鉄平の個展「疑え!Jargon Room 部」は、鑑賞者に自由な感想、意見を促す参加型の展覧会。専門家の見方、作者の思いはさておき、自分はこの作品にどんな思いを抱くのか。作者を含めた他者との違いに気づき、そのズレから無意識に持っていた固定観念や、自分の感受性を再発見しよう。

さまざまな形でアートに出逢う機会を提供する「ArtSticker」上で、アーティスト・岡田鉄平の個展「疑え!Jargon Room 部」が開催されている。これは、岡田が描いた作品と問いが週に1回出題され、鑑賞者がコメントでその解を答えるというもの。問いは、「作品のタイトルは何か?」「この絵に合う音楽、お酒、料理を述べよ。」(第1問より)といった、なかなかの想像力を要する内容が投げかけられている。作品と問いが公開された1週間後には、作者の解と作品タイトル、説明文が発表され、合計4問が出題される。現在、第3問目が出題中だ。

©︎Teppei Okada

この企画が開催された背景には、アート鑑賞にあたって「専門家の意見や指針、専門語は必要か?」「作者の意図は絶対なのか?」といった疑問を岡田本人が持っていたからだという。岡田によれば、本企画は鑑賞者の「凝り固まった、無意識の固定観念や先入観やおのおのの感受性を再確認、再定義、可視化へと赴く場所」(作家ステートメントより一部抜粋)とし、自由に意見を発言してもらうことで、他者との “ズレを楽しむ”ことを促している。

©︎Teppei Okada

鑑賞者の中から毎週「琴線に触れたで賞」なる賞が選ばれ、プレゼントも用意されている。作品に対してさまざまな見方や感想があるのは当然のこと。むしろその多様性がアートの醍醐味だ。内に秘めずに外に出して、思いもよらない感想、感性の違いごと楽しめば自分自身の視野も広がっていくだろう。

アイキャッチ画像:©︎Teppei Okada

https://artsticker.app/events/296/

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