「猫城主さんじゅーろーあしあと館」備中松山城(岡山県)の麓にOPEN!
岡山県は高梁市にある備中松山城の大人気城主をご存じですか? はい、「猫城主」こと猫のさんじゅーろーですね。人気がありすぎて、なんと記念館ができてしまいました! どんな記念館なのか、城びとアンバサダーのたけ◎曲輪衆さんがレポート!
秋から初冬にかけてのとても美しい雲海で有名な現存12天守のある備中松山城。
猫城主のいる城としても人気のあるお城です。
猫城主の名前はさんじゅーろー。お城ファンにとっては、もうおなじみの人気者ですね。さんじゅーろーが猫城主に就任して昨年12月に5周年を迎えました。そしてさんじゅーろーの日である 2024年3月16日に新たに「猫城主さんじゅーろーあしあと館」が備中松山城の麓にある石火矢町ふるさと村 武家屋敷内にオープンしました。すでに高梁市の新たな人気観光スポットになりつつあります。このさんじゅーろーあしあと館の様子をレポートします。
「猫城主さんじゅーろー」の生い立ち
さんじゅーろーが備中松山城に現れたのは平成30年(2018)の岡山に甚大な被害をもたらした西日本豪雨の直後でした。備中松山城にたどり着いたさんじゅーろーは、すっかりお城が気に入り、いつの間にか住むようになったのです。あまりにも人懐っこくて可愛いので、本丸にも来るようになってからは、お城の管理人さんも餌をあげるようになりました。
さんじゅーろー公式写真より (一社)高梁市観光協会提供
備中松山城にはとっても可愛い人懐っこい猫がいるとSNSで話題になり、地元の新聞に掲載されたことがきっかけとなり人気が急上昇。さんじゅーろーに会いに来る観光客が一気に増えました。この頃はまだ、毎日備中松山城にいるけど、外猫的な存在のさんじゅーろーでした。そんな中飼い主が現れたり、脱走事件があったりといろいろありましたが、愛猫家の元飼い主の方のご好意により高梁市観光協会が譲り受けることになり、これを機会に正式に猫城主に就任し、備中松山城の本丸に住むようになりました。
「猫城主さんじゅーろーあしあと館」城下の武家屋敷内にOPEN!
「猫城主さんじゅーろーあしあと館」は、2024年3月16日(さんじゅーろーの日)に備中松山城南麓にある「石火矢町ふるさと村」にある武家屋敷旧埴原家内にOPENしました。
OPEN当日は全国からさんじゅーろーファンが駆けつけました。オープニングの儀には、特別に城主様のさんじゅーろーも出席し、式終了後には自然と撮影会も始まりました。陣羽織をはおり、堂々たる城主様っぷりです。
「猫城主さんじゅーろーあしあと館」の中はどんな感じ?
すぐ近くに駐車場 (無料) があるのもとっても便利
あしあと館は、備中松山城の麓にある石火屋町ふるさと村の中にあるので、備中松山城を訪れた後にも立ち寄りやすい場所です。武家屋敷の門を入り、左手に受付のある武家屋敷の離れの建物が「猫城主さんじゅーろーあしあと館」です。
さっそく中に入ってみましょう。
中に入るととっても大きい「さんじゅーろー」がまず出迎えてくれます。
奥にはさんじゅーろークイズのパネルや、年表がありました。
(左)クイズに答えると抽選でさんじゅーろーのぬいぐるみやオリジナルグッズが当たリます、(右)さんじゅーろー、いろんなことがあったんだね
その隣には 椅子の並んだミニシアターがあり、さんじゅーろーの生い立ちが、動画で紹介されています。さんじゅーろーって元は飼い主さんにとっても愛されてた飼い猫だったんですね。
この動画を見ると、さんじゅーろーの今までの足跡(そくせき)がよ~くわかります
その隣には新グッズ「 にゃんガチャ」が置いてありました。 1回500円でさんじゅーろーのイラストのアクリルスタンドとアクリルキーホルダー各5種類が入っています。
他にもクリアファイル他ポストカードなど、さんじゅーろーグッズ販売コーナーもありました。
(左)是非 5種類コンプしたい!、(右)どれも欲しくなる!
縁側風の場所には、寝っ転がったさんじゅーろーと一緒に写真の撮れるフォトスポットがありました。SNS用に背景が隠せるスクリーンも設置されているので、ほかのお客さんが写り込まず、撮ってすぐ投稿できるのが嬉しいですね!
(おまけ)やっぱり「さんじゅーろー」にも会いたい!
あっという間にカメラや携帯に囲まれるさんじゅーろー
ということで、やっぱり会いに備中松山城本丸に行ってきました。さんじゅーろーは毎日午前10時と午後2時の2回、城内を見回ります。その時間が私たち登城者が「さんじゅーろー」と触れ合える時間です。コロナ以後はナデナデしたり、抱っこしたりできるようになりました。
やはり実際に「さんじゅーろー」に会ってしまうともうメロメロで、ほんと癒されてしまいます。「猫城主さんしゅーろーあしあと館」に行った後は、備中松山城本丸に行って「さんじゅーろー」にも会ってきてください。
猫城主さんじゅーろーも「待ってるニャン!」とおおせでした。
執筆・写真/たけ◎曲輪衆