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吉田“孤軍奮闘”のオリックス ジョーンズだけではなく全体の底上げ急務

SPAIA

オリックス・バファローズのアダム・ジョーンズⒸSPAIA

吉田が座る3番打者OPSはリーグトップ ジョーンズとの並びは魅力的

アダム・ジョーンズを新戦力に加えて、最下位に沈んだチームの立て直しを図るオリックス。2019年シーズンはリーグワーストの544得点と貧打に悩まされた。メジャー通算282本塁打の大物助っ人加入で、得点力不足解消となるだろうか。

ジョーンズ加入で楽しみなのが、主砲・吉田正尚との3番4番コンビだ。昨季の吉田は打率.322、29本塁打、85打点の好成績で2年連続のベストナインに輝いた。吉田が主に座ったオリックスの3番打者はOPS.919で、これはパ・リーグの全打順中トップ。ジョーンズが実績通りの活躍を残すことができれば、球界屈指の3番4番コンビが誕生する。

さらに、オリックスはもうひとり新外国人野手としてマイナー通算174本塁打のアデルリン・ロドリゲスも獲得。昨季途中に中日からトレード補強したモヤ、復活に期待のT-岡田も含めれば中軸候補は豊富だ。

ただ、それでもまだ課題は山積みである。昨季の打順別打撃成績を見ると、1・2番の出塁率はともにリーグ5位。下位打線も7・9番の出塁率がリーグワースト。特に9番打者のOPS.469はパ・リーグ唯一の.500未満で、投手が打席に入る阪神の9番打者(OPS.522)よりも低かった。

1・2番候補として注目の中堅手レギュラー争い

ジョーンズ加入で期待感は高まるものの、貧打脱却には既存戦力の全体的な底上げが不可欠。昨季は上位打線・下位打線ともに機能しなかったが、まず解決したいのは上位打線だろう。

1番または2番打者として計算できるのは、昨季打率.250・出塁率.342と30盗塁をマークした福田周平。もうひとりの上位を誰にするのかというところで、昨季ルーキーながら打率.288・出塁率.334を残した中川圭太は候補に挙がる。しかし、得点圏打率.360をマークした勝負強さを考えると、6番あたりにおいて出塁したクリーンナップを返す役割を任せるのが理想ではないだろうか。

1・2番候補を探す中で注目したいのが吉田、ジョーンズときてあと一枠残る外野手のレギュラー争い。昨季ジョーンズはダイヤモンドバックスで右翼手として130試合に出場。今季も右翼手としての出場が予想されるが、中堅手争いは激戦区だ。

昨季は高卒2年目ながら2番・中堅手として開幕スタメン入りした西浦颯大、今季高卒6年目の宗佑磨、佐野皓大ら若手有望株に加えて、後藤駿太、小田裕也らの中堅勢もレギュラーを狙う。いずれも身体能力抜群の選手たちで、打撃面で一皮剥けてくれれば上位で自慢の俊足を活かせる。

現状は横並びだが、正中堅手として確固たる地位を築く選手が出てきてほしいところ。キャンプからオープン戦にかけて、誰がその座に近づくのか注目して見ていきたい。

記事:青木スラッガー

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